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フォトマスターEX(その8)

完成までの経緯
最初の撮影は、ドクターイエロー下り運転日の7月17日夕方、場所は 「グリーンファームえいがしま」の駐車場。
ただ、このときはドクター イエロー通過までの時間が短く、準備した後、練習する暇も無く本番を迎え、 見事に撃沈しました。
この時は、kissМのバリアングルファインダーを見ながらカメラを振って いたのですが、簡単に言えば、タイミングが合わなかったのが原因です。 唯一上手くタイミングが合ったのは、後続の500系こだまを撮影した 1コマだけでした。(下写真:唯一タイミングが合った500系こだま)

500系「こだま」

2回目の撮影は、1回目の運転日から約10日後の7月29日。再度、 上りを狙いました。この時は67に望遠レンズを取り付け、ドクターイエローを目立たせようと挑戦 したのですが、前回と違って、望遠の場合は振るスピードが速くなり、これまた見事に撃沈しました。
ただこの時、もう一つ分かったことがありました。それは、望遠だと鏡筒が長い分、構造上、レンズの 絞り値が見えず、中判カメラを使っていると言うより、ファインダーを覗いているだけと言う感覚に陥り ました。
(下写真:望遠を使ったものの、タイミングが合わなかった2回目)

タ、タイミングが・・・

3回目の撮影は8月18日。
67のレンズを90mmの標準に戻し、 撮影に臨みました。比較的時間があったこともあり、流すタイミングを 研究。そこで分かったのは、バリアングルファインダー越しではなく、 ノーファインダーでカメラを振るほうが、成功率が上がることが判明しま した。更に、ファインダー上のセンターは、列車2両目の真ん中辺りに合わ すことで、画面的にも安定することが分かりました。
ところが、このときはアングルをミスってしまい、67のカメラが目立た ない絵作りをしてしまいました。また、雲も多く、イマイチな結果に終わっ てしまったのです。

フィルムフォルダーが写ってない・・・

4回目は翌日の19日。この日のアングルは申し分無かったのですが、昼間の通過ということもあり、 67本体は無機質な感じの結果になってしまいました。

な、なんだかな~

最終段階
以上の撮影結果から、最終的な到達目標が段々と明確になりました。
まず、マミヤRB67のウエストレベルファインダーは、左右が逆像になることから、先頭車が右向きより、左向きの方が落ち着くので、下り列車のラスト2両を狙うことにしました。上り先頭2両でも良い のですが、撮影時間帯によって中判カメラにあたるサイド光で、無機質なカメラから、カメラに生命を 吹き込んだ姿に変わることが分かったのです。
こうなってくると5回目の撮影を挙行するしかありません。500系を撮ったときと同じ時間帯を 走るドクターイエローは、コンテスト応募締め切り直前の 下り運用日でした。
最後の撮影日、少し雲はあるものの、幸い好天に恵まれ、 『これが最後!』と気合を入れ、出撃しました。ただ、左 向き先頭車のアングルにするには、最後部を後追いで流す 必要がありました。
それまでと逆の狙いということもあってか、残念ながら 結果は 100%とまではいきませんでした。流すタイミング がズレて、動きが一致したのがたったの2枚だけ。残念な のは、先頭車の画面左側に余分な空間が出来てしまったこ と。それでも、2枚のうちの1枚の右上に、何の光の反射 かは分かりませんが、飛行機雲のようなスジが入り、それ が良いアクセントとなりました。 100%の作品ではないにしろ、一応、今年の目的は達成 出来たと、この写真で応募することにしました。

7割の出来!?

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
次回は、裏話を・・・

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