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絵本 きいろいカラス

先日紹介した絵本を購入する際に、なんとなく気になったこちらもポチっと購入。
読んでみたら、とても良い絵本でした。

内容はよくある系かもしれませんが、コロナ禍を通して、という後書きの一文で、やはり、あの時期を通過した人たちにとっては染み入るものがあるのでは、と思います。
手紙、っていうアナログ、ある意味原始的なツールですけれど、結局、それが衰退してしまうと、本当の意味での交流がなくなるのでは、と思います。
著者も書いてられる通り、手紙だと言葉を大事にしますよね。
そうして、自分の筆跡も気になったりする。
最初は丁寧に書いて、けれどどんどん乱れてきたりするのは私の特徴でもありますが、それさえもまぁ性格出てるよね、ってところで。
メールとかSNSだと、本当に簡単に言葉を交わせる分、言葉を大事にしなくなってるなぁとも思うんです。あと、その人の体温とかクセとか。手書きの文字ってそういうのを感じたりします。案外あの人、字が下手なんだ、とか、上手やなぁって見直したりとか。
手紙だと、目に届くところにあると、その時がきたら返事を、と思ったりしますしね。
10月から郵便料金が値上がりします。
こういうところに公の部分を無くしては、届くところに届かなくなるのかな、とか。時代の流れだからしょうがないのかな、とか。
まぁそれでも手紙を書いてきた世代なので、ふとした時に書いたりするんでしょうけれど。
娘も幼稚園でお友達と手紙交換してくるのを、私の方が微笑ましく感じてしまったり。
大事にしたい気持ちですね。
失われていくツールかもしれませんが、またレコードのようにブームがくるかもしれませんし。文通とかね。本当に、ある意味善意の時代だったなぁとも思います。純粋に知らない子とやりとり出来てた時代ですものね。
そういう時代がまた来てほしいなとも。
願いつつ。
絵がとても素敵です。
手紙から、言葉から、絵が溢れてくる感じ。が、とても豊かに表現されているな、って思います。
手紙を添えて、贈りたい一冊です。

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