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人生で始めての失恋をした話。寮で隣の部屋に住んでいた友だちにたくさん助けられた:りな汰編

りな汰は、自分の部屋の真隣に住んでいた。群馬出身。なぜりな”汰” なのかは5年以上たった今でもわからない。第一印象は、”固い” と”真面目?” でも第一印象と本当のりな汰は全く違った。話してみたら面白くて少し不思議な性格で、今までにあったことのない面白い人間だった。寮生活が始まってからすぐに仲良くなって、気づいたらお互いの部屋をほぼ毎日行き来する仲になっていた。

りな汰 去年アメリカに来てくれた
顔出しNGだから後ろ姿を

りな汰は、すごく静かそうに見えたけどそんなことは全くなかった。スタイルが良くて、おしゃれで、とにかくやること考えることが面白かった。通ってた学校は違ったけど、そのせいかお互いの悩みを話したり一緒に勉強したり、学校から帰ってきた夜は常に何かを一緒にしていた。

りな汰の部屋はいつも綺麗で、すごく可愛かった。自分と同じ部屋の構造をしているのになぜかりな汰の部屋の方がリラックスできて落ち着けた。お互い部屋を行き来する中ではあったけど、総合的にりな汰の部屋で過ごすことが多かった。


りな汰には、あることで大変お世話になった。それは、人生始めての失恋を経験した時

大学生になって約半年たった秋頃、人生で初めての失恋をした。始めての彼氏に振られた。大学に上がるまでの自分は自分は、お世辞とは言えないくらい可愛くなくて(これはまた別のノートで詳しく話す)、恋愛とは全く無縁だった。恋愛経験ゼロな自分は、その当時は”付き合う=結婚”とばかり考えていた。そのためか、大学生になりまさかの失恋という壁にぶち当たり、人生のどん底状態になっていた。

当時の自分は死ぬんじゃないかっていうくらい辛くて(もちろん死んでない)、毎日生きるのが大変だった。毎晩一人で寝るのもかなり辛かった。とにかく一人で何かをするということが孤独で仕方なかった。

りな汰 (左)
私がフランスに留学しているときに会いにきてくれた

その時にすごく助けてもらったのが、隣人(507号室)のりな汰。彼と別れた後は、ほぼ毎晩りな汰の部屋に行っては慰めてもらい大泣きしていた。自分は失恋がショックすぎて泣いて泣いて泣いたことしか覚えてない。でも一つだけ思い出せるのは、りな汰の”好きなだけ泣いていいよ”っていう言葉。文字通り、好きなだけ(りな汰の部屋で)泣きまくった。泣きたい時はりな汰の部屋に行った。

その時の自分はりな汰の言葉に甘えることにした。学校から帰ってきてはりな汰の部屋に言って泣く、というルーティンがしばらく続いた。

りな汰とその部屋
何があったかはまた別の記事で。

泣く頻度が徐々に落ち着いてきた頃、りな汰がプレステ4をゲットしていたので、それでグラセフを一緒に遊ぶようになった。あるところのボスが倒せない!!ってりな汰に呼び出されて夜な夜なゲームを楽しんだ。

もちろんそれ以外にも、UNOしたり、お話ししたり、映画を見たりいろんなことを一緒にした。食堂のご飯を食べた後に夜食とか言ってラーメンを食べにいったり、門限前にダッシュでスイカを買いに行ったり(ある時間になると寮の鍵が自動的に閉められるシステムになっていた。中にいる人に頼めば開けてもらえた)。旅行にだって一緒に行った(これはまた別の記事で)。その頃には徐々に失恋を乗り越えようとしている自分がいた。素直に楽しかった。

人生初の失恋を乗り越えるのにはたくさんの時間がかかった。でも、隣人りな汰の存在はとてつもなく大きかった。寮に入ってよかった。


ちなみに、今のりな汰への印象は”ふっかる” と”変人(いい意味で)。”

おしまい


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