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不登校の子どもには、正しさを伝えるよりも大事なことがある

ある程度生きている大人は、世の中の厳しさを知っている。

子どもが、しんどくなってきた〜休みたいよ〜もう頑張れないよ〜と言ってきても、もぅ少し頑張ってみようか…と言いたくなってしまうものだ。

すぐに、OK!じゃ、やめよっか!次行こ次ー!なんて、気軽に言う勇気なんて、なかなか持てない。

なんか、粘りたくなってしまうものなのだ。

だって、やっぱり頑張っている子どもを見るのが嬉しいんだもん。

途中で休まず登りきったら、見える景色が違ってくるよと言いたくなっちゃうんだもん。

だって…
そうやって私も頑張ってきたんだもん。

不登校の子どもを育てていると、いつも悩むことがある。

どこまで押すべきなのか?
ここは、引くべきとこなのか?

本当に悩む。
ここは、不登校の子を持つ親の共通の悩みではないだろうか。

わかるぅー!って、言ってくれる自信しかないけどね(笑)

子どもを休ませるのには勇気がいる。
このまま、不登校になったらどうしたらいいのか不安だからね。

まだまだ今の世の中は、学校に行く道の方が安心だからね。
見通しも立てやすいしね。

不登校の選択をしたらどうなるのか?どうなっていくのか?まだまだわからない事が多すぎる。
不安が、大きすぎる。
ダラダラとYouTubeやゲームをし続ける子ども相手に、キラキラした未来を想像することは難しい。
ネガティブな情報ばかり集めがちである。

そうなってくると、親は不安になり、子どもに正しさを押しつけたくなってくる。

不登校の子育ては、本当に難しい。
子どもによっても違うと思うしね。住む環境によって不登校の支援が多い少ないもあると思う。家庭の事情なんかも絡んでくる。

難しくて当たり前だと思う。

だって今まで私達は、周りと同じように頑張りなさい!という教育を受けてきた。
学校を休む選択肢なんてあるようで、なかった時代だよ。

そんな価値観を持って何十年も頑張って生きてきた私に、どうしろと言うのだ。どうやって、休ませろ!と言うのだ。

ダラダラと休み続ける息子を認められず、正しさを言い続けてしまう時があった。

でもね…
何にも変わらなかったのよ。
むしろ、心を閉ざしていくんだよ。

どんどん、引きこもるんだよ。

そうやって、家から出ない息子の様子を見て、少しずつ私も、そして夫までもが変わることになる。

行き着いた答えは、

正しさよりもおもしろさ


これは私の座右の銘でもある。

家族全員で、笑うことを増やした。出て行くことを嫌がる息子を、それでもいいと肯定することにした。

頑張ることが難しい我が子を、それでもあなたを愛している。
生きているだけでありがたい!と感謝できるようにもなってなってきた。
夫婦で、息子の好きを応援し続けた。

そして少しずつ息子が外の世界に興味を持ち始めた。


不登校の息子を育てることで、私も夫も今まで大事にしてきた価値観やこだわりを見直す機会を得た。
これからも、不安の多い子育てにはなるだろう。
本当に難しいことは多いんだけど、この状況をどうにかしたい!と必死になるよりも、楽しもう。

楽しむ為にはどうすればいいんだろうか?とおもしろく考えていくと、道がひらけていくのかもしれないな〜と感じる今日このごろである。





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