北朝鮮の笑えるニュース(2024.09)#67
こんにちは。
ここ数回の投稿は学生時代や家族のことなど、自分語りになりました。
比較的シリアスな内容だったと思われますが、お付き合いくださったみなさま、ありがとうございます。
暗〜いもの吐き出し切ったところで今回は気分を変えて、ここ1〜2ヶ月の北朝鮮のニュースを笑い飛ばしていきたいと思います😎
ジョークが冴えている、ユーモア溢れる、ではなく、笑うしかないトピックばかりですので…
まず、このニュースから。
近年、日本でも大雨や地震などの災害が多く、最近はお米が手に入らない状況が続いていますね。
北朝鮮は日本の台風シーズンより少し早め、7月27日の大雨により広範囲が被害を受けました。
※下記の写真をクリックするとお借りしたサイトに移動します。
これらの写真をみる限り、市街地というより海もしくは湖のようですね…
ここは私にも縁がある場所で、母が日本から北朝鮮に渡った後に定住した地域でした。そのため、3人いる母の兄妹家族が住んでいるところでもあります。
上の写真は北朝鮮の中央放送が出したもので、道路も鉄道も寸断されてしまったため、現場の状況は北朝鮮当局も把握しきれないそうです。
親戚の中で生き残った人はいるのだろうかと考えると、辛い気持ちになります。
北朝鮮が公開している情報によると、今回の洪水で被害が出たのは、平安北道(ピョンアンボクド)・新義州市(シンウジュ市)・義州郡(ウジュ群)だけだとされていました。
金正恩自身が専用列車で現地に赴き、支援物資を届けるパフォーマンスを行っているようです。
その時に子どもがおもちゃを自慢するように持っているメルセデスベンツの「S600」をチラ見せしていて、水害で家族も家も財産も失った人々の前で何をしているだろうと腹が立ちました😠
北朝鮮のTVでは水害地域をボートで行き来する金正恩の様子が連日放映されていましたが、その映像に映る姿が「国民のために献身する将軍様」ではなく、超肥満の「裸の王様の遊び」にしか見えないのは私だけでしょうか。
韓国政府が人工衛星からの情報により、中国との国境を流れる鴨緑江(おうりょくこう)が氾濫したため、慈江道(チャガンド)、両江道(リャンガぶンド)も酷い水害を受けていると指摘しました。
そして、水害から1ヶ月経った今も重機一つ入ることなく、土や石を運ぶのはすべて人力で行っている点にも併せて言及しています。
韓国政府の発表に北朝鮮の中央テレビは素早く反応してきました。
慈江道(チャガンド)の地域の災害も認めると共にショベルカーやブルドーザーが動く様子、子どもたちで楽団を作り、現地の労働者を演奏や歌で応援する様子が放映されたのです。
韓国の統一部によると、今回の水害で数千人の死傷者が出たとされています。
しかし、北朝鮮側はいまだに“犠牲者は1人も出てない”と言い張り、韓国を含む世界各国の人道的な支援の申し出を断っています。
つい最近、韓国では洪水被害の責任を負わせるため、慈江道(チャガンド)幹部のトップらが公開処刑された可能性がある旨の報道がありました。
北朝鮮は破滅に向かっているとしか言いようがない状況ですが、そんなことよりも実害を受けている人々が無念でなりません。
次の話題に移ります。
これまた呆れてしまうのですが、最近は金正恩スタイルを真似する国民が多く、それを厳しく取り締まっているというのです。
例えば、金正恩がよく着ているワイドパンツ(?)は「金正恩元首様のように体がふくよかな人が着ると似合うけど、スリムな人が着ると見苦しい」と言われるとか…
また、金正恩の娘が着ている服やヘアスタイルも取り締まりの対象らしく、国民の中には「元首様を見習って問題になるってどういうこと?」と戸惑いの反応が出ているそうです。
昔、金正日がよく着ていたカーキ色のジャンパーが流行った時もありました。道を歩くほとんどの男性が似たようなジャンパーを着ていましたが、取り締まりなどはあまりありませんでした。
いったい何がしたいのでしょう…
暇なんですかね?
国体が危ぶまれるような深刻なことから、どうでも良いことまで国民を押さえつけて。
金正恩は父である金正日を超える独裁者であることがよく伝わります。
彼の独裁者っぷりの象徴ともいえるのが、2024年パリオリンピックで撮られた下の写真。
これは今年の7月30日、卓球混合ダブルスで銀メダルを取った韓国の選手と銅メダルを取った北朝鮮の選手がオリンピック委員会の依頼で記念撮影に応じた一幕です。この写真はスポーツマンシップの名場面12にも選ばれました。
和やな雰囲気しか感じられない一枚の写真ですが、韓国政府は写真に写った選手たちが処罰されるのではないかと懸念を表明しています。
その理由は、近年、北朝鮮の国民が韓国メディアを見て憧れを抱くことに危機感を覚えた金正恩が、韓国を徹底的に排除する政策を打ち出しているからです。
そういった状況の中でオリンピックに参加した北朝鮮の選手が、敵対国である韓国の選手と笑顔で写真を撮ることなど許されないのです。
この記事を読んで「写真一枚でそんなことが起きるの?」と首を傾げる方がいるかもしれません。
しかし、北朝鮮で生まれ育った人であれば、95%の確率で処罰されると予想するところです。
残りの5%は、韓国メディアの反応を意識した金正恩が処罰の時期を少し遅らせる可能性があるとみただけです。(つまり処罰の有無ではなく時期の問題)
最後のニュースはこちら。
日本のどのメディアも報じないていないようなのでここで触れさせてください。
8月21日、中国から韓国に行くため移動中であった脱北者15人が中国のクンミンという場所で全員逮捕されたとそうです。脱北者は女性13人と子供2人とされています。
このクンミンという場所は中国を脱出し、第3国に向かう時に必ず通過する地点です。
中国の公安は脱北者への対策を徹底しており、ここで捕まる脱北者が後を経たないのです。
北朝鮮の人権問題を扱う際、絶対に外してはいけないのが中国の強制送還問題です。
特に上記15人のように韓国を目指していた脱北者らが強制送還された場合、政治犯収容所へ収容もしくは公開処刑になります。
現在、韓国政府が水面下で中国と交渉を行っているそうですが、世界の多くの人々が彼らに関心を持ち、世論で中国に圧力をかけることで15人の命が助かるように強く願っています。
最近、韓国は7月14日を「脱北者の日」と定め、脱北者は「先に来た統一」という名で呼ばれるようになりました。
尹 錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は「韓国に来た脱北者は1人も北朝鮮に返さない」と明言しています。
そして、多くの学者や専門家、統一部などが北朝鮮国内の異変を察知し、金正恩が死んだ時をはじめとする多様な「北朝鮮崩壊シナリオ」を立てているようです。
政権が替わるとこれらの方針も変わってしまう可能性はありますが、最近の韓国は朝鮮統一に対する勢いが強く、私のような人間としてはとても嬉しく思っています。
もし北朝鮮が崩壊して国内がパニック状態に陥ったとき、船で日本に難民が流れてくる可能性が高いと私は踏んでいます。
なぜなら北朝鮮の人々は日本に対する良いイメージを持っているから。
国内に多くの在日帰国者が住んでいたことで様々な日本の製品が流通しており、表立っては言えないものの「日本はすごい」と認めている人は相当数いるのです。
戦争を経験した世代は別として、内心、本気で半日感情を持っている人はほとんどいないと断言できます。
そのような理由で北朝鮮が崩壊した時、韓国や中国を選択するのではなく、日本を選択する人々もそれなりにいることが予想できるのです。
移民政策の一環として、北朝鮮から難民が押し寄せてきた場合の対応について、日本でも真剣に検討する必要があるのではないでしょうか。
その時、日本にいる約200人の脱北者は何ができるか。
私もその1人として、今後の自分の在り方について考えていきたいと思う今日この頃です。
さて、最後にお知らせを少しだけ。
先日、「つぶやき」で書きましたが、9月28日と29日に日本最大級の国際協力イベントであるグローバルフェスタが開催されます。
下記の#52記事で紹介したことがありますが、来日当初からお世話になっている「北朝鮮難民救援基金」も参加することが決まり、準備中です。
私も何度も遊びに行ったことがあります。
このフェスタは世界のいろいろな国の文化に触れたり、多国籍の簡単な料理が食べられたりと、とても楽しいイベントになっています。
北朝鮮難民救援基金のブースには、北朝鮮の残酷さがわかる政治犯収容所に関する資料や子どもたちが実際に使っている教科書(←これ結構人気です)などが展示されています。
以前は朝鮮半島の料理であるチヂミなども販売していましたが、人手が足りないため現在はなくなってしまいました😭(残念)
しかし、北朝鮮について関心がある方は“一見の価値あり”ですので、イベントに行かれる方はぜひお立ち寄りください。
では、また。
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