【はじめてのIT勉強会】大学を中退して、エンジニアになってから1年経った。
この記事は【はじめてのIT勉強会 Advent Calendar 2020】の5日目の記事です。
note初投稿です。
話すこと
大学中退してSEになった私だけど毎日楽しいよ。という内容です
駆け出しエンジニア(もしくは、そうなろうとしている方)に共有したい、 この業界で幸せに生きるコツとかも少し語れたらいいなと思っています。
きみはだれ
仙台のしがないSESでエンジニアしてます。
現場ではJava, PHP, VB.NETな、古より動き続けるシステムの保守エンジニアをして生きています。
Javaは好きですが、PHPはどうにも好きになれません。
最近興味があるのはGolang, TypeScript, リファクタリング, 転職。
どうして中退したの?
留学したから、とかそんな偉い理由ではないです。
簡単にまとめますと、ただただ、学校に行けなくなってやめました。
文化部の部長時代に頑張りすぎて病んでしまって、
そのまま引きこもりになって、 2留して(笑)、
さようなら~って感じです。
クズですねぇ~!
あの頃は人類の底辺を這っていた自信があります。
中退者に"新卒カード"は無い
大学に行けなくなった私は、中退して就職することにしました。 ただし、中退者というのはそれだけでデメリットです。
パッと思いつく限りで、新卒の方々と比べてこんな違いがあります。
・高卒扱いである
・問題解決の能力が低いとみなされる
・面接で「なんで中退したんですか?」と絶対に聞かれるので困る
何よりも大きいと思われるのが"新卒カード"が無いということです。 すなわち、新卒用の説明会には行けず、自分のもとに足しげく通ってくれるリクルーターもいないし、大企業に入ることなんて夢のまた夢、ということです。 基本的に中退者は"転職"扱いです。入る企業には即戦力として期待されることも少なくないと思います。 つまり 研修が十分に用意されないこともあるし、当たり前ですが、高い専門性が求められる職には就けないということです。
これから中退しようという方(いるのか?)は、上を目指すと苦戦するという覚悟は持っていてください。
システムエンジニア(SE)を目指す
親元に帰る気になれなかった私は、仙台or東京で正社員職を探すことにしました。
SEを目指したのは、「比較的学習コストが低い職業」と感じたからです(※そのころの僕の所感ですのでご容赦ください)。 ここでいう「学習コスト」とは、学習の始めやすさ、技術の習得までに必要な時間やお金です。
SE、とりわけWeb系の技術については、ネットを探せば大量の文献が見つかります。 「ググることができれば、SEとして食っていける説」がまことしやかに囁かれるほどです(※そのころの僕の(略))。
そのため、第2のキャリアとして未経験からSEを目指す人は多いのではないでしょうか。僕もその一人でした。
コロナ前で売り手市場だったこともあったとは思いますが、(給与に文句を言わなかったので)未経験でも採用していただけました。
SEとして就職した結果、どうだった?
結論から言うと、 成功だった(SEになってよかった)と思っています。 毎日楽しく生きています。
私が成功だった感じるのは、
・スタートダッシュが幸運にも上手くいったこと(1.2.)と、
・自分がエンジニア向きの性格だったこと(3.4.)がある
と思っています。
成功要因1.研修がよかった
宮城県情報サービス産業協会(MISA)というところで、入社してすぐに第二新卒・転職未経験者向けの研修が2か月間ほどありました。
この研修、おもしろいのが、プログラミング初心者が集まった研修なのにプログラミングの講義は半分に満たなかったというところです。
(そんな短期間で、C,Javaの基礎をしっかりと押さえていく明松真司講師の手腕に舌を巻きました。※そんな先生のご寄稿は明日12/6です!ぜひお見逃しなく!!)
この研修で私が学び取ったものは「エディタでプログラミングすることだけがSEの仕事ではない」ということでした。茶をたてて飲むだけが茶道ではないのと同じですね(?)。
この一点に早々に気付けたことが、大きな収穫だったと思います。
成功要因2.職場もよかった
研修を終えた後は、実際にSEとして大手ベンダーに派遣されて働き始めますが、そこのメンバーもいい人たちばかりでした。
古いシステムですが、面妖なフレームワークに閉ざされていない、ほとんどバニラなPHP,Javaを使ったWebアプリケーションの為、コードの読解力はかなり鍛えられました。 メンバー入れ替えの関係で、SE歴半年にしてユーザーとのやり取りができたことも、よい経験となりました。
もちろん古いシステムゆえの愚痴はたくさんあるのですが(これについてもいつか書きたい)、「人間関係」という基盤がしっかりしているので、本当に働きやすいと思っています。
成功要因3.日々勉強なところが自分に合っていた
「エンジニアたるもの、毎日勉強」なわけですが、Web系に限っても、どんなに必死に勉強しても網羅しきれないほどの大量の技術があります。
プログラミング言語だけではなく、サーバー、ネットワーク等のインフラ技術、開発フローやマネジメント、果ては経営戦略に至るまで、勉強すべきことは膨大です。
ウェブブラウザが登場してからわずか30年程度であるのに、現代社会ではなくてはならないインフラと呼ばれるまでの発展を遂げ(なんせ、サーバーが止まったら辞任させられるくらいですからね)、その進化のスピードは日々加速していきます。
10年前の常識が通用しないような世界では、取り残されないためにもアンテナを張っておくことが必要です。
ITの界隈の方々は、こうした技術のやり取りにとても積極的です。
いたるところで様々な分野の勉強会が行われ、書籍が出版され、ブログが更新され、果てはPodcastやYouTubeで公開されることもあります。
そこから情報を拾えるかどうかは、やはり個人の頑張り次第です。
SE歴1年の私はいまだ深い霧の中にいる心持ちですが、いつかこの霧が晴れた景色を見たいので、勉強しています。
そして、それに応えてくれる基盤があるのがこの業界のいいところです。
成功要因4.コミュニケーションが苦ではなかった
エンジニアの方ならある程度納得していただけると思うのですが、この職業はコミュニケーションができないと成立しません。
お客様の要望を正確に読み取り、解釈し、必要な情報を要求しなければ、システム設計は頓珍漢な方向に進んでしまいます。
詳しい人でない限り、お客様にはソースコードは読めませんし、コンピューターが計算する仕組みなんて知りません。
中で何が起こっているのか、正確かつ分かりやすく伝える必要があります。
また、内部での報告漏れや伝達ミスで、重大なインシデントを引き起こす可能性もあります。
そして何より、コミュニケーションができないと生産性も上がりません。
SEのお仕事はベルトコンベアで流れてくる生地を脳死でヤマザキパンに加工するような単調作業ではなく(むしろそれはコンピューターに任せた方がよい)、 各個人が主体性をもって議論しながら製品を作り上げる必要があります。
「エンジニアは話下手」なステレオタイプがありましたが、 やはりどの業界・業種でも 仕事のできる人は自分の思いを上手に伝えるスキル を持っています 。
私自身まだまだ未熟ではありますが、相手に自分の伝えたいことを分かってもらえると嬉しいです。 その気持ちがすごく大事だと思ってます。
さいごに
「スタートダッシュが幸運にも上手くいった」なんて書きましたが、 現状を幸せと感じるかどうかは、3割くらいは気の持ちようだと思ってます。
これからも積極的に、かつ楽しんでこの業界で仕事していきたいです。