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僕の葬儀
親父が旅立ちました。
90歳の大往生でしたので、家族一同慌てたり取り乱したりする事なく穏やかに見送ることが出来ました。葬儀の段取りを進める中で、故人からひと言お礼が言えたら良いのにと思い、いつか必ずやって来る自分の葬儀にあたりお世話になった方々にお礼の言葉を用意しておこうかと思った次第です。
それはこんな感じでどうでしょう。
会葬御礼のご挨拶
本日は皆さまご多用のところ、またお足元の悪い中(私は雨男ですので)私の葬儀にご参列頂きありがとうございます。誠に不本意ではありますが、この度ひと足お先に旅立たせて頂きます。
思えば本当に皆様にお世話になりっぱなしの人生でした。色々なことに顔を突っ込むのが好きで創業癖があり、始めたは良いが終い方が下手でこの度の旅立ちにあたってもきちんと片付けが出来ているか、不安でしようがありません。
とはいえ、こうして家内より少しでも先に旅立つことが出来たのは良かったなぁと、棺の中でしみじみ思っております。愛する妻と子供、孫たちに見送られて私は本当に幸せです。もう一度やり直したいくらい、良い人生でした。
最後に皆さんにお願いがあります。私の愛すべき家族に、今後も変わらぬご懇情のほど何卒よろしくお願い申し上げます。それから、最期のお見送りの際は炎のファイター猪木ボンバイエを流して頂けますでしょうか、ワンチャン生き返るかも知れませんので。
すみません、冗談です。
優柔不断な私ですのでこの後も皆さんのところにお邪魔するかも知れません。どこかの交差点や景色の良いワインディングロードにひょっこり現れるかも知れませんが、その時はお気軽に声をかけてください。
では皆さんさようなら。また何処かでお会いしましょう。
こんなお礼の挨拶が出来るよう、お別れの日がいつ来ても良いように一日一日、一期の出会いを大切に生きていけたらなぁと思うのです。
それから、弔辞の言葉も会場が笑いに包まれるような気の利いたギャグをかましてくれると嬉しいなぁ。そのための笑えるエピソード、それも新鮮なやつを用意出来るよう最期の最後、ギリギリまで面白おかしく生きていきたいと思います。全力でね。