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私は、譲れない。

長い間、カナダで観光の仕事に携わってきた。

コロナ前とコロナ後も。

大好きなカナダを少しでも多くの方々に知って欲しいと思って来た。

その思いは、かつて留学した時に作られたものかもしれない。


インターネットなどが無い時代にカナダに留学をした。

外務省の方がやってきて、こういった

「大使、総領事や外務省職員がが必死になって、その国との友好を深めようとしても、駐在や留学でその国に行く人の数を考えたら超えられないものがある。一人一人が私設大使のつもりで、日本人として誇らしい行動を取っていただきたい。カナダ市民一人一人が、あなたたちと接し、その印象によって、日本とカナダとの友好関係に対する印象が大きく左右されると思います。」

留学前のパーティーのような席で、そんなスピーチをした方がいた。


カナダ人が日本にジェットプログラムなどで行き、日本人と接し、どのような印象を持たれるかで、カナダという国の印象が日本人に持たれるのか。

私の好きなカナダ。
このカナダという国について、日本人に質問をしても、あまりカナダという国のイメージを持っていない人が多いと感じる。

ツアーガイドとして、カナダに旅行に来られた日本人に対し。
見える山の説明や、湖の説明だけではなく、カナダという国について、より理解して欲しいと願う。


会社によっては、安かろう悪かろうのツアーでも構わないと考えている。

ガイディングなんて殆ど聞いていないのだから、必要ないと考える人も。

映える写真を撮ることが出来れば、それ以上は必要ないと考える人も。

ガイディング、お客様からの質問にも答えないで良いと考える人も。


カナダってどんな国?
アメリカとどう違うの?

アメリカに対するイメージを持っている人はとても多い。

アメリカの方が日本人にとって住みやすいと言う印象を持っている人も。

様々な制度を細かく見てみると、アメリカよりもカナダの方が住みやすいことが分かる。

カナダ人の方がアメリカ人よりも、親日派が多いことが分かる。

カナダ人の方が人懐っこいことが分かる。

カナダ人が、相手が日本人と分かると優しく話しかけてくる。


実は、カナダって、その気質は日本にも近い所があるんです。

もっともっと、カナダを知って欲しい。
カナダを感じてほしい。
カナダの印象を強くもって欲しい。


そう願う私は、

安かろう、悪かろうなツアーで良いという考えには至らない。


殆どのお客様は一見さん。

二度とお会いしない方々ばかり。

でも、

私の大好きなカナダをもっと知って欲しいから

カナダ在住の方でも知らない事って多いから


手を抜くツアーが当たり前になり

目玉の観光場所で案内しないツアーが当たり前になっても


お客様の満足の向こう側を目指して

手を抜くツアーだけはやりたくない。


それだけは、譲れない



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