筑波大学大学院 システム情報工学研究群 情報理工学位プログラム 院試体験記
初めまして、某餃子です。今回は私の院試体験について備忘録的な感じでまとめていきたいと思います。また、自分が調べた限りで表題の院試体験記があまり無かった気がするので、それも含めて綴ります。
プロフィール
所属:某砂丘県の大学(工学部/機械系) つまり外部院進です
サークル:B1-B3まで大学内のロボットを作る団体に所属、代表兼制御部門(1人)やってた。あとゆるーく絵描くサークルにもいた。
(平均)GPA:3.70/4.00
TOEIC:640点、低いですね
好きなこと:絵描き、一人旅、アイドルマスターシャイニーカラーズ
受けた大学院
私が最終的に受けた大学院は
京都大学大学院 情報学研究科 先端数理科学コース(推薦、6月末)
同コース(一般、7月上旬)
筑波大学大学院 理工情報生命学術院 システム情報工学研究科 情報理工プログラム(一般、8月下旬)
です。途中までは自分のとこの大学院も受けるつもりでした。
テーマとして「生物系の同期現象、結合振動子系、統計物理」に類する研究がしたかったので、それを軸に選びました。
上記のうち、受かったのは筑波のみです(泣きアニメ)。なので筑波の事だけ書きます。
受験カレンダー
前提
B1の夏にプログラミング・機械学習関連の勉強を始めてから、なんとなく「機械より情報系の勉強の方がおもろくね?」とか思い始めました。
B2,B3で微分方程式とか制御工学とか統計力学などの講義、力学系の勉強、ゼミなどを経て、「非平衡な系の解析とかデータ駆動型の解析とか””本気””でやりたくね?」とか思い始めました。
また、B2の前期から割と研究室見学とかオーキャン(NAIST、名大など)に行って研究の話とか受験生の方の話とか聴いてました。
B3 1月
まず、どこを受けるにしてもTOEICの点数が必要!(注)とのことで、B1のとき(450点)以来にTOEICを受けました。後期で英語の講義を取ってたので、このときは全然対策はしてませんでした。
結果は640点
このときは以外といけるやん!って思ってました(フラグ)
B4 4月
二回目のTOEICを受けました。今回は良く対策として挙げられてるロバート・ヒルキさんの本を一通り読んで臨みました。
結果は640点 フラグ回収です
普通に自分に失望しました。「いやいや英語より専門科目の方が本質!w」と分かりやすい現実逃避をしました。
B4 6月
(たしか)上旬に自分のとこの院試と筑波の院試の日程がド被りしているのが分かりました。自分のとこは試験科目が多く(線形代数+微分積分+常微分方程式+ベクトル解析+フーリエ解析+複素関数+4力学)、数学の一部しか筑波の方と範囲が被らなかったので、自分のとこの受験は諦めました。
B4 7月
7/1からから筑波用の研究計画書を準備しました。研究計画書は計画部分が5行しかないという当時の自分でも見るに堪えないモノだったのですが、「無いよりマシ!w」の精神で1週間ほどで仕上げました。
院試の1か月+1週間前ぐらいから本格的に筆記の勉強を始めました。
解析学はこれの前に受けた院の勉強で間に合ってると思い込んで、アルゴリズム(主にソート系)と完全未知の離散数学を主に勉強してました。
また、月末にシャニマスのライブがあったので景気付けに行きました。2日間参加したのですが、控えめに言って最高でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1726130937-t4PW5RuGegZdSk1TqIFsK0fO.jpg?width=1200)
B4 8月
下旬に筑波の院を受けました。前日はア〇ホテルに泊まりました。
試験の手応えは終わった直後は普通に受かったやろ!wって感じでした。
想像していたよりもめちゃめちゃ早く試験が終わったので、昼からは東京散策してました(途中の電車で不意に積分のミスに気づいて軽く絶望しました)。
![](https://assets.st-note.com/img/1726193378-I7YsJmu5lDjc8aVNMRgyPzKk.jpg?width=1200)
B4 9月
試験から3週間後が合格発表でした(長くない?)
結果は合格してました。
発表1週間前に急にメンタルの調子が振動し始めて、周囲の人間にヘラり散らかしてました。これに関しては本当に申し訳ない。
試験概要と対策
試験の流れは以下の通りです。
とりあえず全員待機教室に集合
何人かのグループごとに呼び出されて別教室で筆記試験(15分)
筆記が終わった後に1人ずつ別教室で面接
待機教室ではスマホが使えず、受験番号によっては待ち時間が相当暇になるみたいなので何かしらの参考書などを持って行った方が良いと思います。
筆記
募集要項の通りですが、
解析学
線形代数
離散構造と論理
プログラミング基礎
から成る大問4つを15分で解きます。基礎ばかりなので難易度は易しいです(なお積分は間違えた模様)。ただし、自分が受けた2024年度は離散数学の問題数が参考問題より結構増えてました。
形式が変わってからの過去問は存在しません。
以下、勉強に使った書籍を書いていきます。
・解析学、線形代数
B1の時の教科書です。問題だけ解いてました。
生協に売ってたので目次だけ見て買いました。基礎的な問題が並んでて理解しやすかったので買ってよかったです。
解析学と同じシリーズの本は線型写像周りが全く載ってなかったので、こっちでカバーしました。
他にも志望研究室の方々はマセマの演習本で対策してたらしいです(というか、多分これが一番手っ取り早い)。
・離散構造と論理
これは志望研究室の方の話を参考にしました。
院試勉強を抜きにしても、読んでいて普通に面白かったのでおすすめです。
これも研究室の方の話を参考にして、大学の図書館で借りました。
1章以降は範囲外だったので、1章の演習問題だけやりました。
・プログラミング基礎
プログラミングに関してはある程度基礎はできていたので、ネット上に転がっているコードとか基本情報技術者試験の問題に目を通してました。
ただ、再帰が絡むソートなどは自分で実装してました。
・お世話になったサイト
主に離散数学やデジタル回路の演習でお世話になりました。
解析学と線形代数用にときどき過去問解いてました。
基礎的な問題が集まっているので自信を付けるのにも良いと思います。
面接
対策として、最低限訊かれるだろうなっていう項目(卒業研究の説明、志望理由、研究したい内容、研究手法など)を脳内シミュレーションして、それらの返答を発声練習してました。あと、自分が院でしたい事についてGoogle Scholarで先行研究漁りまくってました(これが時間の9割占めてたと思う)
本番の内容はあんまり言わない方が良いみたいなので具体的な事は書けませんが、自分の場合は上記の対策は過剰だったかな……って感じでした。
あと服装ですが、自分は上半身白シャツに下半身黒スキニー、靴は大部分が黒のスニーカーで行きました(オフィスカジュアルのつもりだった)。他の人は99%ぐらいスーツでした。
振り返り
勉強は試験の1ヶ月前から始めましたが、総合的に見るとB1の時からの好奇心と知識の積み重ねに助けられていた(もっと言うと学部受験時の知識も)と思います。過去の自分に感謝。
試験に関してですが、ぶっちゃけ、募集人数や試験科目からして自分が受けた筑波の院は易しいと思います。なので、受験するかどうかを迷っているならば、受験することを強く勧めます(出願もWeb入力が主なのでイイ!)
あと、常識だと思うのですが、外部の人は試験前日までにちゃんと受験会場の下見はしておきましょう。当日バス降りるとこ間違えて普通に迷いました。幸い、通りがかった(おそらく)院生の方に助けていただいたのですが、それ無しだと普通に集合時間に間に合わなかったと思います。
締め
本記事は以上となります。いかがでしたか?
駄文ですが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
これから大学院入試を控えている方は頑張ってください!