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11年ぶりの班長さん

 今年度、町内会の班長をしています。
 順番でまわってくる班長は今回で4回目。経験豊富なはずですが、班長になってみると自分が緊張していることがわかりました。

回覧板

4月は総会の出席者確認

 班長の仕事のひとつは回覧板をまわすこと。会長さんが月1回、我が家の郵便受けに町内会のお知らせなどのプリントを入れます。私はそれを隣の家の郵便受けに入れれば、自動的に班内をまわって私の手もとに戻ります。

 さて、4月は町内会の総会があり、総会への出席者と委任状を回覧板で募ります。回覧されるプリントにそれぞれが名前を書き、その一覧表を会長まで届けなければなりません。期日は回覧スタートしてから2週間後。我が班は13世帯。1日1世帯まわるとすればなんとか間に合いそうです。

 でも、どこかで回覧板をまわすのを忘れちゃったら間に合いません。どうしたらみんなすぐにまわしてくれるかなあ?と悩みました。

 そこで回覧されるプリントのうえに自分で作った「すみやかな回覧をお願いします」というプリントを載せてまわしました。

 回覧板が手元に戻ってくるまでソワソワしていました。今ごろ◯◯さんの家に回覧板があるのかな?と気になってしかたがありません。

 どうしてこんなに気になるのかと自分でもおかしくなります。それでもソワソワといつ我が家に回覧板が戻ってくるのだろうと思っていました。

 10日後、我が家の郵便受けに回覧板が入っていました。

 バンザイ!期日に間に合った!

 皆さん、総会の出席欄あるいは委任状の欄にちゃんと名前を書いてくれています。

 皆さん、ありがとう、ありがとう。班の人たちに心のなかでお礼を言いながら、町内会長のお宅までその名簿を持って行きました。

運動会参加者募集

 5月には地区対抗の運動会があります。地区対抗とはいうものの、20年ぐらい前から小学校の運動会と一緒に行うようになりました。

 おとなたちが参加する種目は小学生の保護者が中心に出て、それ以外は高齢者向けの競技に出る高齢者がいるぐらいです。

 とはいえ地域の行事ですから、回覧板で広報して参加者も回覧板で募ります。

 運動会の参加希望者の報告の期日は、回覧板のプリントをいただいてから12日後に設定されていたので慌てました。

 13世帯を12日かからずにまわせるか?どうしたらいいだろう?

 ちょっと悶々としましたけど、4月の回覧板と同じように自分でプリントを作り、班の人たちに速くまわしてもらえるようにお願いすることにしました。

 ただし「すみやかな回覧をお願いします」ではなく、「至急回覧」として。

 そこまでして期日に間に合わなければ班の人たちに電話をして、運動会に参加するかどうか聞こうと考えました。

 それがなんと5月の回覧板は、1週間で我が家に戻ってきました。参加者はゼロでしたけれど。

町内会費の集金

集金は一番の大仕事

 班長の仕事で一番責任を感じるのが町内会費の集金です。うちの町内会では会費を町内会の方の都合に合わせて、1年分あるいは半年分とまとめて集金します。私の班では全世帯が1年分一括で払ってくれるので、班長としては楽です。

 それでも、集金に行っても留守だと二度手間になるので、あらかじめ自治体の広報誌と一緒に、集金する日と時間を書いた手紙を配りました。また、都合の悪い方には電話で連絡をしていただけるようにお願いしました。

小さなミス

 そのおかげでスムーズに集金できました。ほぼ全員がお釣りのないようにきっちり金額を揃えて待っていてくれました。

 私のほうが領収証を2枚同時に切り離してしまったり、準備していたお釣り用の小銭と集金した会費をごっちゃにしたりと小さなミスをしていました。4回目の班長なのに、と苦笑してしまいます。

 集金した会費は会計さんに持って行き、大仕事は無事に完了しました。

小さなことが気にかかる

放心状態になる私

 回覧板が班を一周して戻ってくる、町内会費の集金が無事終わる、そのたびに私は放心状態になって猛列な眠気に襲われます。

 どうしてこんなに疲れるのだろう?

 その答えは考え過ぎること、気にしすぎること。わかっています。考えても仕方のないことを気にして、ああだったらどうしよう、こうだったら困るなあ、とずっと考えているから疲れるのです。

 だから考えないようにしようと、自分の気持ちを別のことに振り向けようとそれなりに頑張っていました。でもソワソワする気持ちはなかなか落ち着きませんでした。

ひまだから気になる

 初めて班長をした時は子育てで忙しく、2回目の時はPTAでバタバタしていました。3回目では母の介護でてんてこ舞い。悩むひまなんかありません。
 でも今回はそんな忙しさはありません。

 時間に余裕があるからいろんなことが気になって、心配してしまうのでしょうね。

 班長のことに限らず、あれこれと気にしたり心配したりすることは年齢とともに増えました。もしかしたらこれが「老婆心」なのかもしれません。私は高齢の女性ですから。

 自分の気持ちに振り回されてクタクタに疲れるのは嫌だと、今回の班長になって心から思いました。気持ちを落ち着ける術を身につけることが私の課題なのですね。

画像は回覧板に添付したプリント

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