ウェルプレイドフェスの作り方説明書~どうぶつタワーバトル編~
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ウェルプレイドでeスポーツディレクターをやっているちゃんじろです。
前回の「ドラゴンクエストライバルズ編」に引き続き、今回はウェルプレイドフェスで行ったどうぶつタワーバトルの大会について、同様に説明していきたいと思います!
前回の記事はコチラ↓
ウェルプレイドフェスについてはコチラ↓
では、どうぶつタワーバトル(以下、DTB)編、スタート!
1.なぜどうぶつタワーバトルをやったのか?
たぶん、DTBのコアプレイヤーではない大多数の方が一番に気になるのはここだと思います。なのでここから説明しましょう!
フェスでタイトルとして採用されるためには、当然ですがウェルプレイドが採用することに何かしらのメリットを感じなくてはなりません。
僕は以下のロジックで、DTBを採用するメリットを説明しました。
・ウェルプレイドフェスは、ゆるくまざって繋がれる空間を目指している
・すると観戦する/プレイする敷居が低くて、誰もがとりあえず触れやすいゲームが必要になる
・DTBはルールが超簡単、UIもかわいいし興味を持ちやすい
・観てくれる方に、数分の戦いの中で真剣勝負のアツさも伝えられる
・つまりDTBはフェスの空間にこそ必要不可欠なゲームである!
また僕自身もDTBをかなりやり込んでいて、Mirrativでも50日連続配信とかやってるくらいだったので、DTBのトッププレイヤーのみなさんや、アプリ制作者のYuta Yabuzaki様ともつながりを作ることができていました。
また、ルールをシンプルにすることなどにより、大会を開催するに当たって非常に省エネ(人的コストがかからない)で実施できる目処も立っていました。
こういった状況も含めて会社に認められ、晴れて採用となりました!
2.DTBの企画でやったこと
シンプルなシングルエリミネーションの3先トーナメントを行いました。
本当にそれ以上でも以下でもないです。
エントリー上限の32名に対し、事前申込みは26名。
当日の飛び入り参加で残りを埋め、結果として32名フル参加での大会実施ができました!
ユーザー主催のコミュニティ大会でも何度も名前を目にするようなトッププレイヤーも15名前後参加してくれました。中には、地方からこのために遠征してくれたプレイヤーも!
めちゃくちゃありがたく、本当に嬉しかったです。
3.現状分析と目標設定
DTBのコアコミュニティの現状と、一般のゲーマーから見た姿を以下のように分析しました。
【コアコミュニティ】
・コアプレイヤーのコミュニティはすでに成熟しており、「界隈」と呼ばれ独自の発展を遂げている
・ユーザー主催のコミュニティ大会がほぼ毎週土日に開催されているほど、トップ層の熱量は高い(土:獣王杯 / 日:禽王杯)
・最上位のプレイヤーは30-50人程度
・独自の用語や理論が飛び交っており、知らない人から見ると「ゲームのカジュアルな空気とガチな用語の落差」がひとつの面白さになっている
【一般ゲーマーから見た姿】
・上記のようなガチな世界があることがほとんど知られていない
・一般的には運の要素が強いゲームだと思われている
・よって本気で突き詰める価値のある対戦ゲームだと感じられていない
これらを踏まえ、以下のように定性的な目標を設定しました!
①コアプレイヤー達の最高の出会いの場にしたい
②ノンプレイヤーでも楽しんで触れられるeスポーツの入口になりたい
③会場内にゆる~い存在感を出したい
4.具体的な施策
①-1 参加エントリーしてくれたトッププレイヤーを可視化した
参加エントリーしてくれたプレイヤーに呼びかけ、僕のTwitterにリプライを送ってもらうようにしました。
すでにトッププレイヤーの間ではコミュニティができていることがわかっていたので、リプライが溜まっていくことにより、「あ、この人もこの人も来るのか!彼らに会いたいし自分も行きたいな」と思えるきっかけになるようにしました。
①-2 ちゃんじろのMirrativ個人配信で当日の雰囲気を伝え続けた
DTBはフェスのタイトルとして採用されましたが、決勝ステージで配信を行うというわけではなかったし、大会自体も最長2時間で終了する見込みで、物足りないと思われる可能性も大いにありました。
ド派手なesports的演出を含んだものにはなっていないよということを個人配信などでお話しし、期待値をすり合わせるコミュニケーションを行い続けました。
そういった状況でも生まれる最大の価値は、結局のところ「いつもオンラインで遊んでいる仲間にオフラインで会って話せること」になってきます。それを理解してもらいつつ、そこに価値を見出せるのであればぜひ来てほしい、ということを伝えていきました。
②-1 試合の様子を予選1回戦から会場に見せ続けた
DTBはとにかくルールがわかりやすくて、どうぶつが落ちるか落ちないかのハラハラは誰が見てもバッチリ感じられるもの!
よって、試合を映しながら実況解説がしゃべっている状況をなるべく長く、多くの方の目に触れてもらえるようにしました。
また、獣王杯を主催するなど、精力的に活動しているだずん氏(@dazun_dtb)に解説をやっていただきました。
なお、実況はワタクシちゃんじろがやりました。出たがりました。
②-2 トーナメントをシングルエリミネーションとし、長時間拘束されない形とした
DTBをやったことがない人にも、なるべく大会参加の敷居を下げるべく、極力シンプルなルールで大会を行うことにしました。シンプル!
③ 誤発注して余ってしまった参加賞のたべっ子どうぶつを配るキャンペーンを行った
これは…説明が難しい。笑
大会の参加賞としてたべっ子どうぶつを配ることにしたのですが、32個で十分なところ発注ミスで100個届いてしまったんです。
なんとかそれを消費しきる苦肉の作として、「ちゃんじろと話すとたべっ子どうぶつがもらえるよ!」と言い続けて、プレゼントし続けていきました。
一応意図としては以下の2つでした。
・たべっ子どうぶつを持っている人が会場に点在する状況をつくること(DTBの広報的役割の期待)
・単純にちゃんじろの個人の認知を増やすこと(変な奴いるわ、でもいいから認知される)
5.施策の評価
①-1 参加エントリーしてくれたトッププレイヤーを可視化した
評価◎
これは、効果としては期待どおりでした!
エントリー受付開始から数時間では、5,6名しかいなかったトッププレイヤーが、1週間程度かけて伸び続け、最終的には15名程度になりました。
素直にやって良かったです。
①-2 ちゃんじろのMirrativ個人配信で当日の雰囲気を伝え続けた
評価◯
期待値を合わせ続けたこともあり、物足りないといった感想はなかったように思います。
また、オフラインの場でトッププレイヤーたちが一堂に会する状況はやはり感動的で、そこにアプリ製作者Yuta Yabuzakiさん(神)も遊びに来ていただいたので、その感動も何倍にも増幅。神と邂逅した興奮を抑えきれず、みなとても楽しそうに交流していました。
②-1 試合の様子を予選1回戦から会場に見せ続けた
評価◯
繰り返しますが、DTBはとにかくルールがわかりやすくて、どうぶつが落ちるか落ちないかのハラハラは誰が見てもバッチリ感じられます。
まだ大会開始前のテストプレイの段階ですら、足を止める人が多数いて20~30人くらいの人だかりが出来ていました。そこに、だずんさんの解説が乗っかって、非常に観戦しやすい環境を作れたのではないかと思います。
②-2 トーナメントをシングルエリミネーションとし、長時間拘束されない形とした
評価△
これをやったから参加しやすくなったのか?には疑問が残ります。
本当の意味でDTBに触れやすいコンテンツということで行けば、やはりもっとライトなサイドコンテンツを用意すべきだったと思います。
スペースの関係で断念したのですが、同会場で開催していた「ゼウガル百人組手」「すいのこ百人組手」のように、「だずんに挑戦!」コーナーを開催するなど、何かしらでちょこっとDTBで遊べる小コンテンツを出し続けるべきだったよなあ~と後悔しています。
どうしても初のフェス開催で手探りな部分が多く、工数ミニマムの大会にしてしまいましたが、次はなんとかやりたいぞ!
③ 誤発注して余ってしまった参加賞のたべっ子どうぶつを配るキャンペーンを行った
評価△
たしかにこれによって話しかけてくれる方は多数いたし、多少なりともちゃんじろの顔や名前を覚えてもらえたかもしれません。
しかし!コレがDTBに関係する企画の一部ってことをちゃんと理解してもらえたのか…!?いや、ムリでしょう!笑
よくわからんけどスタッフと話したらビスケットもらった!ラッキー!
くらいにしか認識されてないと思うので、もうちょっとちゃんと印象づける仕掛けが必要だよなと思いました。
また別軸として、予想以上の人数の方にご来場いただいたこともあり、途中でDTBスペースを泣く泣くクローズしなければいけなかったことが残念でした。ずっとなんかやってる雰囲気は出せればよかった。
6.おわりに
さて、いかがだったでしょうか。
シンプルに、僕は記念すべき第1回目のウェルプレイドフェスでどうぶつタワーバトルをやれてよかったと心から思っています!
特に決勝戦の時は、50人程のみなさんが試合の行方を固唾を呑んで見守ってくれていて、ゆるさがありつつもいい緊張感のある空間ができていたことに非常に感動しました。
これからもフェスの場で、「誰もが触れやすくゆるくみんなを繋いでくれるゲーム」として存在感を出せればと思っています。
応援はちゃんじろ(@ellg267)まで!
またウェルプレイドフェスは開催すると思うので、その際はぜひまたどうぶつタワーバトルにも興味を持ってもらえると嬉しいです!
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