ガイドのお仕事-8月30日
前日カルガリー空港にてお迎えしたカップルのご案内。
この日は、ロッキー1日観光。
別名、氷河観光となります。
最近はどこのツアーも素通りする事が多いキャッスル山のビューポイント。
手前に綺麗なボウ川も流れていて、とっても自然を感じられる場所。
通常なら写真を1枚撮って終わってしまう場所ですが、ここでゆったりロッキーについて、自然についてお話し、ゆったりツアーであることを感じていただきます。
レイクルイーズの景色はやっぱり綺麗。
お客様が最初に圧倒される景色。
ゆっくり色々な撮影場所を訪れ、湖の色が異なる様子も楽しんでいただきます。光の当たり方で色が変わる様子、湖畔には周遊道路がなく、コンビニなど人工物が無く静かに時が流れている感じさえも感じていただく。
以前大手旅行会社を担当していたときは、それこそアリバイ作りのようなツアーの回し方に大きな疑問を感じておりました。
写真は撮ったけれど、一呼吸おいて、じっくり自分の五感で楽しむ時間が無い。そんな時間半分でお客様は楽しいのだろうか。
その疑問は大手旅行会社には反映されることは無かった。
それ以外も疑問についても同様で。
ならば、自分が理想と思うツアーを作り、それに理解を示してくれる旅行会社だけからの仕事を受けよう。
それ以外は、インターネットでお客様を募ろう。
ロッキーを代表するレイクルイーズをたっぷり楽しんで頂く。
ツアーだから限りはあるものの、その中でも最大限にお客様目線でご案内する。これが私流のやりかた。
この日のレイクルイーズも綺麗でした。
お客様も、叔父さんから借りてきたカメラで一生懸命写真を撮っていました。
少し雲が広がって来たクロウフット氷河。
直射日光が当たらないことで、氷河の水色が結構濃く見る事が出来ました。
双眼鏡で氷河や地層を見る。
これも結構面白かったりします。
ここまで風の無いボウレイクは珍しい方ですね。
綺麗に逆さロッキーが映っていましたし、少し先の水深が深くなる所から湖の色が濃くなるグラデーションも綺麗に写真に収めることができました。
レイクルイーズとは異なり、人が少なく、解放感のある湖。
こちらの方が好きという方も多くいらっしゃいます。
ペイトレイク
雲が多かったですが、綺麗に色を見ることができました。
遠くに続くミスタヤ谷。
U字谷も綺麗に見る事が出来ました。
U字谷の右奥に見えるマウントウィルソン(氷河のある山)
その山の麓でお昼ご飯です。
お昼ご飯の前にもう一つ絶景ポイントへ。
山火事の跡やブラックピラミッドとホワイトピラミッドが見える景色。
ジュニパーという植物も楽しんでいただきました。
昼食はいつものビュッフェ。
お客様もお替りをして召し上がっていました。
他社では、追加料金が必要だったり、そもそもレストランを使用しなかったり。
食の安全は食のプロから。
経費が掛かろうが、ビュッフェレストランをお客様に楽しんでいただきます。
昼食が終わって、氷河観光前の下車ポイント。
一気に標高を上げてきたことが分かる場所でもあり、地層の向きが異なり、長い年月をかけて隆起したことが分かる場所でもあります。
少し雲が少なくなってきましたね。
残念ながら、他社のツアーでは、氷河の上までツアーガイドが同行しません。経費削減の為、サービス削減を行っているためです。
氷河の上までお客様と一緒に行く。
当たり前のことを当たり前に行います。
古くからこの地でシャトルバスなどの運転手を行っている方に出会いました。
「最近のガイドはお客様と一緒に行く事は無い。けど君は違う。良いガイドだ。お客様のことを感がているからだね。」
そんな声をかけて頂きました。
日本語ツアーに限らず、ガイドが同行しないのが当たり前になった今でも、お客様の安全と、氷河という特別な環境について理解いただくために、ツアーガイドという職業を辞めるまで、氷河の上までお客様と一緒に行こうと決めています。
この日も360度カメラで撮影した氷河の上での散策動画を客様にお渡しする為に、動画撮影をしながら氷河をお客様と一緒に散策しました。
貴重な氷河体験をされ、楽しまれていました。
氷河観光の後はバンフへ戻りました。
1日、雲が多くなることもありましたが、良い天気で観光が出来ました。