市役所職員の募集案内に潜む闇
市役所職員の募集案内などには「あなたの豊かな発想力で地域貢献しませんか?」「新たな発想で未来を作りませんか?」のような文句が使われることがよくあります。
しかしながら、仮に市役所職員として採用されたときに、すぐさま「発想力」を発揮できるケースはあまり見受けられません。
どちらかと言うと、法律やマニュアル、前例に沿って間違いなく業務を進めることができる能力がある職員が重宝されます。
そうした能力が備わっている上で、クリエイティブな能力があれば、やっと希望の仕事ができるようになるかもしれない(ないかもしれない)というケースが多いと感じます。
このように募集案内には美辞麗句や好印象なビジュアルのものを並べることで応募者を増やそうとすることが多いです。
採用側としては、応募者がいなくて、欠員が生じる事態は避けたいので、この構造は理解できるのですが、応募者側から見ると、実際の仕事とのミスマッチが生じる原因にもなっていると感じます。
それに加え、多くの田舎の市役所の場合、採用情報の発信に手が回らず、応募者側が欲しい情報がなかなか手に入らないケースが多いです。
例えば、その市役所に何のツテもなく、実際に働いている職員の声が聞きたいとしたら直接市役所に聞きに行くしかない状況がほとんどです。
いずれにしても募集案内に書かれている求められる人材像はあまりアテにしないほうがいいと私は思います。
採用側の求める市役所職員像を追い求め過ぎず、自分らしくいることが幸せなのかなと思います。