ガイドのお仕事-5月19日
この日ご案内させていただいたのは、お母さまと息子様2名の3名様。
ご主人さまが色々とネット検索をして下さり、弊社のツアーが良いのではないか。
ということでお申込みをしていただいたご家族。
弟さんはカナダにワーキングホリデーにて滞在中だとか。
そんなご家族をお迎えにバンフへ。
MAY LONG WEEKEND
このロングウィークエンドでこの辺りの冬が終わると言われておりますが、ロッキーの山は夜に振った雨が雪になったようで、綺麗な雪を抱いていました。
お客様との待ち合わせ時間前にバンフで洗車を済ませ、まだ時間があったので、絶景を見にちょこっとだけドライブ。
この日はお昼位から天候が崩れ、雨が降る可能性があるという予報でした。
数日前は、1日中雨の予報でしたので、良い方向に予報が変更されているので少し期待をしながら…
バンフを出発して、いつも立ち寄るキャッスル山のviewポイント。
山があることが分かっている私でも、全く見る事が出来ない位、分厚い雲がちょうどキャッスル山にかかってたので、夕方に訪れることに。
この日最初の下車観光ポイントがレイクルイーズ。
氷が解け始め、割れていることもあり、湖の上に降り立つ人は居ませんでした。
例年ですと、6月10日くらいに全て解氷となるレイクルイーズ。
あともう少しと言ったところでしょうかね。
一部水が見えている所では、綺麗な反射を見ることもできました。
湖の解氷を心待ちにするかのように、レンタルカヌーの準備も進んでいるようでしたね。
この後、ホテル内にある女子が好きそうな様々なテイストの小物が売られているお店へ。
たっぷり堪能したあとは、観光専用道路と呼ばれる93号線へ。
93号線に入ってすぐに、ミュールディアが顔を出してくれました。
この時期、道路際から雪解けが進み、太陽があたり、若葉が芽生える季節。
冬の間食べる物に苦労をした草食動物は、人や車に警戒する気持ちがありながらも、道路脇の草を食べに。
この先、タンポポが咲き始めると、タンポポを求めて道路脇に出て来ることも。
野生動物との交通事故が多いのも5-6月
運転するかたは、十分に注意してね。
クロウフット氷河。
前日の夜の雨が雪になったようで、氷河を綺麗に雪化粧していました。
おかげで、氷河の青がかかり分かりにくい状況でした。
双眼鏡をお客様にお渡しし、地層や、氷河の先端に見えている水色、氷河の青を観察していただきました。
週末ではありましたが、それほど人も多い状況ではなく、お客様達だけの写真を撮ることも余裕な位でした。
この辺りで最も標高の高いボウレイク。
例年ですと、全ての氷が融けるのが6月20日前後。
レイクルイーズよりも、圧倒的に氷におおわれていました。
写真スポットとなる丸太の橋の上でも、思う存分写真撮影を楽しむことができました。
レイクルイーズとは異なり、広い景色に囲まれているのもこの湖の特徴の一つ。
少し風は冷たかったですが、時折顔を見せる太陽がありがたかったです。
サスカチュワンリバークロッシング
3本の川が合流し、流れている場所。
護岸工事のされていない自由気ままに流れる川と、雄大な景色を堪能することができました。
いつもの場所でのお昼ご飯。
この日は残念ながらビュッフェではありませんでした。
総予約人数によって、フードロスの観点から、一人一人に食事を提供してくれるスタイルになることもあります。
まだ、本格的な観光シーズンには少し時間があるといった所でしょうかね。
サラダもたっぷり、暖かい美味しいごはんをいただきました。
海外旅行中に何が一番不足するかというと、生野菜ですよね。
ビュッフェスタイルであっても、一人一人に食事を提供してくれるスタイルであっても、ちゃんとサラダが提供されるのがうれしいところです。
氷河観光に向かって坂を上ると、また絶景が。
遠くまで雲が濃くなったり、薄くなったりしている所さえも見ることができました。
この日は、本当に空気が綺麗な感じでしたね。
氷河観光。
雪上車観光とも呼ばれる、アサバスカ氷河の上に、お客様と一緒に降り立ち、日本語で案内するガイドは私だけになってしまいました。
この日も、他社の日本語観光ガイドさんに見送られて、氷河観光に出発しました。
氷河の上はこの日一番の体感気温ではありましたが、辛いという程ではなく、散策時間一杯に楽しむことが出来ました。
氷瀑と呼ばれる氷の滝の前で写真を撮ったり、氷河の上に寝そべってみたり、氷河の上に建てられたカナダの国旗の前で写真を撮ったり。
氷河の種類なども含めて、氷河について色々と説明させていただきました。
この日撮影出来た360度映像は、お客様へ後ほどお送りする予定です。
今年初めて目にする乗り物。
また公式発表ではなく、試験的な導入らしいのですが、少人数で氷河の上を探索する車両のようです。
恐らく、運転手を入れて6人乗り位でしょうかね。
試験走行を繰り返し、新たな氷河観光の目玉になるようであれば、導入されるのだとか。
安全性や乗り心地なども含めて検討されるのでしょうね。
この観光の目玉である氷河観光が終われば、大方終わり。
というのがいつものパターン。
でもこの日は違いました。
持っているお客様は違いますね。
結構、見やすい場所にマウンテンゴートを発見する事が出来ました。
寒い場所から暖かい車内に戻ってきて、ウトウトし始めたころ、待望のマウンテンゴートを見ることができました。
丁度、車数台分の駐車場の前でもありましたので、駐車場に降り立ち、双眼鏡を回りながらじっくりとマウンテンゴートを観察。
双眼鏡でみるマウンテンゴートの大きさは、この写真よりも圧倒的に大きく、顔の様子もはっきりと見ることが出来て、お客様も楽しんでおりました。
ミュールディアに始まり、マウンテンゴート。
観光中に3種類のリスも見る事が出来て、なかなか逢えない野生動物も楽しんでいただけました。
ここまででも出木過ぎなのですが、更にブラックベアまで。
バンフ国立公園は、島根県程の大きさ。
その中に、およそ200頭ほどしかいないと言われるブラックベア。
そんなブラックベアをじっくり観察することができました。
525ミリの望遠レンズでの撮影。
我々の車から、それなりの距離はありましたが、熊の様子を見ることができました。
お客様は双眼鏡でさらに迫力ある熊の様子を楽しんでいらっしゃいました。
午前中に通った時には、半分程凍っていたウォーターファウルレイク。
氷河観光の帰りに立ち寄った時には、全て融けていました。
綺麗なエメラルドグリーンの水を見せてくれました。
朝、一切見る事が出来なかったキャッスル山。
綺麗ない雄姿を見せてくれました。
この日、野生動物にも恵まれ、予報の雨に打たれることもなく、観光が出来ました。
バンフ到着時間を大幅に超える観光となりましたが、お客様もお疲れの様子もなく、楽しんで頂けてとっても幸いでした。
今回弊社を見つけて頂いたご主人様と、学校の都合で来ることが出来なかったご兄弟。
いつしか、訪れてくれることを願っております。