絵本 手と手をつないで
これもまたシンプルな絵本です。
が、本当にね、手と手をつないで歩いていける期間は短いなぁ、って思うんです。日本人だから余計にかなぁ。
小さい子だとお友達同士でも手を繋ぐけれど、成長するにつれ繋ぐ機会なんてなくなっていく。
手って不思議な力があるのに、いつしかそれを振りほどき特別な人特別な時にしか繋がなくなる。
それってもったいないことなのかもなぁとか。
だからと言って、今更友達や知り合いと繋ぎたいとも思わないんですけどね。
なんだか恥ずかしい気持ちが勝ってしまいます。
それでもやっぱり、亡き母の最期の言葉が「手を繋いで」だったように、手は安心するんだろうなって思うんです。力をもらえるのかな。
なんかテッケントラップさんの絵はとても優しく心に染みてきます。私の波長に合うだけかもしれませんが。
この手のお話しはちょこちょこあるかと思うんですけれど、広がりをみせて膨らんでくれるんですよね。
誰かの手を握れない時は、自分の手と手でもいいと思います。
そういうちょっとした手を握るという行為の大切さに気づかせてくれる絵本かと思います。