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ちょっとした元カレの誇り。
先日、僕が数年前に内定を辞退した企業が上場を果たした。
海外進出に積極的で、先進技術を取り扱うイケイケの企業。平均年齢は若く、オフィスにはカフェのようなオシャレスペースがある。絵に描いたようなイケイケベンチャー企業である。
僕は就活で面接を受けた企業は1社のみ。しかし、その1社すらも辞退してしまった。
結果的に僕は間違いで、正解。
入社していたら、それなりに働き、それなりに充実した会社員生活が待っていたかもしれない。かといって、国内外を旅したり、平日の昼間から家族と焚き火をしたりなんてできないだろう。
「就活は恋愛」なんて言葉がある。僕たちはほんの一瞬の関係。いや、始まってすらいなかったのかもしれない。付き合いはしなかったけど、一瞬両思いになった。就職ワンナイトである。
上場、おめでとう。
ちょっとした関係者として、誇りに思う。
「アイツはアイツで成長し続けている。俺も頑張らねば」など思いつつ、まずは早起きから。僕の生活実態は上場どころか倒産寸前である。
僕も一端の物書きとして、「出版」という名の上場を果たす時がくる。その時まで、元気でな。