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ガイドのお仕事-10月10日+11日

視察に関しても、ガイドの仕事としてはいつもと異なる仕事になります。
加えて、もう一つ異なる仕事がたまに入ります。

それが、コンベンションなどの視察だったり、調整だったり。

2025年6月
カルガリーにてロータリークラブの大会が開催される。
日本にもロータリークラブはあって、34の支部に分かれているだけではなく、各支部には様々な分科会に分かれているようです。
私もくわしくは知らないのですが。

その中の一つから依頼がきました。
「来年のロータリークラブの為の下見をしたいので同行してほしい。」
というもの。
それ以外の内容は全く分からない状況でしたが、お受けすることにしました。
メールにて何度かやり取りをしていたのですが、メールからにじみ出る人柄というか、とっても惹かれるものがありまして・・・

実際にふたを開けてみると、ホテル内で行われる食事会の打ち合わせに同行をしての通訳。
翌日のレストランへ実際に行っての試食と予約取りなど。

現地コーディネーター的な感じと言っても良いかもしれませんね。

通訳は基本しません。
自身の英語に自信がないこと。
特殊分野だったりすると専門用語が多すぎて分からないこと。
そんなことが主な理由です。

しかし、今回は乗りかかった船ということで、ホテルスタッフと、夕食会兼パーティの段取り、メニュー、予算などの打ち合わせに同席して、通訳としてロータリークラブの方の意思を伝えたり、ホテル側の提案を説明したりなど。

いつも使わない脳を使って、ちょっと疲れました。
脳みそがポワーンとしている感じ。
でも、とっても楽しかった。

メール以上のお人柄の方々で、お話していてもとっても気持ちが良い方々。
ロータリークラブの方々も、ホテルスタッフも、とっても良い方々でした。


カルガリーにはあまりお土産物屋さんがありません。
カルガリータワーの下に僅かにあるのですが、ほんと僅か。
それ以外の物を探しに、カルガリーの歩行者天国へ。


カルガリーのダウンタウンにあるステファンアベニュー。
新しい建物と、古い建物が混在する地区。

カルガリーの歴史上、大火があって、砂岩によって重要な建物が建てられた歴史があります。そんなものを感じさせてくれる建物がいくつも立っていたりもします。

冬になるととっても寒い場所。
周りは平原地帯。
そこに吹く風がカルガリーのダウンタウンにビル風を吹かせる。
またカルガリーの土地は岩盤。
そんなことから+15と呼ばれる、2階部分をつなげて建物から出ることがなく移動が出来る通路が設けられている。
自身が働くビルでなくとも、2階部分は共有スペースでもあるので、建物の外に出なくても、隣のビル、その隣のビルへ移動ができる。
そんな通路をつたていくと、COREと呼ばれる4階建てのショッピングモールにたどり着く事も出来る。

-30度を下回るような極寒の中でも、快適に仕事をし、休憩時間や退勤時間に買い物が出来るように工夫されている。
この+15というシステムはもちろん公共交通機関でもあるカルガリーのⅭ‐Trainの駅にも繋がっており、外気に晒される時間が圧倒的に少なく済むことが出来るように、カルガリーダウンタウンに張り巡らされている。


夕方まで色々と散策をして、ホテルのレストランで試食。

初日はここまでで仕事終了。

翌日11日は、昨日の続きでカルガリー市内の散策のあと、来年6月のホテルでの夕食会の翌日に予定している夕食会の会場さがし。

中華をご希望でもあったので、カルガリーダウンタウンで最も有名なレストランへ試食へ。
特別な料理(フカヒレ、北京ダックなど)は無いものの、飲茶の味に満足されたようで、即場所がきまりました。
人数に合わせた個室を抑える事が出来、順調に一つ一つの確認事項を消化していきました。

結局、予定時間よりも早く、全ての行程が終わり仕事を終えることができました。

仕事終了時に入ったBARにて
「来年用のメニューが出来たとホテルから連絡が来たら、写真を撮ったり、試食に来たりすることをお願いしても良いですか?」
「また、来年の全日程での現地サポート役として仕事をお願いしても良いでしょうか。もちろん、通常の料金より割り増しでお支払いするつもりです。」と。

コンベンションでの通訳の様子。
美味しいと言われるレストランの紹介で、実際に試食をした様子。
それらを合わせて、私を信頼していただけたのではないかと思います。

その場で仕事が決まり、通常よりも割り増し料金を頂けるということ。
本当にありがたいと思います。


常に思うことがあります。
私はビジネスマンには向いていないと思います。
人も何人も雇って、コンベンション時期にあるであろう仕事を片っ端から得て利益を上げる。
それが私には出来ません。

自身が納得いく仕事を、何かのご縁でつながった方々へ提供させていただく。それが私のやり方だから。

なので、一人の人間が出来る範囲にはとっても限りがありますが、ご縁のあった方々へ、最大限私が出来ることを提供出来ればと思います。

恐らく、世の中のビジネスマンからはお叱りの言葉を頂いてしまうかもしれませんね。
「もっと利益の出る体質に変えることができるのに。」と。

自分が誇りに思ってやっている仕事を、マネーゲームにしたくないんですよね。

それでも、自分のやっている事に誇りが持てるのであれば、やがてお金は後からついてくるでしょうから、それまで自分の出来ることに関して、全身全霊でぶつかる。もっとも基本中の基本を続けたいと思います。


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