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実戦将棋問題#3

注目されなくとも、自己満足であろうとも、継続は力なりの精神で続けるのみ。それに既に見たことのあるチェス問題ばかりでもダメでしょう、ということで将棋も更新していく。

第7問

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第8問

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第9問

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ヒント

第7問
ただでみすみす桂馬を渡すなんてしたく無いですね。取られてもいいようにカウンターになる手を指せないだろうか?

第8問
美濃囲いの急所と飛車取りの両方を睨んできましたねえ。でも先手側からも反撃できそうな布陣をしている。飛車を動かすにもどこにしましょうか?

第9問
まあ、序盤に出てくる盤面かもしれません。後手陣の隙はどこにある?


答えと解説

第7問

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▲6六飛

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浮きたいですねえ。まず無いが、 △7七歩成 には ▲8六飛 と飛車を召し取りましょう。ということで、ターゲットは浮いている ▲4五銀 にしましょうか。なので △8九角打 といった手が考えられる。

この手には ▲5六角打 と合わせて交換といったところだろうか。それでも先手の桂が質駒として残っているので忙しい展開であることには変わりない。とはいえこういう切り返し技に気がつけるようになると良いだろう。

第8問

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▲8六飛

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飛車を転回して、桂馬を狙いながら後手陣をダイレクトに睨む。どうやらこの手によって互角から先手が頭一つ分だけ抜け出るようである。このまま放置しておくと、例えば ▲2三銀成 △同玉 ▲4五角 の王手竜取りといった手がある。▲2三銀成△4二玉 と逃げると ▲2四角 の王手により持ち駒に歩のない後手にちょうどいい受けが見当たらない。
といった感じで、先手が少し指しやすそうである。

なお本譜は ▲2六飛 と指した。後手の2三地点が薄いことを狙うためである。ここから二筋に殺到していけば崩れていくという算段であるが、この場合二つの懸念がある。
1) 飛車が成り込んだ際に △3六桂 の筋が復活する。
2) △4二玉 の早逃げをされると左辺が広いということ。
後者に関しての救いは ▲7四歩 がその脱出路にあり、脆くも拠点として機能しているということ。7三地点は今のところ硬いけれども、どこかでチャンスが巡る可能性は否定できない。

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ちなみにこの手に関する評価値は、誤差程度で後手よりだがほぼ五分である。先手玉はまだ囲いに手がつけられていないものの、後手からの攻めには不安しか感じない。それでも総合的な形勢判断をすると思った以上に形成に差が離れていないように感じるのは、評価値と対局者の感覚にズレがあるというこれも一例かもしれない。
先手陣ばかり見たが、同様に後手陣もすぐに突破される可能性が高い点は強調しておく。お互いまだ決め切る決定打がない点に、評価値は五分の判断を下しているのだろう。

第9問

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▲82角打

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中飛車の急戦あるあるな節かもしれないが、後手玉が7一の地点まで潜っておらず、そのために角打ちの隙が残されたままである。香車を取られ、馬が作られる一方、その馬の活用は制限されるが、後手玉近いところで馬が威張り、中央でも戦端がすぐ開きそうなので、後手の展開的にはかなり厳しい。

急戦模様の将棋はどうしても全体をカバーすることが難しく、綻びを生じやすい。そうなると確かに「隙のない」将棋が指せれば、今以上にもっと棋力も上がるのだろうなとは思う展開である。同時に盤面全体を見渡す力もつくのだろうと感じた。

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