欲求はどこまでいっても満たせない、だから愛着を持つことが大事なんだ。
こんばんは、かみさんです。
昨日、洋服を売ってきました。
その洋服が数時間後にはインスタグラムに上がっていました。
なんか悲しい。
自分で決めて売ったのに、なんか悲しい。
この感情ってなんだろうなーと思ってnoteを書いてます。
自分はなんで洋服が好きなのか、そのルーツから。
お洒落な父の影響で中学2年の時から洋服が好きに。
勉強も普通・スポーツも普通。全てが普通の中学生だった僕はNo. 1になれるものを探していました。
その時に、only 1になれるものとして洋服の面白さに取りつかれていきました。
しかし熊本の片田舎は洋服に触れる機会がありません。お洒落な人もあまりいません。
まだ、iphoneも普及していないため情報検索は自宅のパソコン。そのため、情報は乏しく、唯一の情報源は雑誌でした。
※当時読んでいた雑誌。懐かしい。
だから僕は、年に数回行く熊本市内がとても楽しみでした。遊びを我慢して貯めたなけなしのお小遣いで洋服を買うのが楽しみでした。
そんな僕が、中学3年生の時に東京に家族旅行にいきます。
衝撃を受けました。原宿には、なんでこんなお洒落な人と服で溢れているのだろうと。
※イメージ画像です。
その時に、決めた。僕は東京に行くと。
高校2年生の修学旅行でも、東京に行く機会がありました。
当然、原宿に行きたい。でも、班の意向でいかせてくれない。
だったらと僕は禁じ手の単独行動で原宿に向かう。
1人のショッピングはとても楽しい。だが、時間がない。決めていた憧れの古着屋に入り、事前に決めていたアイテムを探す。
買いたいものを買うことができ、不服そうな班員を尻目にご満悦な僕。
今思うと、わがままだ。笑
そして、晴れて東京の大学へ。
ファッションの街、渋谷が一番近いという理由で青山学院に進学しました。
授業の合間に洋服屋にいくこともしばしば。とても楽しい。
バイト代は全て洋服につぎ込むのもしばしば。とても楽しい。
大学1年生の春に買った革ジャンは、今でも愛用している。
もっともっと、いろんな服が着たい!!
その一心で、買い続けた。働き続けた。
ここで転機が。
それは成人を迎えるにあたり、オーダースーツを作ったこと。
今でも大事に着ている逸品。体型が変わるたびに、入らなくなったりぶかぶかになったりはご愛敬。笑
大事にしすぎて、着る機会がないのが難点な僕の一張羅。
※僕の洋服を仕立ててくれる聖夜さん、僕の兄貴みたいな存在です。
それから、大学の年次が上がっていくに連れて、どんどん自分が欲しいものが高くなっていく。
**2,000円のTシャツで満たされていた。
10,000円~20,000円のアウターで満たされていた自分がいなくなっていた。**
そうして、自分は高い洋服ばかり買うようになる。
1着10,000円のTシャツ、1着100,000円のアウター。目に止まった欲しいものは買ってきてみた。
それでもなぜか満たされない。すぐ飽きてしまう。
なんでだろうと思いながら、
「自分は洋服が好きだから。」と洋服を買い続けた。
社会人になり、自由な服が着れなくなった。
というより、親の援助がなくなったからオンオフ両方着れる服ばかりを買うようになった。
※好き勝手させてくれた両親に感謝しかありませんね。
初めて、生活できないくらいお金がなくなって洋服を売った。
その時、
「あ、自分はこの洋服のことを気に入ったから、買ったのに、そこまでの思い入れがあったわけではなかったんだな。」
って。
自分が本当に洋服が好きなのかわからなくなった。
あれ、自分が揃えた1着1着への愛ってそんなもんだっけって。
でも、大事にしているものはずっと着ている。
なんなら、中学校の時に着ていたシャツまだ着ていたくらいだからだ。
じゃあ、なぜ満たされないんだろう?
そんな疑問が頭を満たす。
その答えは、この事件をきっかけに徐々に解像度を上げていきます。
その事件とは、オーダーメイドした大事なコートが交通事故で破れてしまったこと。
そこまで大事にしていないものであれば、売ってしまったり捨ててしまったりするでしょう。でも、僕はなんとしてでもまた綺麗な状態でこのコートが着たい。と心の底からそう思いました。
お直しに出して、手元に戻ってくるのが待ち遠しくてたまらなかった。
それは、お世話になっている仕立て屋の方と一緒に生地からボタンから裏地まで選んだその時間が凝縮されたものに価値を感じていたと気付きました。
※イメージ画像です。
そう。
僕は、その共有した時間に愛着を持っていたんです。
誰と、どこで何をした時のものなのか。
誰と一緒に選んだものなのか。
誰に貰ったものなのか。
5年後のなりたい自分が着ているものなのか。
とかね。
連ねるとまとめると、何か意味を持った洋服を着たい。そんな風に今は思っています。
すると、自分を満たせるのではないかってね。
2020年は消費する買い物はやめよう。
自分を満たせる買い物をしよう。
そう思う、1月の始めでした。
それでは、また。
P.S
今度届くオーダーのコートとデニム楽しみ。
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