一次消費エネルギー削減率の計算をしてみた話【東京ゼロエミ住宅補助金】
こんにちは!
今回は、東京ゼロエミ住宅補助金の申請にあたり、一次消費エネルギー削減率の計算をしたので、その内容を書いていこうと思います。
※内容はちょっとハイレベルなので基本的にはプロ向けですが、がんばって省エネルギー計算に取り組んでみたい!というお施主さんにもある程度伝わるように書いてみます。
とはいえ、そこそこ知識がある程度ある方向けになると思います。
最近は住宅の省エネルギー化が進んでいて、補助金の申請にも住宅の性能が求められるようになってきました。
特に、東京で新築住宅を建てる場合は、東京ゼロエミ住宅というかなり大きな補助金があって、戸建住宅の場合は最大で240万円も貰えるかなりの代物です。
建築費の高騰が進んでいる中、この金額の補助金がもらえるのは、ありがたいですよね
とはいえ東京ゼロエミ住宅補助金は、補助金が大きい分、もらうための基準も、他の補助金と比較して厳しく設定されており、外皮熱貫流率や一次消費エネルギーに関する基準等をすべて達成しないと申請できない内容になっています。
さらにやっかいなのが、この計算の内容がかなり複雑で、民間の確認申請審査機関(補助金の基準の審査をするところ)に聞いても、「この計算は複雑すぎて、私達もよくわかっていないです」と言われてしまう始末。笑
プロの設計者でも、ウチじゃ東京ゼロエミ補助金の申請ができないというところは結構あるんじゃないでしょうか?
そんな手強い補助金ですけど、がんばったら計算できたので、つらつらとか流れを書いてみます。
一次消費エネルギーの計算の流れ
おおまかな計算の手順としては、こんな感じ。
①外皮平均熱貫流率の算出
→
②冷暖房期の日射取得率の算出
→
③一次消費エネルギーの削減率(BEI)の算出
外皮平均熱貫流率というのは、いわゆるUA値のことですね。
外皮というのは、建物の断熱ラインのことを指していて、イメージ的には外壁とか窓のような、「外気に触れる部分」をイメージしておけば一旦は大丈夫です。(実際にはもう少し深いです)
UA値は外皮の「平均」熱貫流率なので、窓の面積とか外壁の面積とか、屋根断熱なら屋根の面積を算出して総熱損失を外皮の総面積で割って算出します。
多くのハウスメーカーは、UA値計算の機能がついているCADソフトで計算してるみたいですね。
有名なのは、ホームズくんとか、アーキトレンドとかでしょうか。
私はウォークインホームで計算してます。
手計算でもできなくはないみたいですけど、正確にやろうとすると結構大変だと思いますのでおすすめしません。
あとは、国が出している省エネルギー計算プログラムのページからUA値計算用のエクセルもダウンロードできます。
「省エネ ウェブプログラム」とかで検索するとでてきます。
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