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もうひとつのオキナワ✴︎遊学日記week26@Santa Cruz de la Sierra&Sucre, Bolivia
「ずっと前からここにいた?」
そんなふうにいわれるくらい、図々しくのんびりさせていただいた。
10/6 バナナチップス職人
目を覚ますと、太陽はオレンジで、空と緑が広く広がっていた。
朝ごはん休憩で立ち寄った食堂に並ぶジュースや食べ物、風通し抜群な間取りも、標高の低い草原ならでは。
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サンタクルスは首都のラパスに次ぐ、ボリビア第二の都市だ。
ボリビア国内の日系人の多くがここで暮らす。
知り合いに JICA ボランティアの方を紹介していただき、彼女が暮らす日系2世のお宅で「chipilo (バナナチップス) を作るから一緒にどうですか」とお誘いをいただき、ターミナルからお宅に直接向かう。この旅、本当にたくさんの方々に支えられ、成り立っている。
バスターミナルで何で行くか迷っているとタクシーの運転手さんが話しかけてきた。行き先を伝えると60ボリ(900円)と言われる。確実にふっかけられてる。渋い顔をすると40ボリ(600円)と言われた。値段交渉はこれ以上下がったかもって後から考えるのが嫌になるので、一旦タクシー運転手から離れる。
調べると Uber が使えそう。さすが都市。ということで20ボリ(300円)くらいで Uber で向かう。
朝ごはんに panchito と salteña を出してくださった。
初めて salteña を食べたわたしは盛大にやらかした。生地で包まれた salteña がこんなにジューシーだとは思っていなかった。salteña を傾けて口に運んだ途端に、汁がズボンにびちゃーと垂れてしまった。着替え、ありがたく洗濯機を使わせていただいた(強烈な日差しのおかげで2時間くらいで気持ちよく乾く)。
salteña は empanada と違ってジューシーなのだ。皮で包む前はゼラチン状らしく、焼く時にゼラチンが溶け、クッキーのような生地は具と汁でいっぱいになる。端っこを噛んで、上手に傾けて汁を少し吸いながら具と生地をうまいこと食べていく。初心者にはむずかしかった。
salteña
ボリビア名物。
甘めな生地/具材でジューシーな中身が特徴。鶏肉、牛肉、野菜、あたりが定番具材で辛さの有無も選べる。
19世紀ごろに女性政治活動家がアルゼンチンのサルタ地方から調理法を持ち帰り、ボリビアでアレンジされたらしい。
甘辛、中身がジューシー。ティースプーンと一緒の皿に盛り付けられて出てくることが多い。
焼き上げる、窯で焼かれたのが香ばしくて美味しい。
empanada
ラテンアメリカの地域の多くで親しまれている。
中身の具材が豊富。肉、チーズなどが入ってる。オリーブがポイントで入っていることが多い。
スペイン起源でアラブ文化の影響を受けたパイ包み料理から派生したとされている。
乾燥した具材が多く、持ち運びやすく食べやすい。
揚げたり焼いたり、地域によって作り方や大きさが少しずつ違う。
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お昼ご飯はお母さん特製カレー。じゃがいも、にんじん、グリンピース、そして里芋。お肉は牛肉と鶏肉どっちも入ったよくばりカレー。
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お母さん「ちんぬく(うちなーぐち)」
Google先生「ちんぬく=里芋」
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さて、本題の chipilo 作り。数年前から、路上で売るために作っているとのこと。切り方、揚げ方、塩加減、いろいろ試行錯誤を重ねた結果今の形になったという。chipilo はお父さん担当、その他にもお寿司、お饅頭、かりんとうなどなどはお母さん担当。売るのは息子さん担当。
chipilo には調理に向いている、そして熟れていない固めのバナナを使う。スライサーでいい具合の斜めを保ちながら切っていく。熱々の油に両手2.5杯分くらいのバナナを入れ、すくい網で油と絡ませるように混ぜる。うっすら茶色くなったところで油から引き上げる。塩をぴゃーっとまぶして混ぜ、完成。バナナチップスといっても熟れていないバナナの遠い甘味に塩味と、だいぶさっぱりしたおやつだ。揚げたてをつまめるのが作る人の特権で、これがおいしい。今日着いたとは思えないと言われるくらいには慣れた手つきになり、途中交代しながら大量のバナナをみんなで揚げ終えた。ビールで乾杯。
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途中でお散歩にスーパーに行った。カップラーメン、即席麺。日本では麺丼やお箸がセットで売られそうだけど、ここではパスタ掬うやつ(パスタレードルというらしい)がセットで売ってた。日本米は普通枚の1.3倍くらいの値段。日系人さんが多く住む地域、San Juan で作られているもの。醤油の種類も多い。日本に近づいた感じ。
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日が暮れて少し暗くなったころに、ローカルバスに乗って事前に調べていたホステルに向かう。男女混合ドミトリー、1泊70ボリ(1050円)。ボリビアにしたら安くはないが、暗いし他を探すのも少し面倒なので決めた。結局ここの居心地がよく、移動することなく3泊した。
10/7 繊細な lomo saltado
そういえば本調子じゃなかった胃。昨日、調子に乗ってカレーをおかわりして、揚げ物の chipilo をつまみ食いして、他にもいろいろ食べたらやられた。朝ごはん付きの宿なのにお腹にいいといわれているカモミールティーしか飲めず、用事に向かう。
汚い話だけどゲップが臭いのだ。Google先生に聞いてみても理由はよく分からないのが困る。お腹もあまり空かないし、この先も移動が多いので、野菜をたくさん買って食事改善というわけにもいかない。よくなれと願うのみ。
マチュピチュを駆け抜けた理由は、ここサンタクルスでテストを受けるため。就活に向けたテストを、手違いでオンラインではなく会場で受けなければならなくなった。やってしまったと思いながらサイトを見ていたら、世界各地に受験会場がある。そしてサンタクルスにも会場があり、事前に予約していたのだ。本当にあっているのだろうかとどきどきしながら会場に向かう。なんかのオフィスで、オンラインテストの受験会場として開いているようだった。対策もなにもしていなかったため、無事撃沈した。おもろい経験ができたからよしとしよう。
空気が悪い中お散歩。
空気が悪かったのは、7月ごろからの大規模な森林火災が原因。森林火災の原因は確かではないが、伝統的な焼畑農業、chaqueo / チャケオ で思ったより火が広がってしまったと聞いた。
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定期的にこういった大規模な森林火災が起こっている。自然発生的なものもあれば、焼畑農業が原因なこともある。ペルーのアンデス地域に行った時も焼畑で開墾しているところがあった。本当は禁止されているけどやはり手で全てやるよりかは早いからルールはあるけど無視してやってしまう人が多くいるらしい。導入費と維持費にお金がかかる機械導入も厳しいのだろう。いくら伝統とは言っても、結局彼らの暮らしを苦しめてしまっているから変わっていかなければならない。かと言って私がどうこいできる話ではないよなとなんだか他人事のように思ってしまった。にしてもサンタクルスでここまで視界が悪いんだから、森林火災が起こってる地域周辺はもっとひどいんだろう。目も少し痛い。
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統一された格好をしていて、アジア人の自分となんだか重なるの
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おすすめされた民芸品屋さんに行ったら可愛くて2つもカバンを買ってしまった。荷物が増えるのは喜ばしくないので今まで物欲を抑えていたんだけど、出てきてしまった。かわいいからよし。
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夜は昨日お世話になった家族とJICA隊員の方々とショッピングモールの中にあるレストランでご飯。正直ボリビアにこんなに綺麗で整った場所があるのかと驚いた。食べたのはモダンペルー料理。
一番驚いたのは lomo saltado (牛肉と野菜の中華風炒め)。材料は牛肉、じゃがいも、トマト、玉ねぎ。味付けも醤油風味なのは同じなのに、ペルーの市場で食べていたものとは全然違う。肉の分厚さ、ちょうどいい焼き具合、丁寧な味付けと盛り付け。繊細な lomo saltado も、大雑把な lomo saltado も、どっちもいいよね。
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10/8 ボリビアの味は沖縄そば
サンタクルスからバスで3時間くらい離れたところに、Samaipata / サマイパタ という、世界遺産がある小さなまちがある。行こうと思ってたんだけど、どうもお腹が優れず、日帰りで行く気力もなくやめた。もう少し時間に余裕があったら行きたかったな。こじんまりとしていて、居心地がよさそうだった。
Comunidad Nikkei に本を借りに行く。夕方から日本語の授業があるのだが、森林火災の影響で humo / 煙 がすごくなって休講になった。ということで、日本語学校を閉めてお昼を食べに行く。沖縄そばが食べれる masan 。南米に来てから、そばというと当たり前に沖縄そばが出てくる。一緒に付いてくる角煮の甘い味付けがたまらなくおいしい。近くのボリビア人サラリーマンもふらっとやってくるし、JICA隊員、職員の方々も御用達のよう。サンタクルスで暮らした日本人にとっては、沖縄そばがボリビアを思い出すとっておきの味なんだろうと思う。JICA隊員の方も、帰国前にボリビアの思い出の〆として最後にまた来るとおっしゃっていた。
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夜ご飯は、お世話になっている日系人家族のお家にお邪魔をして、お母さんが作ってくださった野菜炒めをいただく。あっという間に、ここがただいま〜と言いたくなるくらい落ち着く場所になっている。
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10/9 もうひとつのオキナワ
どうにか荷物を詰める。雨が少しおさまったころに宿を出て、trufi / 中距離乗合ミニバン に乗って、オキナワ移住地に向かう。Montero まで12ボリ。Montero で乗り換えて、Okinawaまで12ボリ。どちらも意外とすぐに乗る人が集まって、出発まで時間はかからなかった。揺れるところで心地よくねてしまう癖があるので、ここでも同様にぐっすり寝て、気がついたら Okinawa にぐっと近づいて、周りは緑に包まれていた。どこが境目で景色が変わったのだろう。サンタクルスから3時間ほどでオキナワに着いた。
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ここでは、サンタクルスでお世話になっていたご家族の知り合いを紹介していただき、ご夫婦のお宅に泊まらせていただけることになった。奥さんが小学校の事務をされているので、とりあえずオキナワ第一移住地にある第一日ボ校でおろしてもらう。
ちょうどお昼の時間で、お母さんと一緒にお家に向かう。お昼ご飯をちゃちゃっと作ってくださった。お母さんは2世で、1960-70年頃オキナワが水害にやられたときはアルゼンチンで一時的に暮らして、あとの時間はオキナワで過ごしている。お父さんは親族に誘われ、北海道から単身で近くの別の移住地である San Juan に入ったそう、つまりは一世。リタイア前はこの土地で牧場をされていたそう。通りで立派な敷地、お家なわけだ。
シエスタ文化があるので、お昼休みは12:30-14:30と少し長い。たいしたもの作れなくてごめんね〜と言いながら手際よくお昼ご飯をつくってくださる。お米と野菜炒め、ラディッシュと白菜の漬物。充分すぎる、心が温まる。野菜炒めの味付けはajinomoto の caldo de res (牛肉だし) の粉とお醤油。ちゃちゃっと作りたい時に役にたつ調味料たちだ。
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sopa de maní
夕方の学校が終わり、事前に連絡をとらせていただいていたJICAの協力隊の方と、市場でホットチョコレートをお供にお話しさせていただいた。彼女は土壌肥料隊員としてオキナワで活動されている。
幾度も水害にやられながら、自然災害に立ち向かい農業で生計をたてて暮らす日系人の方々が多くいる。現在のオキナワの畑の土は栄養が少なくなっているらしい。それぞれの畑の土の質を調査して、育て方、肥料の加え方などを個別にアドバイスをしているらしい。日本から遠く離れたこの地で土壌の第一人者になろうと活動している彼女のパワーに引き込まれた。
そんな夜はオンラインで就活の面接があったのだが、わたしの意気揚々とした気持ちはネットの弱さで撃沈した。全然繋がらなかった。困った困った。
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10/10 当たり前にクリエイティブ
朝起きたらお母さんが旅館みたいな朝ごはんを用意してくださっていた。漬物は常備されている。昔売っていた強いお酢がなくなったと言っていた。ローカル
スーパーで売っているお酢は強いので、日系の方々は酸味が弱い米酢を使うことがほとんどだけど、ちょうど間くらいの強さのお酢があったのかな。
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お母さんと一緒に学校に行って、学校のwifiでwebテストを受ける。限界旅人就活生。人に頼って頼って、どうにかやっている。
テストを終えて資料館に向かう。
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お昼はラーメン。麺は手作りだって。製麺機で。
「ないから作るの」、こっちにきてからよく聞く台詞。みなさん無いって嘆くんではなくて、つくるの。当たり前にクリエイティブ。
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10/11 たっぷりの愛におじゃましました
朝ゆっくり起きた。朝ごはんを作ってくださっていて、のんびり食べて、お庭をうろうろして。おばあちゃんの家にいるみたい。
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最後の夜だからとバーベキューをしてくださった。とびっきりおいしいお肉たち。
お肉のお買い物はお父さんの役目だったんだけど、お母さんはお肉を見て大きい骨とたっぷりの油と一緒なのに驚いて、なんでこんなの選んだのと言って、軽い言い合いが始まった。愛のある夫婦だなと思ったの。たっぷりの愛の一部に加わらせていただいた、ありがたい日々。
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10/12 毎日の生存報告
お二人は Santa Cruz に1ヶ月に一度ほど買い出しにいくらしい。タイミングが合って、一緒のタクシーで Santa Cruz に戻る。
市場でサルテーニャといちごジュースを飲んで、サンタクルスのお母さんのお家で我が家のようにくつろぎ、一旦夜行バスのチケットを買いにターミナルへ向かう。
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本を返しに日本語学校に向かい、追加でサンタクルスの日系の歴史に関する本をいただき、じっくりと読む。
日本の授業では日本の海外移住に関する歴史はあまり取り上げられない。ハワイから始まり、その後アメリカ大陸に渡ったこと、そして20世紀後半からはデカセギとして日本に戻って働いている人が多くいること。学校教育で得ることができる知識はざっくりこんなもんなんじゃないかなと思う。
高校2年生の時、父が駐在していたブラジルに行く前に読んだのが『ワイルド・ソウル』。あくまでもフィクションだけれど、かなりリアルなんだと思う。
その地に着いた時から、地獄が始まった――。1961年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。そして現代の東京。ケイと仲間たちは、政府の裏切りへの復讐計画を実行に移す! 歴史の闇を暴く傑作小説。
学校で教わることのなかったリアル。あくまでも小説と思っていたけれど、サンパウロにある日系移民資料館に訪れ、小説の中だけであってほしいと思うくらい、苦しい生活が実際にあったことを学んだ。その生活があったからこそ、世界に日本の、日系の文化が広まっているのだけれど。
今回の滞在の中でいくつか本を読ませていただいた中で印象的だった本たち。
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渡邉氏は1970年代に国際協力機構の前身の一つ海外移住事業団のボリビア国サンタクルス支部に在籍し、ボリビア沖縄移住地の経済団体「コロニアオキナワ農牧総合協同組合(CAICO)」の創設に関わり、コロニアに暮らす県出身者と苦楽を共にしました。 移住者の生活基盤を安定させるため、大規模綿花栽培の導入を提案し、繰綿工場の整備のため莫大な資金確保に奔走するなど、これまで語られてこなかったコロニアオキナワの苦難に満ちた戦前・戦後史を現地で関わった一人として書き起こしました。
日曜劇場でも見ているのかと思うくらい、ドラマチックな展開だった。苦労どころではなくて、死に物狂いってこういうことを言うんだなというか。よみやすくて
1日でざーっと読んでしまった。拓き、残り続けるために進んでいく、そこにかかるエネルギーと人のいろんな感情が書かれている。読みやすいのもありがたい。
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こういった続いてきた歴史を祝う本は、コロニア・オキナワだけでなく、各地域でつくられている。でも特にこの本が印象的だったのは、女性の方々の語りをそのまま残した章があったこと(第4章 生活の歴史 ー女性から見たオキナワー)。
こういった本の難しさは、すべての人の語りを拾うことが難しく、結局語り好きな人に頼りがちになってしまうということ。語り上手な人は一定数いて、もちろんそういった方々の話慣れ、活き活きとした語りはありがたい。それと同時に小さな声をかきけしてしまうほどの強さを持つ。
普段あまり語らない人の思い出を、生活史を、語りを、残しておきたいとコロニア・オキナワでお世話になったお父さんが中心になってまとめたみたいだ。ある人は移住当初の苦労を、ある人はとある一日を詳細に、ある人はことあるごとに詠んだ詩を。
残さないと消えていってしまう。わたしは読んでいて、もっと知りたい、末長く残って欲しいと思った。今の世代の日常や思いも長く残って欲しいと。
昼過ぎの日本語の授業を見学させていただいた。
小学校中学年、高学年の子たちを対象にした授業。先生をするのは、お母さん世代もいれば、大学生もいる。アシスタントをしながら教え方を学んで、先生になるらしい。わたしもアシスタントとして宿題の丸つけをした。体の部位とそれに応じた動詞を勉強していた。
先生、アシスタントも、人によってどれくらい日本語を「話せるか」、というより「話したいか」が違う。振る舞いでなんとなく日本語とスペイン語、どっちが楽なのか、どっちで考えてるのかがわかる。親とどっちの言語で話すのかが一番大きく関係しているんだと思う。
自分と同世代の子達が先生やアシスタントとして活躍しているのがすごいし、もっと下の世代も親近感が湧いて頑張ろうって思えるんだろうなと、なんだかとっても外野目線な感じがするけど、そう思った。
一旦お家に戻って、出発前のご飯でもやし炒めをいただいて、サータアンダギー、かりんとう、おまんじゅう、chipilo、たくさんリュックの隙間につめていただき、お別れをした。
「日本の家族に毎日連絡するように。ときどきわたしたちにも連絡してね。」と言われた。
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10/13 コースランチ、600円
夜行バスに乗って向かったのは、Sucre / スクレ。ボリビアの憲法上の首都。標高約2700m。なんか綺麗な街って聞いて、ウユニに行く前に寄ろうと思って。
バスターミナルで降りて、適当にローカルバスに乗って中心部に向かう。どのバスに乗ればいいかわからず、同じようにバス停で待っている人に聞いたけど彼らも旅行者らしくわからないと言われ、とりあえず来たバスを止めて運転手さんに尋ねて乗った。聞けばなんでもわかる。
30ボリあたりでいい宿がないかと歩きまわったけど、基本50ボリ(650円)。これ以上歩けないと思い妥協、個室だし。とりあえずサータアンダギーを朝食としていただく。ここから数日はいただいたお菓子たちでおいしく腹を満たす。
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まずはお散歩。歩行者天国になっていて、複数の教会が出し物?をしていた。白を基調とした壁、茶色い屋根。なんだか気持ちいい。目玉っぽい自由の家へ。ガイドツアー12:00からと言われ、とりあえず中心から外れた場所へと繰り出す。
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お墓へ。ショーウィンドウみたいに規定の大きさの箱の中に、写真、造花、置き物が慣れんでいる。ミニチュアみたい。それぞれの窓から個性が見えてくるの。故人を愛する人々の思いがそこにはつまっている。
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場違いに感じて、中心地に引き返す。ガイドがちょうど始まったタイミングで Casa de la Libertad / 自由の家 に着いた。知らない単語が多すぎて、半分くらいしか理解できなかった。
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一人でごはんを食べるのが苦手。そんなわたしが選んだ本日選んだのは、贅沢ベジタリアンコース。フライイングで自分へのバースデーごはんにしようと思って。
正直ボリビアのご飯、大したことないなと思っていた。楽しんで料理してなさそうと言うか、創意工夫がなく、ペルー料理の下位互換とう印象。そんな考えはここで覆される。デザートはマッシュルームのアイス、とうもろこしのアイス、プリン、の中から選ぶ。マッシュルームのアイスがなかなかにきになったけど久々にどうしてもプリンが食べたくなったので、プリン。プリンの隣に添えられていたクリームはズッキーニが混ぜられていたみたい。食材をそう言うふうに使う発想がここボリビアにもあるんだという驚きと感動。
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昼食後はフリーの展望台へ。気持ち良すぎて20分くらい寝てた。
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中心へ戻ろうとしたら、ちびっこたちが踊りのパレードをしていた。本当にここラテンの国々の人は踊る。
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翌朝出発だけど、乾くことを願って手洗い洗濯物を済ませて、noteを書いている間に気がついたら寝てた。中心地の方で聞こえる大きな音楽で目が覚めたけど、面倒臭さと、いくら治安がよくても夜に一人で出るのはやだなーと思って、そのまんままた寝た。
どこでも初日からくつろげるんだけどここはちょっと特別だった。
わたしの溶け込み能力というか、図々しさというか。
それだけではなくて、それ以上に出会った人々の温かい向かい入れが、あとはやっぱり匂いと味と言葉がわたしを安心させた。
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