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「世界名作劇場」がくれたもの①~ロミオの青い空がくれたもの~その1アルフレドというキャラクターを通して得られたものとは。

※ネタバレご注意。真面目だったり砕けた表現だったり忙しいです。

この3年ほど「世界名作劇場シリーズ」にハマっており、アニメ視聴がメインとなりますが気になった作品は原作小説にも手を出したり、ファンアートを継続的に描き続けている作品もいくつかありますね。
 過去ファンアートを描き続けるほどの作品は小学生時代のポケモン以来なく、自分でも相当な入れ込みようだと思います。

 今のところ全話視聴済の作品は「ロミオの青い空」「あらいぐまラスカル」「ペリーヌ物語」「家なき子レミ」「愛の若草物語」「フランダースの犬」の6作品となります。
 視聴途中、現在視聴中の作品は「赤毛のアン」「こんにちはアン」「レ・ミゼラブル少女コゼット」「トム・ソーヤーの冒険」「若草物語 ナンとジョー先生」「小公女セーラ」「小公子セディ」「七つの海のティコ」「私のあしながおじさん」ですね。
1話のみ視聴は「愛少女ポリアンナ物語」「家族ロビンソン漂流記 不思議な島のフローネ」です。この2作品は同時視聴会スペースにて視聴する機会がありました。


 この中で圧倒的にハマった作品といえば「ロミオの青い空」
ロミオの青い空に関してはファンアートを描いている量自体も全作品の中で一番多いですし、そうして1年半ほどファンアートを描いてSNSアップし続けていたらどういうわけか「ロミオの青い空交流会」のイベントスタッフにお誘いいただき、現在活動のお手伝いなどさせていただいております。

 2024年11月2日(土)には愛知で「ロミオの青い空」交流会がありますのでもしご興味ありましたらぜひ~✨✨✨

 次いで現在では「赤毛のアン」シリーズにかなりの勢いでハマってきております。村岡花子先生訳の赤毛のアン、松本侑子先生訳の赤毛のアン全8巻、作者モンゴメリの伝記や日記、さらには赤毛のアン関連イベントにも出向くようになりました。10月には世界初という新作バレエ「赤毛のアン」の公演に行くので今から楽しみです✨

 とはいえ、赤毛のアンについてはまだまだ中盤、小説のほうは序盤です。
読むのが遅いんですよね。と、いうよりも日々ファンアートばかり描きすぎかもしれません(^-^;💦もう少し読書に時間を割かないと………💦


 さて、本日の記事のテーマは「世界名作劇場」がくれたもの。特に上記2作品からの影響が多数といった内容となります。
記事のテーマを具体的に定めることは難しく、各作品で印象に残ったことや自分なりの学びといった内容ですね。

 毎回そうですけど、今回もおそらくまとまりのない文章になっていますが、ご興味あります方はどうぞご一読ください~!


「ロミオの青い空」がくれたもの

 ロミオの青い空という作品からは実に多くの、数えきれないものをいただきました。改めて文章としてまとめるというのも簡単ではないですね。

 私がこの作品から得た一番のものはなんだろう?

やっぱり………アルフレドという何があってもブレない推しのキャラクターに出会えたことかな!!

 もちろん、先に挙げさせていただいた「ロミオの青い空交流会」という特別な、それこそリアル「黒い兄弟」とでも言うべき仲間や、SNS等で関わってくださる方の存在も大きいです✨✨

 そういった恵まれた環境あって、初めて好きな作品について呟いたりファンアートを描くという活動が継続出来ていると思います!!


 ところで、なぜにこのおおよそ今から30年も前の作品の、アルフレドというキャラクターに特別ハマっているかなんですけれど、
きっかけはものすっごく単純です。
↓運命のロミオの青い空第4話、アルフレド登場シーンにて。

第4話、運命の出会い。

あんまり漫画というものを描いた経験がないので、まだまだ下手ですいませんって感じなんですけども💦
大体こんな感じで、ほぼほぼ「ひとめぼれ」ですね~✨✨

The、単純思考。

あるキャラクターを好きになるのに、理屈じゃあないですよね?
などと言いつつも、アルフレドを”好きでい続けてファンアートを描き続けている理由”にはそれなりのものはありますよ。次章でかいつまんで説明します。


ロミオの青い空「アルフレド」とは?

 アルフレド。何も私だけではなく、多くのロミオファンが大体みんな好きになる、作中でも主人公ロミオと並ぶ大人気キャラクターですね。

 金髪碧目の見た目がかっこいいのはもちろんのこと(ここ重要)
大人が読むのも難しいような本を丸暗記出来てしまうほどの頭の良さ(アルフレドが読んでいたとされるヴォルテールは本当に難しかったです~💦)
仲間思いで黒い兄弟という秘密結社結成以前からも、一人でも同じ境遇の煙突掃除の子を度々助けていたという圧倒的な優しさと人望の厚さ
まぁちょっとここでは挙げきれないのでこのくらいにしておきますが、
とにかく弱点といえば”泳げない”ことと”妹に弱い”くらいしかありません。
まさに、完全無欠といっても差し支えないでしょう。
少なくともアニメ版に関しては、です(原作小説「黒い兄弟」はまたキャラクター性がかなり異なります)

noteとは別にブログにも書いたりしたのですが、アルフレドの個人的に好きなシーン3選↓ ※このブログは少々悪ふざけが過ぎるので閲覧注意(若干腐向けなど)の内容ありです

 このような限りなく魅力溢れるキャラクターアルフレド。
このたった一人のキャラクターと、ロミオの青い空という作品全体を通してこの3年で多くのことを学びました。


アルフレドというキャラクターを通してこの3年で学んだこと

 ここからは比較的真面目な内容かと思います。

 最初はただの”ひとめぼれ”から始まった、ロミオの青い空のファンアート(大体アルフレドを描くことが多い)描くことに始まり、その後ミュージカル観覧したり交流会活動だったり、少し前にはマッシュルームカフェさんのほうでファンアートグッズ化なんて素敵な企画もありましたね。

 どれも後々悔いが残らないくらいには全力でやりました。
どの体験も今思い返しても特別だし、この先もずっと思い出に残るでしょう。

 さて、表題の「アルフレドを通してこの3年で学んだこと」について。
一言で無理やりまとめようとするならば
「大人の生き直し」
でしょうか。
すごく曖昧でざっくりしすぎているので後述します。

・身近な人や大切なものの”死”は乗り越えられない。
・どうしても許すことが出来ないことは許さなくていい。
→辛い出来事との向き合い方。今この時を全力で生きるということの大切さ

なんとか頑張って文章にまとめようとしたら、以上のような感じになります。これでもだいぶ説明不足でざっくりしすぎていて伝わらないでしょうね。また次章にて説明してみようと思います。


身近な人や大切なものの”死”は乗り越えられない。

 アルフレドは圧倒的カリスマ性と持ち前の向学心や強い精神力で作中の多くのキャラクターに良い影響を与えました。
しかし………。
運命の29話。アルフレドは最愛の妹ビアンカを残し、叶えられなかった大きな夢を親友ロミオに託し、神聖なるサンバビラ教会でロミオとの誓いを最後に静かに息を引き取ります………(´;ω;`)

 名作劇場あるあるですが、人間出来過ぎた影響力強いキャラというのはどうも作中で亡くなる運命にあるようですね、名作劇場に限らないのでしょうけども。

 私はこの該当のシーン、それこそ何度も模写等で見直し通算何回見たかはもうわからないくらいなんですが、
私はこの29話最期のシーンではいまだ一度も泣けたことはないんですよね。
おそらく、このシーンがあまりに神聖であり、ある種現実味がないからかもしれません。
泣ける派の人のほうが多そうに思いますが、このシーンというより次の話であるアルフレドという大きな存在を失った後の黒い兄弟メンバーや狼団のみんなの状況見る方がつらいかな。私は30話がつらい派です。

 29話でアルフレドが亡くなるということについては大体みんな辛いと思うでしょうし、いや辛くないなんて人はおそらくいないんじゃないかな?
と思います。

模写

この街の煙突に登るのも、これで最後か………。
最終話33話でミラノでの出来事を振り返る主人公ロミオ。
彼はこの先もずっとアルフレドのことを思い出しながら、託された夢を叶えるために一生懸命に生きていく。

ロミオの青い空という作品は、テーマが児童労働、アニメでは原作よりは幾分マイルドになっていて友情メインのお話となり、仲間たちと過ごす明るく楽しい場面も多くなっていますが、ロミオを陥れようと画策する卑怯なアンゼルモだったり、特に後半部分は親友の死と名劇作品の中では比較的重めのテーマになるので見るのしんどいと思われる方もいらっしゃるかもですね。

 ロミオはアルフレドが亡くなって直後はしばらく立ち直れず、仲間の黒い兄弟たちからも責められていました(30話のこのあたり話数が当初の予定よりも短くなってしまったからとはいえ、少々無理があるよなぁ~とか思いつつ見ていました)
 私はこのあたりのロミオの態度って極めて正しいと思っていて、
ロミオにとっての半身にも等しい、親友アルフレドを亡くしたんだから当然なんですよね、しばらくベットから起き上がれなかったり、度々泣き崩れててなんにも手につかなかったり。
黒い兄弟メンバーのロミオに対する当たりは少しきついかな~とか思いました。

 生きてれば必ず誰もが通る道。
飼っているペットだったり、身近な人を亡くす経験は少なからず誰もが経験します。その時どうその出来事に向き合うか、どう行動するか。

 私はずっと昔、身近な人を亡くした時に
「そのことが自分の今の活動が出来ないという理由にはならない」
として、ロミオのように”きちんと悲しむ”というプロセスを得ないままで何十年と過ごしてきました。

 なぜこのように考えるようになってしまったかというと
「そんなことはたいしたことではない(その人が病気で余命少ないということが分かったことに対してではなく、私自身の性質そのものの否定ではあったが)」
という、私に対して常日頃から嫌味を言ってきていた身近な人物による最悪なタイミングでの一言がきっかけで
「私自身が人(やその他大切な何か)が死ぬということはたいしたことではない」
と思うようになってしまったからですね。

 これらが自覚出来るようになったのは、紛れもなくロミオの青い空という作品、アルフレドというキャラクターを通じて散々語りファンアートを描いてきたことによる効能です。

 おそらく本来ならば、心療内科にかかるなりカウンセリングを受けるというほうが適切だったかもしれないところを、
私はそれまでそもそも「人に相談する」だとか「自分の話を聞いてもらう」ということ自体にも相当にトラウマがあり、相談をするという選択自体が思いつかなかったということがあります。

 ですが、ようやく最近になり必要なら”きちんと話を聞いてもらえる人を選定して”話を聞いてもらう、自分に出来ないこと不得意なことは無理に自分一人でやろうとせず悩んだりせず”得意な人に頼る”

 これはとても大事なことだなぁと思うようになってきました。

こう思えるようになってきたのは「ロミオの青い空交流会」活動や今の仕事を通じてですね。

 そう、アルフレドってあんまり人に頼ろうとかしないんですよね。
ジュニア小説版にもありますが

自分の弱さは見せずに耐える。それが勇気ある人間のやることだと思うのだった。

世界名作劇場文庫 ロミオの青い空 竹書房版より

 ちょうどこのお話は26話相当「誇り高き魂」なので、アルフレドはこの時煙突掃除の辛い仕事と栄養不足などがたたり、病に侵されており身体が徐々に弱ってきていると本人にも自覚がある状況だったけど、
親友であるロミオや妹のビアンカにもこのことは一切話さずに耐えていたわけですね。

私はアルフレドのこういうところ、唯一嫌いなところです。

 誇り高いと言えば聞こえはいいですが、もうこの作品が作られたのが30年近く前という時代背景もあるのでしょうが、しんどいことは自分さえ我慢すればいいとか、今時の価値観で言えば全然よろしくない。

 もや~💦としてしまいますね。
というのも、私の身近な人というのも同じように本当はずっと前から頭痛が続いていたにもかかわらず、身近な人には何も言わないで耐えるっていうことをしてしまったから、結果手遅れということになり早死にすることになった。
私自身も昔はアルフレドみたいに「つらいことは周りに弱さを見せず耐えることが強さだ」みたいな価値観を持っている時があって、その結果どうなったかというとある時限界値を超えてしまって燃え尽き症候群となり、
その後しばらく社会生活は何も送れなくなってしまったということがありました。

 たかが児童文学、子供向けのアニメ作品に過ぎないかもしれませんが、
作品についてキャラについて深く考えたりすることで、時には重要な気づきが得られたりするものですね。
いえ、ロミオの青い空は子供向けというよりむしろ、大人が見たほうがずっと学びが大きい作品かもしれないです。


思ったより一つの事柄「身近な人や大切なものの”死”は乗り越えられない」だけでかなり長くなってしまったので、またロミオの青い空がくれたもの~その2~に続くかもです。
 ちょっとこの表題自体にも語弊があり上手い言い方が思いつかないのですが………ロミオがアルフレドの死について乗り越えられたかっていったら、立派に託された夢を自分なりに見事叶え、その点で乗り越えたと言えるでしょう。
だけど、いくら生まれた息子にアルフレドと名付ける(これってどうなんだろう?なかなかにプレッシャーありそうですね?↓という1ページ漫画)

妄想はさておき、自分の息子にアルフレドなんて名付けるくらいですから、相当ですね。
いくら夢を叶えて幸せそのものの家族を築こうが、親友のアルフレドの代わりはいませんし、アルフレドを亡くしたという痛みはビアンカや黒い兄弟たちもそれぞれ、その後もずっと続くんでしょう。
 
この先も生きていくと何度も経験してそういうのが増えていくのか~生きるってつらいね。
 だけど、最近はそういうものだ、って割り切るといいますか、
別に無理に乗り越えようとしなくてもいいと思えるようになりました。
と、いうより乗り越えることは本当の意味ではできない、という境地に達したという感じですかね。

身近な大切な何かをなくしたとしても、そのなくしてしまった分だけ新しい何かに出会える。そういうものかもしれないです。


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