1.100年の旅
最初に紹介する本って大事だよな。
って思いつつも、気負い過ぎると、結局紹介文が書けなくなったりして、よくないから適当に選ぼう、と思って、パッと目に入って選んだのがこの本です。
『100年の旅』
文/ハイケ・フォーラ イラスト/ヴァレリオ・ヴィダリ 訳/前田まゆみ
この本を見つけたのは、なんと生協のチラシです。ほんとに出会いってわかんないもんで、なんとなく、買ってみようかな、って思って、頼んだ本でした。
中はシンプルな言葉と、イラスト。
幾つになって、その経験をするかなんてそれこそ人それぞれなのに、なぜだか優しく響いてくる。
マツダの今の年齢41歳は、あぁそうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。けれど、背負うものは確実にあって、それをストレスと思うか幸せと思うかは、多分その時々の状況なんだろうなって思ったりもして。
72歳、
母が亡くなった年齢。青空だったことがなんだか寂しくもあり愛しくも感じたり。
この本は、なんとなく手にとって、何となく開いたページに、過去を振り返ったり未来を想ったりすることが出来る。
そんな、人生を行き来出来る本って、この、人生も半ば、母が亡くなった年齢から言えば、半ばも過ぎてしまっている、そんな今だから余計に、いいなぁ、って思える本なのかもしれない。
これが20代とかだと、漠然としていて、自分とは重ならない人生だわ、って切り捨てていたかもしれないな。
本棚に置いておいて、また、ふと目があった時に、手に取って、色々思いはせる。
そんな一冊だと思います。