続々・お金配りに思うこと
先日、降って沸いた年金受給者に5000円を配る施策について、記事を書きました。
市役所職員の私としては、いつ配るかの問題だなと思っていたのですが、なんとお金配らないことになったみたいです。
正確に言うと、白紙に戻して検討するとのことで、とりあえず今回は見送るとの判断だということですが、この施策については、否定的な意見がだいぶ多かったようで、さすがにその声を無視することはできなかった模様です。
反対の声が多かったとしてもやらないといけないことは世の中にはあるかと思いますが、今回は実行するための大義もそれほどなく、前言撤回となったと私は思います。
こうした自らが折れて、前言撤回するのって、けっこう勇気がいりますし、偉い立場にあるひとが一度言ったことをやらないと批判の的にされがちです。
でも、こうして前言撤回したことで、あまり実効的ではない施策が実施されずに済んだことはある意味で全体から見れば喜ばしいことだと思います。(そもそも簡単に撤回するような提案をするなという意見もあるかと思いますが…)
今は正解が分からない混沌とした世の中です。だからこそ、一度決めたことでも、状況次第で、やり直すことが、そのまま突き進むことと同じくらい重要だと思います。
今回のように国の偉いひとたちも必ずしも正しいことは言い続けることはできないと理解し、それだけに自分の頭で考え、行動することが大事なのかなと思います。
いずれにしても、いつお金を配ることになるか戦々恐々としていた基礎自治体の職員のみなさんがホッと胸を撫で下ろした姿が目に浮かびます(笑)
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