桐谷美玲「news every.」新キャスター登板初日から体調不良で欠席 それでも批判が起きないワケ日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月2日 10時58分等TV業界のアナウンサー.芸能人の体調不良と休みに関する記事PDF魚拓MEGA



春の番組改編シーズンだが、女優の桐谷美玲(34)が、3月27日から登板予定だった「news every.」(日本テレビ系)を体調不良のため欠席した。

 桐谷は「本日から出演予定だったnews every.ですが、体調不良のため、今日明日と欠席いたします」と伝え、「初回からこのような事になってしまい、ご迷惑おかけし申し訳ない気持ちでいっぱいです。元気に参加できるよう、回復に努めてまいります」とインスタグラムにつづった。

 桐谷は2012年から6年半にわたって同局の「NEWS ZERO」に出演。20年7月に第1子を出産したが、5年半ぶりにキャスターとして復帰することが話題になっていた。

 欠席を伝えたニュースのコメント欄には、〈体調不良者を休ませるのは悪い判断ではないと思う〉〈不可避な体調不良もあると思うので、しっかり休養した後に頑張って下さい〉などと、おおむね好意的で批判の言葉は少なかった。

■星野源も体調不良で…

 一方、俳優の星野源(43)も3月26日深夜の自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組「星野源のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)を体調不良を理由に欠席。

 番組の公式X(旧ツイッター)では放送開始時間4時間前の午後9時に、「本日放送予定の『星野源のオールナイトニッポン』は、星野さんの体調不良のため大事を取ってお休みとなりました。今夜25時からは『令和ロマンのオールナイトニッポン』をお送りします」と報告し、お笑いコンビ「令和ロマン」が急きょ代役を務めた。

 体調不良によりタレントが仕事を欠席することは、かねてあったが、コロナ禍以降、周囲の認識はすっかり変わったという。民放テレビマンはこう話す。

「つい最近まで、芸能界では、根性論や精神主義がまかり通っており、急なドタキャンで“仕事に穴をあける”ことは、“自己管理不足で、プロ意識に欠ける”として、非難の対象でした。『責任もって代役をすぐ出せ』と所属事務所に詰め寄るプロデューサーもゴロゴロいましたが、コロナ禍以降、潮目が変わった。発熱など、罹患の恐れを隠して現場に出ることは、周囲に迷惑をかけてしまうので、逆に非難の対象となりました。コロナ、インフルエンザなど、どんな病気であれ、疑いがあれば、早めに欠席するのが当たり前になりました」

 20年4月には、「報道ステーション」の当時の富川悠太アナが、発熱をおして番組に出演し、大バッシングとなったこともあった。

「あの時も本人は、“責任感”のつもりだったんだと思いますが、すでに当時から、世間と意識がズレていたんですよ。テレビ業界もやっと意識が変わりました。体調不良で休みとなっても、症状や病名は明かさないことも今では普通になっています」(前出のテレビマン)

 当たり前といえば、当たり前だが、旧態依然としたテレビ業界も、やっと世間の常識並みにアップデートされたということのようだ。

https://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_1030997/?tpgnr=entertainment
桐谷美玲「news every.」新キャスター登板初日から体調不良で欠席 それでも批判が起きないワケ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月2日 10時58分




帯番組キャスターの休演がニュースに

フジテレビの井上清華アナ(左)と小室瑛莉子アナ

「体調不調で○○アナウンサーが出演する『○○○』を休演」「○○アナが『○○○』を○放送日連続欠席。代役は○○アナ」 【写真】幅広いジャンルで活躍する元局アナの田中みな実、宇垣美里、鷲見玲奈、森香澄 このところ、各局のアナウンサー・キャスターが出演番組を休演することを伝えるネットニュースが相次いでいる。実際、フジテレビの井上清華アナはメインキャスターを務める『めざましテレビ』を24日まで7放送日連続で休演し、25日に復帰。小室瑛莉子アナは『めざまし8』を5放送日連続、『ぽかぽか』(金曜)を2出演日連続で休演し、23日に前者で復帰した。 さらに、宮司愛海アナはメインキャスターを務める『Live News イット!』を夏から秋にかけてたびたび休演している。渡邊渚アナは7月から『めざましテレビ』と『ぽかぽか』(木曜)を休演。22日に自身のインスタグラムで病状を初めて明かして人々を驚かせた。 他局に目を向けてもこのところ、『ZIP!』(日本テレビ)の水卜麻美アナや『news23』(TBSの)小川彩佳キャスターらの休演が報じられていたが、どんな背景があるのか。テレビ解説者の木村隆志が掘り下げていく。 ■コロナ禍で早めの対応が浸透 2020年春からのコロナ禍で、「各局が看板アナウンサーを休ませることに慣れた」「視聴者も以前より違和感なく受け入れるようになった」という点は大きいだろう。特にコロナやインフルエンザなどの感染症は、「番組スタッフやアナウンス室/部、ひいては局全体に罹患者が広がる」というリスクがあり、早めの対応が求められている。 なかでも帯番組は、連日放送を続けるほか、世間の批判を避けるために、「症状が軽めの段階から休ませる」という判断基準が局を超えて広がった。実際、民放のある情報番組に出演している女性アナウンサーから、「視聴者や他の出演者に少しでも体調不良を気づかれそうなら休んだほうがいい」という話を聞いたことがある。 それは、番組の顔となるアナウンサーたちも例外ではない。理由はそれぞれだが近年、『news every.』(日本テレビ)の藤井貴彦アナ、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)の羽鳥慎一らが休演し、さらに今月18・19日には『THE TIME,』(TBS)の安住紳一郎アナが休んだことがニュースになっていた。 その他でも、症状別のガイドラインや、休演したときの対応シフトが整備されたほか、曜日で分けるダブルメインキャスター体制を敷いてリスクを分散している番組も少なくない。世間からの「働かせすぎ」という批判を避ける意味も含め、アナウンサーたちが体調不良などで休みやすい状態が生まれている。 もう1つ大きな変化は、アナウンサーたち自らインスタグラムなどで、セルフフォローの発信ができるようになったこと。 例えば、宮司アナは9月末の休演期間中にインスタグラムで「インフルエンザに罹患してしまい今週のイット!は休ませていただくことになりました」「しっかり治して戻りますのでまたよろしくお願いします」「小学生ぶりにかかったインフルエンザは思っていた数倍辛いです、、、涙」などとその理由や病状を報告していた。 局もアナウンサー本人も休演することで「無用な憶測や誤解を生むのではないか」「批判を受けるのではないか」という不安が減り、「安心して休める」「休ませてもリスクが低い」ようになったのは間違いない。
「女子アナ」に固執しない人が増えた

アナウンサー本人たちの意識が変わったことも、休演しやすいようになった背景の1つだろう。 平成初期、フジテレビと日本テレビを中心に女子アナブームが巻き起こり、アイドルと同等レベルの人気を獲得した。華やかなポジションとしてもてはやされ、引っ張りだこの状態になったが、一方で局内外の競争はし烈化。「30歳定年説」がささやかれたほか、他部署への異動を左遷のようにみなされるなどの難しさもあり、心身ともに過酷な状態に置かれていた。 しかし、ここ数年は情報番組の現場やアナウンス室/部の雰囲気を取材しても、以前ほどのバチバチとしたポジション争いは感じない。それどころか、「女子アナ」というポジションに固執せず、ポジションやキャリアにしばられない人の多さを感じさせられる。 50代に入ってなお局アナとして活躍するベテランがいれば、自分のペースで活動するフリーアナもいて、なかには女優やマルチタレントとして活躍する人もいる。さらに、全く別分野のキャリアを歩み始める人もいるなど、彼女たちの選択肢は明らかに増えた。 例を挙げていくと、田中みな実(元TBS)の成功以降、宇垣美里(元TBS)、鷲見玲奈(元テレ東)、森香澄(元テレ東)など、「早期退職してバラエティとドラマで活躍」が1つのキャリアプランとして確立。また、久代萌美(元フジ)は他部署への異動後に退職して吉本興業に所属し、久慈暁子(元フジ)も退職して大学時代に所属していた芸能事務所に戻るなど、どちらも型にとらわれることなくマルチな活躍を見せている。 その他でも、笹川友里(元TBS)はモデルや実業家に、伊東楓(元TBS)は絵本作家に転身し、大木優紀(元テレ朝)はベンチャー企業に転職。「局アナとして生き残り続ける」ことや「フリーアナとして活躍する」という道を選ばず、「女子アナであり続けたい」という執着を感じさせないタイプが増えている。それどころか、「女子アナという経歴をスキル獲得やキャリアアップのステップとして考えている人もいる」という。 また、何人かのアナウンサーから「以前より給料が下がった」という話も聞いたことがある。それも「アナウンサーより、マルチタレントやインフルエンサーのほうが稼げる」などと考える人が増えた理由の1つかもしれない。 ■会社への信頼性が上がっている 逆に局側としては、時間と労力をかけて採用試験を行い、研修や現場で地道に教育し、チャンスを与えて経験を積ませたのに、「数年であっさり退職されてしまう」というケースが増えているのがつらいところ。 そのためか、学生時代から芸能活動を行い、カメラ慣れしているほか、ビジュアルが洗練されていて1~2年目から活躍できそうな人材を採用するケースがよく見られる。しかし、そんな即戦力に近い芸能活動経験者ほど“女子アナ”への執着はなく、結局、早期退職するという人も目立つなど、テレビ局側の悩みは改善されていない。 最後にもう1つふれておきたいのは、局側の女子アナに対するサポートの意識が高まっていること。オフレコ条件の話なので名前は挙げられないが、あるベテランアナウンサーが「妊娠・出産・子育てなどのワークライフバランスや、異動・留学・資格取得などのキャリアアップへのサポートは以前とは比べものにならないほど高まっている」と言っていた。 これは、「自らが勤めるテレビ局への信頼性が上がっている」ということではないか。もし「レギュラー番組を体調不良で休んだくらいで評価を下げられることはない」という安心感が「無理をせずに休もう」という現在の状況につながっているとしたら、「女子アナの労働環境は改善され始めている」と言っていいだろう。 ただ、「体調不良の際は休みを申告できるし、企業も休ませるべき」という考え方は、一般社会の常識であり、テレビ局もようやくそれに近づいてきたというだけなのかもしれない。 木村隆志 きむらたかし コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月30本のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組にも出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』など。

木村隆志

https://news.yahoo.co.jp/articles/e96a60dc26845f99c2b0fdeb278d83866ea79cce
『めざましテレビ』井上清華ら相次ぐ看板アナウンサー休演の背景――テレビ局で何が変わり始めているのか

2023/10/25(水) 11:00配信



進むべき道を見失ったとき、未来が見えなくなったときに導いてくれるのが恩師──。

「あなたはもっとアイラインの幅を1cm以上太くしないとダメね」

 これが1965年、シャンソンコンクールに優勝した加藤登紀子(80才)が、シャンソン歌手でプロモーターの石井好子さん(享年87)から受けた最初の指導だった。

「コンクールの主催者はかわいらしいマスコットガールを望んでいたのに、地味な私が優勝しちゃったから、石井さんは頭を抱えていたようです(笑い)。メイクを変えてロングの髪をアップにし、観客から魅力的に見える舞台での歩き方や呼吸法まで手取り足取り教わりました」(加藤・以下同)

 シャンソン歌手としての指南は見た目や所作に留まらなかった。

「いちばん強く影響を受けたのは、魂のあり方です。石井さんは『私はシャンソン歌手だから』と言って、薬害のデモ隊に加わっていたそうです。シャンソン歌手は社会的に行動するという理念が彼女を突き動かしていたし、学生運動をしていた活動家の藤本敏夫と私の交際を知ったときも彼女は微動だにしませんでした」

 売れっ子歌手でありながら藤本氏と獄中結婚し、その後出産をしたときも、石井さんは常に加藤の味方だった。

「結婚するときも、出産後の活動休止を決めたときも、『何も心配しないでいいから、私に任せて』と背中を押してくれ、その後の歌手活動についても『あなたが自由であることが大事』と寄り添ってくれた。

 大正生まれで戦争をくぐり抜けた石井さんは肝っ玉が据わり、“女はすごい”と思わせてくれる女性でした。歌手としてもひとりの女性としても幸せに生きてくることができたのは、政治的な風当たりが強い中で石井さんが私をとことん守ってくれたからです」

 身軽に、自由に旅する楽しさも共有した。加藤がマネジャーをつけずひとりで中東からヨーロッパを回ったとき、パリで石井さんが待ち構えていたという。

「2人で一晩中あちこち回って、忘れられない旅行になりました。シャンソンは理想や夢だけでなく、人間の愚かさやもろさを含めて、たとえ年をとって無様になっても生き抜く姿を歌います。晩年の石井さんも入院して銀髪になってもひとりで歩いてステージに立ち、とても素敵でした。シャンソン歌手はきれいに潔く去るのではなく、死ぬまで歌うのだということを、最後に身をもって教えてくださったのだと思います」

【プロフィール】
加藤登紀子(かとう・ときこ)/1943年中国ハルビン市生まれ。1965年「第2回日本アマチュアシャンソンコンクール」で優勝し、デビュー。『百万本のバラ』などヒット曲多数。5月12日「よこすか芸術劇場」など『百万本のバラコンサート2024』全国ツアー開催中。

※女性セブン2024年4月11日号

https://news.infoseek.co.jp/article/postseven_1952990/?tpgnr=entertainment
加藤登紀子、恩師から学んだシャンソン歌手の“魂のあり方”「きれいに潔く去るのでなく、死ぬまで歌う」

NEWSポストセブン / 2024年4月3日 7時15分