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妊娠中に温泉に入っても大丈夫?旅行前に注意すべき7つのポイント

「赤ちゃんが生まれる前にゆっくり温泉旅行を楽しみたい」と思う妊婦さんは多いですよね。ただ、いつもとは違う体だからこそ、赤ちゃんへの影響を色々と心配してしまうものです。

そこで今回は、妊娠中の温泉は問題ない?どんなことに注意すればいい?という疑問にお答えします。ぜひ最後までお読みいただき、無理のないお出かけをしていただければ幸いです。

※現在(2021年8月時点)は新型コロナウイルスの感染拡大により、全国的に自由な移動が難しい状況です。本記事は妊娠中の旅行を勧めるものではなく、妊婦の温泉入浴に関する注意点をまとめたものとしてご覧ください。

<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>

妊婦さんも温泉に入ってOK!

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心も体もリフレッシュできる旅行先といえば、やっぱり温泉です。でも妊娠中の温泉はNGというイメージがありませんか?というのも、以前は「温泉法」で妊娠中の温泉は禁忌とされていたのです。

しかし、2014年の法改正により禁忌症の対象から削除され、現在は妊婦さんの温泉入浴が認められるようになりました。実際に、マタニティプランのある宿泊施設も増えているようです。

さらに、日本温泉気候物理医学会の大規模調査(2016年9月~2018年12月)では「温泉浴は妊娠中の医学的トラブルの発生に関連しない」ということも確認されています。安心して温泉に入ることができそうですね。

とはいえ、注意すべき重要なポイントがいくつかあります。これらを必ず守って安全な温泉浴を楽しみましょう。

1. 妊娠中期がおすすめ

妊娠初期は流産などのリスクも高く、できるだけ安静に過ごすことが望ましいもの。また、個人差はありますがつわりに悩まされる時期でもあります。

一方、妊娠後期はお腹も大きくなり、身体の重心が変わって転倒しやすくなります。移動にも体力を消耗しますし、破水や早産などの可能性も否定できません。

したがって、禁忌ではなくなったとはいえ、温泉に行くならやはり妊娠中期(妊娠5~7ヶ月)の期間がおすすめです。私自身も妊娠5ヶ月の頃に温泉旅行に出かけ、問題なく楽しむことができました。

2. 転倒に注意

上で触れたように、妊娠中は身体のバランスが取りにくくなり、思わぬ場所で転んでしまうリスクがあります。温泉では浴室や脱衣所の床が濡れていて滑りやすく、転倒には十分注意してください。

特にアルカリ性の温泉はぬるぬるして滑りやすいため、さらに注意が必要です。転倒してお腹を打ってしまっては大変!手すりや壁などを頼りに、しっかり体を支えるようにしましょう。

3. 入浴は10分以内で

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長時間入浴をするとお腹の赤ちゃんに負担がかかります。妊娠中はのぼせやすく、目安は10分以内と覚えておいてください。ぬるい温度であればOKというわけではありません。血管が拡張して血圧が下がってしまうため、やはり短時間で済ませるようにしましょう。

4. 熱すぎるお湯、水風呂、サウナはNG

熱いお湯やサウナに入ると血圧が急上昇してしまいます。体温が上がり、赤ちゃんの体温も上げてしまうので避けてください。逆に、冷たい水風呂も血圧の急激な変化を起こすのでNG。妊娠中は刺激の少ない入浴が基本です。

5. 部屋風呂での入浴を

妊娠中は免疫力が下がり、感染症にかかるリスクも高まっています。共同風呂は不特定多数の人が入浴するため、雑菌への感染も心配です。できる限り部屋風呂に入るようにしましょう。周りに気を遣うことなく自分のペースで入浴でき、家族が近くにいればいざという時にも安心です。

6. 刺激の強い泉質は避ける

温泉には色々な種類がありますが、妊娠中は「単純泉」が最もおすすめです。シンプルな泉質で刺激になりにくく安心だからです。

アルカリ性の温泉は床が滑りやすくて不安。一方、酸性の場合は刺激が強く、敏感な妊娠中の肌がトラブルを起こす可能性もあります。温泉を探す際は、泉質にも注目して選んでみてください。

7. 万一の場合の対応を考えて

妊娠中はいつ何が起こっても不思議ではありません。体調の急変があった場合にはすぐに対応できるよう、近くの病院を調べておくか、自宅からあまり遠くない範囲の旅行にすると安心です。母子手帳や健康保険証などは忘れずに持参しましょう。

まとめ

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以上、妊娠中の温泉について解説しました。結論としては妊娠中も温泉に入ってOK!ですが、以下の注意点を必ず守るようにしてください。

・妊娠中期がおすすめ
・転倒に注意
・入浴は10分以内で
・熱すぎるお湯、水風呂、サウナはNG
・部屋風呂での入浴を
・刺激の強い泉質は避ける
・万一の場合の対応を考えて

しっかりと注意点を守れば、温泉を楽しむことは可能です。私も安定期に行った温泉旅行はいい思い出となり、今でも娘に「お腹の中にいた頃、一緒に行ったんだよ」という話をします。

ただし最近ではコロナウイルスの感染拡大が収束せず、旅行もままならない状態ですよね。お住まいの地域の状況にもよりますが、当面は十分な警戒が必要です。不安を感じたら無理はせず、楽しい温泉旅行は未来の楽しみにとっておきましょう。


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