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絵本 きょうも かぜは いろづいて
新年1冊目の絵本はこれに。
何で読もうかきっかけは忘れたのですが、多分、タイトルが気になって。
風。
いつもそんな意識して風を感じることは、日常ではないのかもしれませんが、ふと、「風がやさしく頬を撫でる」そう感じる瞬間の時に、この絵本の世界観がグッと近づいてくる気がします。
風はどんな時でも吹いてるんですよね。忘れがちで、強い風の時ほど意識は持っていかれがちですが。
自分にとって追い風、向かい風、様々な方向から、柔らかい風、吹いてるかわからないほどの微風、強い風、様々な強弱と共に。
そうして、そこに色が加わるとまた心象風景も変わってくるでしょう。
真夜中に吹く風、朝焼けに吹く風、曇り空に吹く風、その時々の色も確かに存在してるなぁ、って改めて思い返すと、なんだかとても奥深く感じられ、風を感じること自体が、この星との対話に思えてきます。
不思議ですね。
阿部さんの絵本にはそういう感覚を引き出し思い出させる力があるなぁ、って思うのです。
今一度、風を感じる時間を持って、そういう間を持って、大事に時間を紡いでいけたらなぁ、と改めて思います。
感覚を忘れてしまいがちな人に、おすすめしたい絵本です。