ヤクザと家族
愛を知ってしまった
その代償は計り知れないね
走馬灯に映る全ての記憶が
あなたで埋め尽くされたなら
もう思い遺すことはない
この言葉たちに尽きる。
もっと柔らかい幸せの話だと思ってた。
いや、幸せの定義なんて本人にしかできないよね。
山本は愛に包まれて終わっていったかもしれない。
思い出が愛で溢れていたのなら、
山本にとってはそれでいいんだろう。
切ないとか哀しいとかじゃない。
なんか、灰色と青色と朱色が混ざったような。
なんとも言えない気持ちにさせてくれてありがとうございます。
追記
映画って基本、自分の思想とか思考方法と対話する時間だからすきなんだけど
(逆に言うと、アニメとか自分と乖離しすぎてる世界線はあまり得意ではない)
この映画は、ヤクザが軸で
私とは全く関係のない世界なのに
何故か自分との対話を忘れるくらい熱中して観ていら自分に驚いた。
それは、藤井監督の魅せ方だったり、綾野剛の瞳(め)や声や動きだったり。
millennium paradeのFAMILIAだったり。
(MVが映画のアナザーストーリーみたいになっててなんだか安心した。)
帰り道、冬と春が混じった風がいつも以上に心地よく思えた。