2024⇨2025に向けて
2024年もおつかれさまでした。みなさんはどんな一年でしたか?
私は入籍したり、大好きな西荻から引っ越して井の頭線沿いでの生活がスタートしたり、人生の節目もありながら、ぐるぐると悩みもがき続けている一年でもありました。
来年の2月末でいよいよ30代に突入する私。ある一つのことでずっと悩んでいました。それは「食堂を続けるかどうか。」
24歳の時に始めた「食堂ごゆるり」。当時、新卒2年目でリクルートで働いていた私は「(それまでの自分みたいに)目の前のことに追われるように生きていて頑張りすぎて疲れちゃっている人が、ほっとして元気になれるような・愛されてることを感じられるような食堂をやりたい」という思いで、平日は会社員として働きながら週末に食堂を間借りでスタート。写真を今見返すと、当時は盛り付けにも全然慣れてなくてぐちゃぐちゃだったけど、来てくれたみんながものすごくキラキラした表情で喜んでくれて、本当に嬉しくて嬉しくて。疲れていることなんか一切忘れて、こんなに楽しいことがあるんだと本気で思った。「ごゆるりをもっと頑張りたい!」初めて、はっきりとしたものが見えた。
そう思ったのも束の間、2020年3月ごろから新型コロナの流行がはじまった。食堂は休まざるを得なくなり、先が見えない状態ではあったけど、私はメンター二人、川上さんとうっしーにたくさん壁打ちさせてもらいながら、着々と「まさきりさのマニフェスト」を書き上げ、自分の人生で成し遂げたいことを言語化し、一年後に独立することを決心した。
2020年9月には、学生の頃から大好きだった西荻窪でご縁があり食堂を再開できることになった。この時から食堂を運営する新たな仲間として入ってくれたのが、大学からの友人であるしおり・ミッシェル・美月だった。
2019年に食堂を始めたときはお客さんは全員元々の友達だった。けど、次第にどんどん知り合いじゃないお客さんが増えていった。完全予約制で事前にアンケートを答える必要があり、決まったメニューもないという変わった食堂だったけど、年に何回もきてくれるようなリピーターのお客さんも出てきた。いつの間にか、もはや友達になっているお客さんまで。食堂でのたくさんの出会い、そしてここがなければもう2度と会わなかったかもしれない旧友との再会。本当にありがたいことだった。ごゆるりを手伝ってくれる仲間(ごゆるりファミリー)も次第に最強のメンバーが10人弱も集まってくれていた。食堂ごゆるりは、みんなの嬉しそうな、幸せそうな顔・ありがとうという言葉でいっぱいの、最高の場所だ。私は本当に食堂ごゆるりが大好きだった。
ただ、うまくいくことばかりでは決してなかった。私たちは食堂ごゆるりはただの飲食店(食事が最大目的の場所)だと思って運営していない。「ごゆるり」という体験全体を提供していると思っている。けど、世の中的には「家庭料理的なヘルシーそうなランチが食べられる飲食店」として認知されるのは仕方がなく、「集客」という壁に直面した。「家庭料理のランチで2700円は高い」「それじゃあ客は来ないよ」と言われることもあった。
2年前くらいまでは、来たいと言ってくれてた人に個別で声をかけてみたりもしてたけど、誘って断られること、また今度〜というやりとりの繰り返しに正直疲れてしまい、そんな頑張り方もできなくなった。
SNSで何か告知や投稿をしても、何もリアクションがない。「ごゆるり(=わたし)は、もう必要とされていないのかもしれない」とまで思うようになってしまった。そんな小さいことにいちいちクヨクヨしないように、ダメージを受けないようにと努めていたけれど、どんなに頑張っても状況がよくならないことが長く続いて、何回も一人で泣いていた。
このままじゃダメかも。もともと、頑張っている人を元気にしたくてやっているはずなのに。自分の精神的にも、こんなネガティブな状態をぐるぐる30代も続けたくない。
私は、やめるか、続けるか、本気で悩んでいた。
そんな時、私を救ってくれたのはやっぱりいつも支えてくれているみんなだった。
ごゆるりファミリーのみんなや、これまでお世話になってきた人たち一人ひとりとお話しした。そこでわかったのは、「ごゆるりは私だけのものじゃないんだ」ということだった。
また来たいと思ってくれている人、必要としてくれている人がいる。「食堂ごゆるり」という存在がなくならないでほしいと思ってくれている人が、たしかにいるということ。
私は気づいた。
0か100じゃなくていいんだ。
私もみんなもハッピーな形で、続けられる方法を考えよう。
私は考えた。
そして出した決断が「営業する頻度を半分に減らす」ということ。
これまで5年間、お盆やお正月を除いてほぼ毎週のペースで営業してきた。なので、新しいことや改善を考える余裕も正直なかった。けど、また新たなチャレンジに取り組みながら、みんなとごゆるりできる場所を守っていくには、今までの半分くらいのペースが、今の私にはちょうど良さそうだと思った。
ドキドキの中、今使わせていただいているお店のオーナーに相談したところ、快くOKしていただいた。時期としては2025年の3月から、月に2回程度の営業にすることになった。
頻度を今までの半分に減らす。そして、もう一つ変えると決めたのが、
「完全予約制をやめる」ということ。
これまで通り、予約はとり、予約してくださったお客様のリクエストでその日のメニューが決まるという仕組みでやっていきたいと思う。ただ、完全予約制ではなくすることで、直前になって行きたいと思ってくれた人を受け入れられる体制を作りたいとおもった。これは私にとっては大きな変化だけれど、思い切ってチャレンジしてみたいと思う。
2025年。いよいよ30歳になる。また新しい挑戦の10年がスタートする。
私は改めて、自分の夢を追いかけたいと思う。もちろん、ごゆるりと。
「食堂をやる」ということと同じくらい、私にとっての大きな夢の一つが、「声」の仕事である。これまでの人生で何度も救われてきた「ラジオ」という存在。小学生の頃、初めてちゃんとした職業として将来の夢として掲げた「ラジオのナビゲーター」。
今日のラジオで聞こえてきた言葉に「”食”は人を良くすると書く」という言葉があった。私なりに、遠く離れた人にも、声を通して元気になってもらえたらいいな。ちょっと今日はご飯作るか、なんて思ってもらえるようなラジオにしたいな。そんな思いで、ごゆるり的ラジオ、2025年から改めてやっていきたい。よかったらフォローお願いします。
2025年は2024年の何倍も楽しい一年に絶対にする!!!!!
みんな、一緒にたのしもう!!!