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春は気が高ぶります~肝を冷やし落ち着かせる菊花、竜骨、カキの殻が良い!

桜が春が来た!とばかり咲き誇り始めました。これぞ日本の春ですね~🌸

春は草木と同様 芽吹きの季節です。 
冬のあいだ、キュッとちじこまっていた人の身体もゆるみ 膨らむのです。

春は「肝」の機能が亢進する

春に活発になる五臓のひとつは「肝」です。
肝の大切な働きが精神、情緒に関わる、自律神経の調節です。

今日は、肝が春になって急に働きすぎてしまうことで自立神経の働きが乱れ
交感神経が優位になりすぎ、軽い興奮状態になるパターンの不調について
話をしたいと思います。

漢方的な用語を使いますと
「肝」の気が上がりすぎてしまう
状態で、

『肝火上炎』

といいます。

症状としては

肝が高ぶり、交感神経過剰になり 軽い興奮状態 になり
ひどくなると、
高血圧、神経症、結膜炎、頭痛、胆のう炎、肝炎
などを引き起こし、五臓六腑を傷めることになります。

肝の働きが過剰になると、脾胃が特に悪い影響が出ます。
消化不良になってお腹がゆるくなったり、便秘になったりしている方いらっしゃるのではないでしょうか。

イライラ、怒りっぽい、寝つき悪い、途中覚醒、耳鳴り 頭痛 めまい 舌が紅いなどの症状は「肝の高ぶり」サインの可能性があるので、早めの対処をしてくださいね。


春は酸味に注意

酸は肝に入る五味のひとつです。
収れん・固渋の作用があるので、 陽気が生長して、膨らみ、発散をしなくてはならないのに、酸できゅっとしめて自然の成長を妨げてしまうことになります。
若い人、体力のある人はさほどの影響はありませんが、ご高齢の方、体質の弱い方は体調を崩してしまいますので気をつけてください。

実は、私ですが・・・自然に素直なもので(^^; 最近、気が高ぶっていまして、夜中に覚醒してしまい、そのあと眠れなくなっています。
日中は、目の奥やこめかみが痛くなります。睡眠不足もあり昼間とても眠いです。

 
私の対処方は

肝を冷やすお茶ブレンドをつくる 

 
菊花、決明子、  + 金銀花、ミント、柿の葉、 

を合わせたものに熱いお湯をそそいで飲むだけですが、これが効きます!

すーっと、頭に溜まっていた熱が引いて、クールになります。

苦いのでデトックス効果もあるのです。


それでも、寝つけないし、夜中に起きてしまって辛いとき

漢方薬の力借りるのはありだと思います。

私もこの季節は睡眠の質が悪い日々が続くので
肝が高ぶって眠れないタイプの睡眠障害を改善する漢方薬

「柴胡加竜骨牡蛎湯」

を寝る前に飲んでいます。

熱を取って気持ちを落ち着かせてくれる漢方薬で

肝と心の火を静めて神経を和らげるための処方です。


竜骨・牡蛎 が特徴的

 竜骨・・・大型哺乳類の化石化した骨
 牡蛎・・・牡蠣のからをくだいたもの
が入っています。
この二つは精神を安定させてくれて、 肝の高ぶりを抑え めまい・耳鳴り・頭痛・不眠を改善してくれます。

睡眠のための薬と思うと、抵抗感のある方もいらっしゃいますが、
睡眠の質が悪い日々が長く続くことが、体にもたらす悪影響を考えたらば
季節性の睡眠障害を改善することは、肯定しても良いと思います。
そして、その漢方薬に何が入っていて、体にどのような影響を与えるのかを
知ると、安心できるのではないでしょうか。

今回のまとめ・・・

春は肝が高ぶります。肝は上昇し熱を持つ特徴がありますので、炎症にまでいかないよう、 早い対処をしてください。

いつも以上にイライラ怒りっぽい 寝付けない 中途覚醒 動悸
などの自覚症状がある方は 

薬膳茶(菊花、決明子、ミント、柿の葉 など) がおススメです。
それでも効果がなくて、お困りのときは
「柴胡加竜骨牡蛎湯」という漢方薬もありますので、漢方相談を受けた上で
お試しするのも良いと思います。


これから陽が自然界に満ちてきます

草木のように、伸びやかで、ゆったりと日を浴びると、人の体にも陽が自然に満ちてきて季節に順応できるようになります。

春を楽しんでくださいね~🌷

この内容はポッドキャストでも配信しています。
片手間に聞けるので便利ですよ♪
少しでも漢方医学の知識を入れていただいて健康管理に役立てていただきたいです。















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