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業務改善は余計な仕事なのか

市役所を含める行政と言われる組織は、業務改善がなかなか進まないイメージがあります。

その背景には、どんなに頑張っても自分の待遇(役職や給料など)に反映されにくく、むしろ、改善を提案すると、周囲から「余計な仕事を増やしやがって」と疎まれることもあり、損な役回りを引き受けやすいというものがあるかと思います。

自分が良かれと思ってやったことでも、他の職員から見れば、「何してくれてんだ」と思われることはしょっちゅうです。

そんなハードルを乗り越えてまで、業務改善に取り組むことはなかなかハートが強くないと出来ることではありません。

しかし、「余計な仕事」だとしても業務改善には取り組むべきだと私は考えます。

業務改善をすることで、より良い市民益に繋がるものもあるでしょうし、職場の働きやすさにも繋がるかと思います。

私の市役所でも、何十年もアップデートされないような業務が多くあります。

「なんでこんなことやってるんだろう?」と思いながら仕事をしている若手職員も少なからずいますし、そんな仕事をやっているのを見たり聞いたりするのも辛いです。

大抵の場合は、それまでのルールを守ることが重んじられている組織風土が根底にはあると推測しますが、これだけ変化のスピードが早い世の中では守るだけでは対応できないのではないかと思います。

ルールは守るものでなく、変えるもの。

こうした意識を持って、業務に取り組む職員が増えると良い方向に進んでいくのかなと思います。

ただ、注意しなくてはならないのは、なんでもかんでも変えるということではなく、目的を明確にし、良識を持って、変えるということだと思います。

自分を楽にするだけの改善は他人にとっての改悪。

こうした意識も同時に持って取り組んでいきたいと思います。

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