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”老い”=”退化”ではない。


”老い”
”老化”
”年をとったな”

そう感じる人は、何も中高年の人だけではありません。
20代の人でもそう感じることは多々あるのではないでしょうか?

老化とは、

「年をとるに従って、肉体的、精神的機能が衰えること。」

goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/word/老化/

退化とは、

①進歩が止まって以前の状態に逆戻りすること。また、衰えたり規模が小さく
 なったりすること。

②生物の個体発生または系統発生の過程において、器官・組織などが縮小・衰退、
 あるいは消失すること。

goo辞書(https://dictionary.goo.ne.jp/word/退化/#jn-132611

ここで言う退化は①の意味です。
(②は四足動物からヒトへの進化の過程で見られた退化の領域のこと。)

つまり、何が言いたいかとうと、
身体が老化したからといって、ヒトとしての進歩は止まるわけではない。
と言う事です。

年をとっても、年をとったなと感じても、
やりたい事を諦めるタイミングではない。
自分の成長が止まっていると思うこともない。

「年だから」と諦めていたこと。
それは理由にならないと言うことです。

例えば、年収が急に50万円減ったとしましょう。
あなたはどうしますか?

また稼げば良い!

そう思う人もいるでしょう。

しかし、今の生活を下がった年収で乗り越えなくてはいけません。

どうしますか?

きっと、お金の使い方を変えますよね?

節約する。
無駄なものは買わない。
無駄な付き合いはしない。
外食を減らし、自炊する。

確かに収入は減った。
しかし、お金の使い方が良くなりますよね。

しかも無駄な付き合いをしないのだから、時間に余裕も生まれるかもしれない。
自炊するようになったから、料理の腕が上がるかもしれない。

収入は減った。
しかし、そのお陰で進歩している部分もあるのです。

話を戻しましょう。

”老い”、”老化”
これは退化を示す言葉ではありません。

ただの肉体的・精神的機能の衰えです。

若い時は、無理できたのです。
なぜなら肉体的にも精神的にも今より強かったから。

年を取るにつれて、無理することは、ただ身体を酷使するだけになるため、考え方を変えないといけません。

そのポイントは
”身体の使い方を考える”
これに尽きます。

人は、身体に負担のかからない動きを持っているのですが、
スマホの流通、デスクワーク、運動不足などの社会現象が
この負担のかからない動きを忘れさせてしまっているのです。

若い時は身体に負担をかけても良かったかもしれない。

しかし、年取っていくにつれて、”身体の使い方”を見直す必要があります。

身体の使い方はトレーニングで取り戻すことができます。
それは筋力を鍛えましょう、柔軟性を高めましょうと言うことではありません。

忘れてしまった身体の使い方を呼び覚ますためのトレーニングです。
赤ちゃんが成長するときに獲得する身体機能は、現代社会での生活の中で失っていくのです。

それを取り戻す。

意識するのは、呼吸だったり、身体の隅々を思い通りに動かすことだったり、
筋肉を鍛えるのではなく、使うことにフォーカスを当てたトレーニングです。

先ほど、『年取っていくにつれて』の部分を太字で強調しました。
これは、年をとっていなくても重要だからです。

若い時から”身体の使い方”を意識したトレーニングを行うことで、
そもそも忘れることなく年を取る事ができるのです。

ネガティブとポジティブは表裏一体です。
”老い”とは”身体の使い方”を獲得する成長の機会なんです。

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