chachai

本名小倉慎吾 神戸市出身、高卒。印刷会社勤務を経て、2012年神戸元町にハードバップとソウルジャズに特化したBar Doodlin'を開業。2022年、コロナ禍に対応できず閉店。著作に電子書籍「炎のファンキージャズ」(万象堂)

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本名小倉慎吾 神戸市出身、高卒。印刷会社勤務を経て、2012年神戸元町にハードバップとソウルジャズに特化したBar Doodlin'を開業。2022年、コロナ禍に対応できず閉店。著作に電子書籍「炎のファンキージャズ」(万象堂)

最近の記事

ディジー アトモスフェア

ディジー アトモスフェア スペシャリティー SP2110LP 1957/2/18 あるジャズ誌がハードバップの特集をするのにトロンボーンの名手カーティス フラーにインタビューをした。最初はカーティスも機嫌良くハードバップの思い出話をしてくれていて、ここまではインタビュアーの思惑通り。恐らく今度のインタビューの成功と自分への評価が上がると期待しただろう。しかし、話はそんな思惑通りにいかないのが世の常。 インタビュー中にカーティスは何度も黒人としての自らのアイデンティティを語る

    • ファーザー アンド サン/ブランフォード マルサリス

      ファーザー アンド サン ブランフォード マルサリス&エリス マルサリス CBSソニー 12AP3357 1987年 現役としての僕のアイドル、ブランフォード マルサリスに再登場していただきましょう。 2年ほど前、関西のある有力ジャズフリー冊子が自分のアイドルは?というテーマで特集を組んだのだが、これは今現在関西のライブシーンでバリバリ活躍する若手から中堅のジャズプレイヤーに寄稿させたもので、心配してた通り若いジャズミュージシャンは頭にいらん一言がつくくらい真面目なので、そ

      • シュガー/スタンリー タレンタイン

        シュガー/スタンリー タレンタイン CTI  SR3310 1970/11 マガジンハウス社の名誌BRUTUSは年に一度ジャズの特集を発行していて、今年度版も数ヶ月前に発売されており、本屋に行くたびに立ち読みした。 さすが僕ら世代ではオシャレ雑誌といえば一番くらいに思い浮かぶBRUTUSである。全く古きジャズ喫茶でジャズを知ったジャズ原理主義者には媚びることなく、ジャズってこんなにオシャレなの?と問い直したいくらいの内容と紙面でした。来年はDoodlin’も取材してもらえる

        • Doodlin'再建のお知らせ

          元町Doodlin'が西元町で再開されました。既にオープンしております。 阪神電車で西元町駅下車、西口改札出て左手MOTO6食味街内。PM6時から11時 ビール、ウィスキー、ジン、ワイン、ホットコーヒー、チャイなど 中古レコードの販売も。 レコード約2000枚 リクエスト歓迎 どんな奴がこのブログを書いているのか、見にお越しください。 外観です 夢は一つ叶いました。あとは「炎のファンキージャズ」の書籍化です。

          映画「ブルージャイアント」を観た

          映画館では見逃してしまっていたアニメ映画「ブルージャイアント」がNETFLIXで配信されていて、観ました。噂に聞いていた以上に良く出来た作品で、ジャズが本来持つ楽しさやカッコ良さ、それに若いジャズミュージシャンの情熱を感じさせられて、大いに楽しませてもらった。 「ブルージャイアント」は元町時代、お客さんに貸していただき、コミックは読んでいた。何が漫画でジャズやねん、と半ば疑いを持って読んだのだが、これが大変面白く、最後は不覚にも泣いてしまったものだ。それだから、それだから、こ

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          ベース オン トップ/ポール チェンバース

          ベース オン トップ/ポール チェンバース ブルーノート 1569 1957/7/14 凄まじいくらいの猛烈な人気と実力を誇るジャズベーシストといえばポール チェンバースだろう。マイルス デイヴィスの元で二十歳そこそこで頭角を現してから、ほぼ全てのモダンジャズのレコーディングでビートを刻み、常にソロイストを鼓舞し続けた上に、生涯攻めの姿勢を貫き通した男。チェンバースこそがジャズであり、ジャズベースといえばチェンバースである。別にジャズベースに精通していない僕でもその凄さは理

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          Chachai's

          いつも読んでいただいてありがとうございます。皆様の反応が生きがいで今も執筆中でございますが、、、 ここで僕が影響を受けた本とその作家さん達です。そして正直に申しあげますと、他には宇能鴻一郎先生以外にはいません。

          Doodlin'インフォメーション

          Doodlin'主催、レギュラーバンド紹介シリーズPERMANENTS 第3弾は 神戸を中心に活動する若きサックスプレイヤー、唐治谷雄大のカルテット 全員大学生か大学出たばっかりの若者ですが、リーダーはコルトレーンとファラオ、ビリーハーパーなんかを演ると意気込んでおります。 一度実際にライヴを観ましたが、フレディーハバードのONE OF ANOTHER KINDなんか演って僕をノックアウトしてくれました。そして実力は保証します。 今後の関西ジャズシーンに興味のある人は必ずおさ

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          Chachai's

          いつも読んでいただいてありがとうございます。見せれるものではありませんが、わたくし、こんな面してます。写真は元町Doodlin'時代のものであります。 さて、お断りなのですが、わたくしのNOTEには紹介するレコードのカバー写真だけはあげておりますが、Youtubuは全くリンクさせておりません。そのため大変不親切ととらわれても仕方ないかと思います。 僕は少年時代から映画や音楽が好きで好きで、もうこれらのために人生があると言っても過言ではありません。そして、映画ならまだ未見の

          フリーダム サウンド/ジャズ クルセイダーズ

          フリーダム サウンド/ザ ジャズ クルセイダーズ パシフィック 3098 1961年5月録音 僕がホール&オーツやポリスやシンディー ローパーに夢中になりすぎて、数学のテストで0点を取ってた頃、クラスに音楽はクルセイダーズを聴いていると言うのがいて、やたら大人びたマセたヤな奴だなあと思っていたものだ。とはいえ1983年頃の高校生だからそいつ自身も大学ジャズ研生の兄貴が聴いているからみたいな聞きかじりで話していたにすぎないのかも知れないが、まあ当時フュージョンと言うもの自体が

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          プレイズ プリティー ジャスト フォー ユー/ジミー スミス

          プレイズ プリティー ジャスト フォー ユー/ジミー スミス ブルーノート 1563 1957/5/8 世界の音楽界に衝撃を与え、後のファンクミュージックを生んだ天才オルガンプレイヤー、ジミー スミスのブルーノート デビューから10作目は、意外にもバラード集である。そして非常に落ち着いている。 しかし、本作は、たとえバラードでもこれまでの1500番台の作品で聴ける全身にガラス片が突きささった様な破壊力も強烈なジャズ精神もほとんど聴き取ることが出来ない。これは1500番台のジ

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          マイ ファイア/ブーガルー ジョー ジョーンズ

          マイ ファイア!モア オブ ザ サイケデリック ジャズギター/ブーガルー ジョー ジョーンズ プレスティッジ 7617 1968/10/21 ジャズ史には偉大なる3人のジョー ジョーンズがいる。1人はジャズドラムの礎を築いた「パパ」ジョー ジョーンズ、2人目はパパの後に出現したフィラデルフィア(フィリー)の天才ジョー ジョーンズ、そしてソウルジャズ界のスーパーヒーロー、ブーガルー ジョー ジョーンズである。 とは言っても、この日本で通じるのは最初の2人だけ。なぜなら3人目の

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          Doodlin' インフォメーション

          波止場ジャズフェスティバルを終了させ、すっかりご隠居モードに入っていましたDoodlin'ですが、捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったもので、この度、月に一度ですが、元町に戻りライブをプロデュースさせてもらうことになりました。 名付けてPERMANENTS! 持続するとか、恒久的、永続的という意味があります。したがってパーマネントバンドとはメンバーが固定されたレギュラーで活動しているバンドのこと。 波止場ジャズフェスティバルを10年続けた僕は、今現在、この神戸ではあまりに

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          バードコール/ヴィ レッド

          バードコール/ヴィ レッド ユナイテッド アーティスツ ST 15016 1962年録音 別にジャズ関係者でも無いので、ライブ事情などに口出しする権利は無いのですが、ジャズレコードを流し続けた元町Doodlin’11年の間は本当にたくさんのジャズミュージシャンが来店してくださって、それはそれは有意義な時を過ごせた。感謝を申しあげるしかない。 そして実感するのは昨今の女性ジャズミュージシャンの充実ぶりである。本当に年齢、プロ、アマ、楽器の種類、カテゴリーを問わず素晴らしい実力

          バードコール/ヴィ レッド

          ジョー キャロル

          ジョー キャロル エピック ECPZ-12 1956/4/6、5/1、18 それにひきかえ、本当に腹が立ったのは、「バードランド」に出たときだ。バンドは良いミュージシャンが揃っていて、問題はなかったが、道化ばかりやるジョー キャロルとかいうボーカリストが最悪だった。すべては奴のせいだった。ディズのことは大好きだったが、彼がいつもやるあの道化だけは嫌でたまらなかった。だがそれは彼のバンドでのことだから、オレが口を出すことじゃなかった。しょうがないから黙って見ていたが、本当に気

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          市川修インタビュー 1996年1月12日

          ━市川さんは最初バップ一筋の方やと勝手に思っていたのですけど、、、 市川(以下I)結局ね、誰と演るかで、僕が一番コレがいいんとちゃうかなーって思た事を演ってるんですよ。ま、誰と誰がって集まるでしょ?僕が演るとしたら、みんながよく知ってるのを演った方がいいと。ここは二人共(登敬三、船戸博両氏)、僕にオリジナルを演ろうと昔から言うてくれてたんですよ。でもオリジナルばかりはちょっと、、、と思ってたんですけど、今はオリジナルばかりになりましたね。 ━あんなに弾いて手痛くなりませんか

          市川修インタビュー 1996年1月12日