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《後編》上司とのトラブルで、「最悪。もううんざり。」

ちなみに、「イライラする」気持ちは、感情表現の、”喜怒哀楽”の”怒り”だそうです。精神科医の本を読んでいるときに見つけて、思わず、ページをめくる手が止まりました。そして、普段の自分が”モヤモヤ”よみがえってきます。

普段からよくイライラする、私。

自分の意見が上司に理解されない。
もう学校に行く時間が迫っているのに、のんびり靴下を履いている娘。
夕方、頭フル回転で野菜を切ったり、鍋に火をかけたりしている時に、「歯磨き粉が無くなった」と在庫切れの通知をしてくる夫!

悲しいかな、これ、全部”怒り”がエネルギー源となり湧いてくる感情なのだと知りました。でも、私にとって”怒り”という言葉はとてもキツイ表現で、行き過ぎると人を傷つけてしまう、怖い感情です。普段からよく起こるイライラが、怒りの子分だった。。。私は、イライラの奴隷。。

そして、その精神科医が続けます。

「喜怒哀楽」の”喜楽”は、消費する感情、”怒哀”は、蓄積する感情。

楽しいこと、嬉しいことは、その一瞬で湧いてきて、翌日にはいい思い出として沈下する。しかし、怒りや、悲しみは、思い入れが大きいこと、つながりが強い人間関係(両親・子・家族・友人)間で起こることほど、重くのしかかり、心に居座り、忘れたと思っていても、ひょんなことから顔を出してきて心を乱す。

イライラした瞬間に、大昔の憤りを感じたあの出来事が、思い出の引き出しを開けてワッ!と出てくる。

あの感じだ!

この、厄介な”怒哀”の感情と共存する方法を、長年かけて見出してきたと自負する気持ちもあるが、この精神科医の先生の本で、また一つ、方法を見つけた。

”喜楽”と”怒哀”を天秤にして、バランスをとる

”怒哀”は、粘着質で、長年心に居座る。似た状況が起これば、すぐ湧いてくる厄介者。ですが、”喜楽”が間にチョイチョイ入ることで、”怒哀”を減らして、心のバランスが取れるということ。

”喜楽”は揮発性。意識して集めないと、なかなか手に入らない。

”怒哀”の中にも”喜楽”があるかもしれない。まるでオセロの石が黒から白に連続して換わっていくような喜びの瞬間とか。長いトンネルを抜け出せたような感覚とか。

イライラ虫が湧いてきたときは、少し時間をおいて、”喜楽”を呼ぶことをやってみましょうよ。