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ミラティブでゲーム配信を365日間継続し「極まいにち配信者」となった僕が見えた世界

(この記事は約9分で読めます)

おはプレイド✋ちゃんじろです!

ウェルプレイドという会社で、esportsの大会や番組を作るディレクターのお仕事をしています。

そんな僕は、Mirrativ(ミラティブ)というモバイルゲームの配信が簡単にできるアプリを使って、日々ゲーム配信をやっていたりします。

つい3週間ほど前、僕がミラティブで毎日配信をはじめてから365日を突破しました。

※もちろん現時点でも継続中!

丸一年、まいにち配信をし続けるということを経験できる人はなかなか少ないと思うので、やってみて見えたことや感じたことを率直にシェアできればと思います!

1.ミラティブの「まいにち配信者」とは

まずは仕組みから。

ミラティブは、継続的に毎日配信をするユーザーに対して「まいにち配信者」という専用の称号を与えています。

連続配信を行った日数をカウントし、それに応じて以下の画像のようなバッジをユーザーのプロフィールなどに表示するシステムを導入しています。

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僕は365日間以上継続しているため、「極まいにち配信者」になりました!(これがタイトルで伝えたかったことでした)

なおミラティブで「まいにち配信者」と認められるためには、以下の条件があります。

・1回あたり15分以上の配信を行う
・配信の内容やジャンルは何でもよい
・7日間継続すると「おやすみ権」が1日与えられる

この「15分以上」と「おやすみ権」というのが非常に大切です。おやすみ権は最大3日間分まで保持できます。

何らかの事情で配信をしない日があったとしても、このおやすみ権を持っていれば直ちに「まいにち配信者」の称号をはく奪されることはないです。おやすみ権を消費しつつ猶予期間ができるイメージです。

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※こんな感じでおやすみ権を持ってることがわかります。

なお、昔はおやすみ権の配布が「7日やったら1日分」ではなく「14日やったら1日分」でした。割と最近変わりました。今よりもキツイ条件でずっとやっていたということだけ、事実ベースでマウンティングさせて下さいw

2.はじめたきっかけと継続を決意するまで

ミラティブを始めたきっかけは、正直あまり覚えていません...

ただ、はじめてすぐに非常に幸運だった出来事がありました。

2019年3月頃、どうぶつタワーバトル(以下、DTB)の配信をはじめたのですが、なぜか当時のトッププレイヤーたちがこぞって僕の配信に遊びに来てくれたのです。

彼らと交流すること、DTBを強くなるためにいろいろと教えてもらうことが単純に楽しくて、自分のために毎日配信をしていました。

2019年5月に大型の海外出張が入ったことにより一度まいにち配信者の称号は途切れますが、帰国後にまた再開し、そこからずっとやっているということになります。

3.なぜ継続できたのか

ではなぜ365日以上も継続できたのか。

これは大きく分けて3つ理由があります。

①そもそもぜんぜん苦じゃなかった

最初にこれ言っちゃうと、「なんだよ!」って感じですねw

でも事実で、基本的には自分が楽しいからやっていました。普通に考えて、楽しくなかったら続かないでしょうね。

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どちらかというと、1年以上も楽しい状態を保ち続けたことに意味があるように思うので、それを分解して説明します!以下の2点が大切だったように思います。

・配信のクオリティを上げようとしない
・数字(視聴数やギフトの数)を伸ばそうとしない

配信の中で「明日の配信は昨日よりも面白くしよう」とか、「視聴数が伸びてほしいからこんな企画をやってみよう」とかは一切考えないようにしました。

その日にやるゲームはその日に選ぶし、どんなことするかも基本的にその時決めていました。

とにかくPDCAを回さないことを意識的に実行しました。

これによって、自分で自分を苦しめることをなく、毎日「とにかく15分でいいから配信の時間をとろう」と思うことができました。

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②具体的な目標を定めた

まさにこの具体的な目標が「365日継続すること」でした。

たしか60~70日目くらいの時に、「とりあえず365日までは何があっても継続しよう」と決意した記憶があります。

このくらいの時に、周りから「まいにち配信やってるのすごいね!」的に言われることが多くなりました。

自分では楽しくやっているだけでも周りから評価されるという図式になり、「もしかしたらこれは誰にでもできることではないのかも」と思いました。

だったら「誰もがすごい」と思うわかりやすいラインまで続けてみよう!そしたら何か得られるかも!と考え、ミラティブの称号でも最上位の「極まいにち配信者」となれる365日間を目標としました。

繰り返しになりますが、「継続」を目標に置いたため「クオリティと数字」は意識的に目標から外しました

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③「まいにち配信者」でなくなることに抵抗を持った

「まいにち配信者」の称号を付与され、ミラティブに触れている間は何度もその称号を目にします。そうして、自分が「まいにち配信者」であることを強く自覚させられていきます。

すると「称号を失う」ということにかなり抵抗を感じるようになりました。

自分がコツコツと積み上げてきたものが無になる感覚というのでしょうか。

とにかく、「まいにち配信者」ではない自分が受け入れられなくなっていき、継続しない選択肢をとれなくなっていきました。

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これは、完全にミラティブが意図するサービスデザインに沿ったユーザーの感情と行動の通りだと思います。

これはポジティブにもネガティブにも捉えられると思います。僕がまんまとその状態になったことに対しては自覚もありますし、継続の仕組みを用意してくれていたという感謝もあります。

4.やってみて良かったこと

良かったことを書きます!3つ。

①視聴者さんとのつながりができた

これはもう単純に。とても良かったです!

僕はどうぶつタワーバトル以外でも、ドラゴンクエストライバルズ・プロ野球スピリッツA・Legend of Runeterra・シャドウバース・伝説対決など様々なタイトルで配信をしていたのですが、ミラティブきっかけで仲良くなった人がたくさんいます。

そのおかげで知れたコミュニティやゲームの情報もたくさんあったし、eスポーツディレクターという仕事をやってる中で、それを直接的・間接的に助けてくれました。

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配信に来てくれる皆さんと共通の話題で盛り上がることは楽しいです。

②スケジュール管理して生活できた

これ地味にいいことですw

毎日朝起きると、「今日はこの時間帯に配信できそうだな」と目星をつけて生活しています。1日の中で、15分間は配信の時間をとらなければならないわけなので、どこでやるかを毎日毎日考える必要があります。

夜に会食や飲み会がある場合は早起きしてやるとか、無理やり夕方に会社でやるとか、解決方法を考える。(※ウェルプレイドは業務時間中にゲーム配信を行っても怒られない会社です)

イベント直前の追い込み期など、どうしても配信する余裕がない場合は「おやすみ権」を使う必要があるので、チケットの枚数管理も必要です。

そこそこ忙しいベンチャー企業で働きながら継続するためにはうまくパズルを組み合わせる必要があるので、意識して生活できているということになりますね。

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③周囲の目を気にしない力を手に入れた

上記のようにスケジューリングしても、どうしても複雑な仕事が入ったり、その日のうちにやらなきゃいけないことが終わらないことは出てきます。

配信をしないとまいにち配信は途切れる(またはおやすみ権をひとつ失う)、でも仕事がまだ終わっていない...

同僚やクライアントさんも僕のツイッター見てるかもしれない、ここで配信なんてやったら仕事を放り出して遊んでるように思われないかな...普通そう考えると思います。

そんな時どうするのか。

結論から言うと、配信をします。

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だって、配信しないとまいにち配信者じゃなくなるから!!!

...これは決して、プライオリティが「ミラティブ>仕事」となっているという単純な話ではありません。

必ず何らかのリカバリーの方法を一生懸命用意します。

上記のようなことから信頼値を一時的に落とすことになったとしても、その後に別の形で回復させるようにしようと考えるということです。

周囲の目を気にしないということは、すべてを上手にできるように取り繕うことをやめるという意味。

ダメな部分はダメな部分としてさらけ出しつつ、いい部分を活かして価値を出し続けるという決意ができた、ということでもあります。

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ちょっと話が飛躍しましたねw

でも筆がのったので残しておきます。

5.やってみて思い通りじゃなかったこと

あれ?思てたんとちゃうぞこれ!?と思ったことも3つ書きます。

①ただ自己満足でやってもお客さん(視聴者)は増えない

僕は前述のように、配信のクオリティや数字を追いませんでした。そしてかなりリラックスして、戦略も定めずに配信を続けました。(それでも来てくれる方には本当に感謝しかないです)

そんな配信の数字を、あえて公開したいと思います。

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まずこれが僕のフォロワー数です。234人。

380日くらいやって234人ですから、1回配信しても平均1人増えていないことになります。このくらいの数字、数回の配信で稼ぐ配信者の方はいると思います。なんとなくでやってもフォロワーは増えません。残酷ですね。

続いて、結構最近の配信回のリザルト画面です。

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視聴者数のべ164人、同時視聴者数31名。どうでしょうか。

人によっては、「そこそこいいじゃん」と思うかもしれません。

ただし、この放送は僕がつい最近珍しく2時間くらいの長時間配信を行ったときの、ほぼベストに近いものを出しています。普段の最大同接は10~20くらいです。

1年やっても、一瞬でも興味を持って画面を開いてくれる人はのべ164人、同接は30名ということになります。僕は「極まいにち配信者」なので、ミラティブ側のレコメンドもかなり強めにかけてもらってると想像できます。システムからゴリ押しをもらってもこの数字です。

配信が終わった瞬間の同接は4名でした。なんとなくでやっても視聴者は増えません。残酷ですね。

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結局、僕はナチュラルに配信していて面白い人間ではないということを、ゆるぎない確定事実として理解してしまいました。もうちょい面白いと思っていました。残酷ですね。

②タイトル間の相互送客は非常に難しい

とは言え、各タイトルで配信を継続していると数人は常連さんが来てくれるようになります。

これをいいことに、別のタイトルの配信も見てくれるかな?と期待して配信したりします。

するとどうなるか。

そうです、基本的にひとりも来てくれません。

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なぜなら、視聴者さんは僕のファンではなく、「自分の好きなゲームをやっている誰か」のファンにすぎないからです。

esportsの仕事をしていると、タイトル間の相互送客ってかなり重要なテーマだったりします。

AというゲームのファンをBというゲームに持っていき、BというゲームのファンをCというゲームに持っていく、そんな循環ができればユーザーベースをどんどん増やしていける。

しかし現実はこれが難しい。

ファンはタイトルにつく、ということが痛いほど身にしみてわかりました。

ゲーム系のYouTuberさんも、この辺の課題は強く感じていられることかと思います。

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③目標達成後のモチベートは非常に難しい

僕が365日間まいにち配信を継続できたのは、以下の3つがあったからでした。

①そもそもぜんぜん苦じゃなかった
 →クオリティや数字を追わない
  自分にプレッシャーをかけず配信を楽しいものにし続ける
②具体的な目標を定めた
 →とにかく365日継続することだけ考える
③「まいにち配信者」でなくなることに抵抗を持った
 →やめる選択肢をとりづらい精神状態になっていく

では今どうなっているか。

②を達成し、目指すものはなくなりました。①と③しかない状態です。

この状態で継続していくことは非常に難しいと思っています。

もちろん③は日に日に大きくなっていきますが、これは基本的にはネガティブなエネルギーです。①の楽しさがあるから成立するもので、このバランスが崩れると一気に窮屈で苦しい寄りに傾いてしまいます。

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新たな②の候補として、1000日継続すると何日休んでも称号が消えない「殿堂入り」というのもあるみたいなのですが、自分にはあまりに遠くて非現実感があります。

やっぱり、目標があったからできたんですね。

今はまだ続いていますが、365日達成後はおやすみ権消費のペースも目に見えて上がりましたし、このまま目標が見つけられないと、近い将来「まいにち配信者」は終わることになると思います。

ただそれでも、ミラティブをきっぱりやめるということはないかなと思います。やっぱり配信すること自体は楽しいので、まいにち配信者をやめたとしても、気が向いたときに自由にやる感じにはなるかなと思います。

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6.おわりに

なんやかんや言いましたが、ミラティブは手軽にモバイルゲームのライブ配信を行うことのできる素晴らしいアプリであると心から思います。

全国民が個人メディアを持っていくこの時代に、ゲームを絡めて簡単に何かを発信できるサービスのひとつの選択肢として、とてもいいのではないかと思います。

僕はミラティブの「極まいにち配信者」となったことで、「配信を継続的にやることができる人」という属性と自信を手に入れることができました。結構大切なことで、今後の人生のいろんな場面で助けてくれると思っています。

余談ですが、僕は日本最大100mのバンジージャンプを飛んだことがあります。この動画と同じやつですね。

※マーシュ彩ちゃんくそかわいい

これも「飛んだことがある」という事実が自信になっています。これもできる人には簡単ですが、できない人にはできないこと。同じ感じですね。

話がそれました!

でも何かを達成すると見えてくるものってやっぱりたくさんありますね。

...みんながみんな毎日配信を行うべきとも思わないですし、自分のペースで楽しんでもらえるといいかなと思います!

そして僕には、ミラティブさんがちょうどいい感じの目標をまた授けてくれると嬉しいなあw

それではまた。おつプレイド!

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