なぜ種明かしを忌み嫌うのか 10回目 「需要と供給」 求められているのは種明かし
お久しぶりです、10回目はじめていきます。
ここまでの9回で今の時代の認識とマジック業界の当たり前がズレているという事を細かく解説してきました。
今回はそのまとめとして今の世間の声を扱っていきましょう。
思っているより種明かしを求められている
種明かしって賛否があるのは確かなんですが実は種明かしが求められます。
実際に特に日本ではテレビ番組等で種明かしを扱えば数字が取れやすくなれるようです。
まぁ普通に自分の中での常識が覆されるマジックの秘密を知りたくなるのは当然かもしれません。
なぜなら自分の中であり得ない事を納得で出来ないと不安になります。
人間の仕組みと言ったところでしょうか。
これを考えてみれば需要は一定にあるという事です。
とは言えみんなが種明かしを求めているわけではない
不思議なことに秘密は秘密のままの方が良いという考えもあります。
ですのでマジックは見せる相手に沿った提供がする必要があります。
その為にはマジックの種明かしとネタをすみ分ける事が大事です。
しかし、これを出来る人が難しいです。
マジックを披露する事に特化する人がいれば、種明かしに特化する人がいるという事です。
なぜこうなるのでしょうか?
特化したほうが顧客を得やすい
当たり前になりますが、顧客を絞った方が上手くいきます。
マジックを普通に見たい人にはネタを普通に披露する。
種が知りたい人には種明かしを提供すればいいんです。
でもこれって結構勿体なくないですか?
ネタを今まで楽しんでいた人が種を知りたくなったら別のところに行かなきゃいけないわけです。
逆もしかり。
この需要を一人で賄えたらどうでしょう?
これが新しい需要だと思うんです。
ネタをやっていた人が種明かしを提供するのが新しいマジックのあり方です。
マジックの種の価値をもっとうまく活用していくことが今後数あるエンタメの中で生き残るポイントだと思います。