流れの中で生きていきたい。設計人生15年目に向けて思うこと。
先日、自分がコーディネーターを務めているイベントに、大学の恩師である坂牛卓さんをお招きして講演をしていただきました。その時に感じたことを、決意として、この気持ちを忘れずに書いておきたいと思い、まとめてみました。
今、自分の仕事とは別に、自分の趣味というかビジネスに関係ない建築家として、もっと多くのインプットが必要だと感じています。これは時代の変わり目であることもあり、積極的に新しい時代を作る人たちと付き合ったい、ともに考え、そして、世界に向けても知識や交流の幅を広げていきたいと思っています。
なぜこのようなことを感じたかというと、大学時代に先生がグローバルな視点を持つことの重要性を強調していたからです。当時の私は、建築家としてのキャリアを築くことを最優先事項にしていたため、そのような余裕は全くありませんでした。
しかし、今では資格も取り、経験も積ませていただいて、時間の調整ができるようになったので、学びの時間を確保することができるようになりました。睡眠が少なくなっていることが辛くはあるのですが、こうして学びを続けようと思うのも、先生がずっと言ってくれていたおかげだと改めて感じています。また、研究室の大きな恩恵を受けていることを日々強く感じています。これまでは、自分の次に続く誰かに対してその力を使うことを意識していましたが、再度、15年目を迎えるにあたり、研究室で学んだことや、研究室が盛り上がるような取り組み、先生に恩返しができるような活動も意識していきたいと思いました。
つまり、学びを受けた一人としてしっかりとその思想の流れの中で力をつけていきたいと思います。
大学時代に受けた教育は、非常に素晴らしいものであったと感じています。どの分野の人と話しても、良い教育を受けてきたねと言われることが多いです。先生はこれを「建築家力」と呼んでいましたが、自分なりの建築家としての哲学をどう作っていくかという土台をしっかり教育してくださったと感じています。こんなことを言ってはアレですが、あまり真面目に受けていなかった私でも、その恩恵を感じられるほどです。もちろんできないわたしに、素晴らしい先輩方が根気強く付き合ってくれたことも大きいと感じています。それがなにがいいのか、女性たちに必要な要素も多くあると思っていて、ほかの業界にどう転用していけるのかということについてももっと考えていきたいです。
特に何か具体的な決断があるわけではないのですが、もう少し自分の中にある思想の流れにも向き合い、もっと自分のものにしていきたいと思いました。
そこにきっと大きなヒントがありそうだとワクワクしています。