妊娠が分かったら…産休までの働き方、気をつけたいポイント
妊娠したことが分かったら、いよいよマタニティライフのスタート。これから数ヶ月間、体の中で目まぐるしいほどの変化が起こり、良くも悪くもそれに振り回される日々を過ごすことになります。
働いている女性であれば、妊娠発覚から産休までをどう過ごせばいいか気になるところ。今回は私自身の経験も交えつつ、気をつけたいポイントをいくつかご紹介します。
<このnoteは『COTETE Labo』掲載記事です>
職場に妊娠を報告するタイミングは?
待望の妊娠なら「赤ちゃんができた!」と舞い上がってしまう気持ちも分かります。しかし仕事をしている場合、ひとまず冷静にこれからの予定を調整しなくてはいけません。
直属の上司には、妊娠が分かった時点で報告するようにしましょう。安定期を迎えるまでは…と考えるかもしれませんが、妊娠初期はとてもデリケート。例えばつわりの症状には大きな個人差があり、仕事に支障をきたすことも珍しくありません。いつ何が起きるか分からないからこそ、事情をきちんと共有しておくことが大切です。
チームメンバーなど身近な同僚にも、早めに報告することをおすすめします。妊娠すれば今まで通りに働くことが難しくなるもの。仮に不安な要素があったとしても、できれば近しい仲間には知らせておくことで理解やフォローを得やすくなるはずです。
その他の仕事関係者に対しては、安定期に入ってからでも問題ありません。ただしなかには密かに不妊に悩んでいる人、妊娠・出産の話題に触れたくない人もいます。そういった配慮も忘れないようにしてください。
体調最優先!絶対に無理をしないこと
妊娠中の勤務は何より母子の健康が最優先です。お腹の中で新しい命を育てているわけですから、本当に無理は禁物です。
例えば、満員電車での通勤は腹部を圧迫する恐れがありとても危険です。座れそうな各停電車や時差出勤を利用するか、最近ではテレワークも広がっているため、可能なら在宅での勤務に切り替えてはいかがでしょうか。
疲れやすくなったり、ストレスを感じることが多くなったりと、妊娠中はさまざまな心身の変化が起こります。妊娠初期にはつわりに悩まされる人も多く、これまで気にならなかったニオイや食べ物を受け付けなくなったり、吐き気がひどかったりするかもしれません。そんな時はこまめに休憩し、状況に応じた対策を取ってください。
私の場合はつわりがひどく、仕事どころか歩くことすらままならない状態でした。結果的に1ヶ月半ほど休職し、妊娠悪阻(おそ)と診断されて傷病手当金が出たほどです(つわりでも手当が支払われるなんてこの時初めて知りました)。
「妊娠は病気じゃない」と言いますが、このように母体にはすごく大きな負担がかかっています。仕事も大切ですが、お腹の赤ちゃんを育て生むことは、他の誰も代わることができません。今は体調を最優先すべき大切な時期だとあらためて認識しましょう。
丁寧なコミュニケーション、いつも以上の感謝を
妊娠するとこれまでのような働き方はできなくなり、どうしても周りに迷惑をかけてしまいます。いくらやる気があっても、体調の変化で仕事のパフォーマンスが落ち、お腹が大きくなるにつれて普通に過ごすだけでも大変になってくるもの。予期せぬ事態も起こり得ますし、急に会社に行けなくなることもあります。
ですから今まで以上に感謝の気持ちを持ち、丁寧なコミュニケーションを心がけることが大切です。自分の大変さについ周りが見えなくなり「妊婦だから」という態度を取ってしまうと、周りからの印象は悪くなります。
そして産休までの仕事の引き継ぎは、具体的かつ早めに調整しておきましょう。重要なのは主体的にしっかり考えて提案すること。上司やメンバーと相談しながら決めていきますが、自分の妊娠・出産による調整なのですから、受け身の姿勢ではNGです。もし妊娠経過が順調ではない場合は、その都度すぐに報告してください。
産休・育休は法で定められている内容だけでなく、会社の制度によっても取得できる期間が変わってきます。まずは会社の規定や福利厚生制度を確認した上で、自分はいつからいつまで仕事を休む予定なのか決めて伝えることが大事です。
そして育休復帰の時期や、それ以降の勤務時間、業務内容などについても相談しておきましょう。それによって人員配置や採用にもかかわってくるからです。保育園(待機児童)の問題や家庭の都合、子ども自身の事情などから先は読めませんが、それでも考えうる範囲のことを想定して伝えることで、スムーズな職場復帰につながるはずです。
さいごに
仕事をしていて妊娠が分かった場合、嬉しさもありつつ様々な不安を感じるかもしれません。働きながらのマタニティライフは大変なことも多いですが、周りと上手にコミュニケーションを取っていきましょう。
職場に先輩ママがいる場合は、ぜひ色々と相談してみてください。同じ職場ならではのリアルな話やアドバイスが聞けるはずです。体調優先で過ごしつつ、産休までの期間をできるだけ穏やかに、そして母子ともに健やかな出産を迎えられることを願っています。
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