市役所に存在する禁じ手
市役所で仕事をしている上で、禁じ手とされるものがあります。
それは、他人の仕事を奪うことです。
縦割り意識が根強く、個人戦を強いられることが多い私の勤める市役所としては、仕事は任されるもの、与えられるものであるという意識が強く、一度仕事を得ると離さないで持っているケースがよくあります。
特に、簡単な仕事ほど持ち続けられることが多く、そのおかげで、難しい仕事はたらい回しにされ、結果先送りの憂き目に合います。
イチ市役所職員としては簡単な仕事をしても難しい仕事をしても給料は一緒なので、簡単な仕事を死守し、仕事を増やさないようにするのは平穏な市役所ライフを送るために不可欠なものです。
そのような状況の中で、他の人がやっている仕事を奪ってくるなんて言語道断、狂気の沙汰だと思われます。
他の人から助けを求められるならまだしも自ら仕事を奪ってまで増やそうとする職員はなかなか見受けられません。
そんな禁断の一手を私は打ってしまいました。
しかも、タチが悪いことに、自分が任せた仕事を奪ってしまいました。
奪われた方からすれば「最初からお前がやれよ」と言われかねない暴挙です。
でも、進まない仕事を見ていられなくなり、これ以上先延ばすとデメリットの方が大きいと思ったというのが私を動いてしまった理由です。
信じて任す。
この領域にはまだまだいけていないと仕事を奪った後に感じました。
どう任せるのが正解だったのか、任せた後でもフォローはできていたのか…後悔先に立たずです。
やってしまったことは取り返せないので、次に生かせるように考えて行動したいと思います。
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