ねこの看護師ラディ
これはもう単純に私が年だからっていうのもあるけれど涙腺緩みますね。
ラディはそばで寄り添うことしか出来ないけれど、それが弱った心にはどれほど大事な薬であるのか、知っているのかな、と思います。
身体的なぬくもりがそこにあるということが、どれほど心を落ち着けるか。
すごいなぁ、。
動物って本当に同じ生命体なんだなぁ、とこの絵本を通して感じます。
そばにいてくれることがどれだけ心強いか、ラディも一度死に目を見て知っているんですね。
昨年亡くなった母の最期の言葉も、『手ぇ握ってて』だったな、ってことを思い出しました。
そこからずっと代わる代わる誰かが手を握り続けていました。
そう言ったのは、意識が薄くなる中、苦しさと怖さからだったのかもしれませんが、そうすることでちょっとでも和らいだのかな、とこの絵本を読みながら思っています。
まぁ実際ラディが人間だったら、見知らぬ人がふらりと現れて手を握ってくると、ちょっとどうかな、って思いますが、動物だからこそ、猫だからこそ、というのがあるのかもしれませんね。
この絵本は、そうですね、大病を患っていたりする方がそばにおられる方、にピッタリかもしれません。
ただそばにいることが患者さんにとってどれだけの安らぎをもたらすか、この絵本を通して感じて、ただ何もできない、と思うのではなく、ただそばにいるだけでいい、と知ってほしいです。