おふくろの味-20年後は?

おふくろの味。
そんな言葉は、20年後には無くなってしまうのではないだろうか。
そう思うことがある。

同じ料理であっても家庭によって異なることがある。
もちろん地域によっても。


家庭によって味が異なり、食べなれた味がおふくろの味になるのかもしれない。

でも、今の日本の家庭事情を考えると、おふくろの味という言葉が無くなってしまうのではないかとさえ思えてしまう。

冷凍食品。
レトルト食品。

専業主婦という日本独自とも思える生活環境が崩れ
共働きが当たり前の時代となり
家事を助けるべく、冷凍食品やレトルト食品が当たり前になった。
加えて、コロナ禍により宅配で注文できるレストランが急激に増えた。

家庭での手作りではない食が多角的に家庭に入り込んでいるのが事実。

ならば、餃子、カレー、みそ汁、すき焼きなどなど、家庭によって異なる具材や味付けというものが無くなってしまうのでは無いかとさえ思う。

手間暇かけた料理とは言わないが、その家庭での工夫などが子供に受け継がれないと言うのは少し寂しい気もする。

私は海外で生活をしている関係で、日本からの冷凍食品もこの10年位で手に入るようになった。
しかし、値段は日本の3-4倍が当たり前なので、おふくろの味はちゃんと子供に受け継がれる環境が残っている。

日本では、お惣菜、冷凍食品、レトルト食品など
割と手ごろな料金で購入出来るようだ。

20年後、おふくろの味は?
と聞かれて、
○○の冷凍餃子
なんて答えが出て来ることもあるのだろうか。

良いか悪いかではなく
ふと日本らしい物が失われるのではないかと不安に思った。
ただ、それだけ。



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