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【自著紹介】「情熱に満ちた魔法使いは失恋令嬢を輝かせる」

【あらすじ】

婚約破棄された伯爵令嬢・オーレリアはある夜会で魔法使いの青年実業家・ギディオンと出会う。彼も自分を失恋令嬢だと笑いにきたのかと警戒するものの、ギディオンから「あなたが魅力のある、輝く女性なんだと喧伝したいんだ」と口説かれ、オーレリアは彼の会社で取り扱う魔法の美髪剤の広告モデルを引き受けることに。『痛みを輝きに』──その謳い文句とオーレリアの広告写真で商品は大好評となり、失恋令嬢から話題の人として人々の関心を集めるようになる。ふたりは自然と親しくなり想いを深めあっていくなか、オーレリアの父は、貴族ではないギディオンとの付き合いにはいい顔をしなかったのだが……。


今作は、ミュージカルをイメージして書いた作品です。そんなに数を見たことがあるわけではないのですが、「ミー・アンド・マイ・ガール」や「マイ・フェア・レディ」なんかが好きなので、ああいった明るく楽しい物語をイメージしています。

舞台は20世紀初頭の欧風世界。魔法が存在するけれど、まだそこまで一般化されていないという設定です。

ある夜会でオーレリアはギディオンに声をかけられ、自分のところの商品の広告モデルをしてくれないかと頼まれます。婚約者と別れたばかりで失恋令嬢などと不名誉なあだ名をつけられているオーレリアは最初はその頼みを突っぱねるのですが、結局は引き受けることに。

それをきっかけに少しずつ距離を縮めていく二人ですが、当然貴族の令嬢と青年実業家ですから、周囲からの反対にあうんですよね。

結婚は貴族の娘に生まれた者としての義務だと思っていたオーレリアは、ギディオンと出会って愛し愛される喜びを知ります。でもそこに立ちはだかる身分の差…というお話なのですが、ハラハラは控えめで基本は二人がいちゃいちゃ楽しくしている物語ですので、安心してお手にとっていただければと思います!

表紙は乃里やな先生に描いていただきました。気が強そうなのに愛らしいオーレリアと、色男ぶりをたっぷり溢れさせているギディオンです。

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猫屋ちゃき
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