傷つきたがりのひとりきり。
自分の想像を越えたひどい所業――は、存在する。しかし基本的に関わることはない。関わった時にそれは衝撃で「トラウマ」や「傷」となり、深く心に残る。「自分がそう思っているから、そうなる」と言われるのはしんどい。まるで自分が傷つきたがっているみたいだから。
でも、傷つきたがっているのは本当なのだろう、そう、なのだ。この世界は私を傷つけるようなひどい世界なのだと「証明」したい。そのために動いていた、ような気がする。傷を隠すために新しい傷を作り、痛みに耐えるためにより強い痛みを求め、