【インタビュー】日本のVTuberからみる中国モバイルゲーム
提供元・Youdao Ads
Q:これまで1番多くプレイしたゲーム、または課金したゲームはなんですか?
A:私がプレイしたゲームは100個以上あります。いくつかピックアップしますと、第五人格、APEX、NARAKA、League of legends、Splatoon3、Dread Hunger、AmongUs、OverWatch2などプレイしてきました。一番お金をかけたのは「第五人格」で、10万円ほど課金していると思います。
Q:日本人に受けるキャラクターのデザインや特徴があれば教えてください。
A:陰キャっぽくないことが大事で、どこかしら可愛さやカッコよさの要素があり、かつオリジナル性の高いキャラクターが一番受けると思います。極端な話でいうと、ゾンビとかリアルなもの、生々しいものとかよりもデフォルメされた可愛らしいものが万人受けすると思います。
Q:ゲームに対する考え方や楽しみ方を左右する要素は何だと思いますか?
A:ゲームの入口が広ければ広いほど、新規プレイヤーを確保できると思います。入口を広くする要素として、1つ目はゲームの理解しやすさと操作しやすさがあると思います。分かりにくいと新規プレイヤーがゲームに対して、はじめの一歩を踏み出しづらくなってしまいます。つまり新規プレイヤーを入口に押し込む要素が必要です。
2つ目はゲームのグラフィックの美しさとBGMの質の高さです。これらの要素が確保されているとアマチュア、ベテラン関係なくゲームに対して関心を抱き、彼らを引きつけることができます。つまり入口に入った彼らを更に中に引き込む要素が必要になってくるということです。この押す要素と引く要素が上手く噛み合えば、半永久的に新規プレイヤーを獲得し続けることができ、新規プレイヤーの規模拡大を加速させることが出来ます。
Q:中国のメーカーは、実際に日本でゲーム内のクロスオーバー(越境)活動やIPタイアップ、オフラインでのフラッシュモブ、ライブ配信、現地の有名人(インフルエンサー)とのコラボレーションなど、多くのマーケティング活動を行っています。この中でJeyさんはどれが良いと思いますか、またその理由はなんですか?
A:私は、まずその時々で流行しているアニメとのコラボが一番効果的だと思います。日本ではアニメの影響力はとんでもなく高く、一時期大ブームとなった鬼滅の刃や、現在流行中のチェンソーマンなどは、間違いなくコラボした時点で話題となります。
ただ、ゲームメーカーはゲーム自身に着目し、絶えず新規プレイヤーを獲得できる要素を探索するべきです。コラボする際もゲームの本質を大切にし、ただ一時的な流行に乗って注目を集めようとするのは間違いだと思います。
アニメは生命周期があり、長期的な流行は望めません。そのため、長期的にゲームやゲームブランドの流行を維持するという目的から見ると、SNSのインフルエンサーとコラボする方が相対的に長い影響力を望むことができ、コストパフォーマンスも良いと思います。また、昨今、若い年齢層が使用する媒体は変化しており、今はテレビではなく、YouTube、TikTokなどのSNSを使用する傾向が高まっています。そのため、彼らの好きなインフルエンサーとコラボし、クリエイティブな内容を制作することで彼らをより惹きつけることが出来ると考えています。
Q:日本のインフルエンサーの視点から見て中国のゲームに対するご意見などがありましたらお聞きできますでしょうか。
A:私は、可能であれば多くのインフルエンサーを集め、同時に同じゲームのプロモーションを行うのが好ましいと思っています。様々なインフルエンサーが同じゲームをプレイすることで、視聴者は多くのインフルエンサーが同じゲームをプレイしているのだからこのゲームは流行っている!と思い、ゲームをやってみようと思うきっかけとなります。これは先ほど申し上げたゲームの入口の広さの要素の1つでもあると思います。
また、インフルエンサー同士も知り合えるきっかけとなり、連鎖的に将来の様々な興味深いコラボを期待することができます。
Q:ファンの好みとゲームのハイライトをどのようにうまく合致、結合させていますか?
A:基本的には可愛い要素がある動画内容は全てファンに受けます。女性視聴者が多いという事もあり、生々しい内容、ホラー系の内容のゲームよりもどちらかと言うと可愛いさや、ライトな内容のゲームを選択してプレイするようにしています。
Q:Vtuberとファンの関係は、実際に顔出ししているyoutuberとファンの関係に比べてどのような点が異なると考えますか?
A:異なる点があるとしたら、外出した際に偶然ファンと遭遇し、声をかけられるか否かといった部分だと思います。Vtuberは理想的な自分を作り出すことができるので、顔出ししているyoutuberに比べて、熱狂的なファンがつきやすいと感じています。
Q:現在チャンネル全体の収入は動画収入、案件広告収入以外で他にありますか?また今後の目標を教えてください。
A:オリジナルサイン付きのキーホルダーやマグカップなどのグッズから収益がある場合もあります。タイミングはイベントの時、例えばクリスマス、誕生日や記念日などのタイミングで発売することが多いです。また、今後はvtuberとして、3D化を大きな目標にしています。
※ 編集部より:この記事はYoudao Adsの記事より一部転載させていただきました。原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。
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