長男との旅-3月29日
日本国籍の両親をもち、カナダで生まれ育った長男。
家では日本のテレビが当たり前に流れ、日本語学校にも通い、日本国籍を持ちながらも、一度も日本に帰国したことがありませんでした。
私の仕事柄、夏休みという長男にとって最も学業を心配しないで良い休みは、私にとっては最も忙しく休みが取れない時期でもあり、長男が生まれてから18年もの間、日本への足が遠のいていました。
12年生、つまり日本でいう高校3年生が6月に終わろうとしている春休み。
高校卒業後の進路も決まったことから、ある程度成績を気にすることをしなくてもいい春休み。
私の仕事が忙しくなる直前のこのタイミングで長男を初の日本に連れて行くことになりました。
アニメに興味のある長男としてみれば、秋葉原などが日本のイメージであろうと思います。
しかし、そのイメージを壊してやろうというのも今回の旅の目的でもあります。
カルチャーショック
ある意味長男が想像し得ない日本を体験させること。
もちろん、長男の想像範囲内の日本も体験させるのですが、まずはカルチャーショックを与えるべく、旅行の計画を練ることにしました。
その際に頭に浮かんだのが、我が家のルーツである場所を巡ること。
私の父親、つまり長男の祖父のルーツである場所を巡りながら、全てがお金でくくれない生き方や生活があるということも含めて、コスパとかタムパとかとはかけ離れた日本というものが存在することを強く感じさせたいと思いました。
『北の国から』でいう黒板五郎のような心境でしょうかね。
3月29日
春休みの初日にカルガリーを発つことにしました。
気温は-8度
利用機材の遅れが分かった時点で、早めのフライトで乗り継ぎのあるバンクーバーへ移動することも含めて、必要以上に早めに空港へ。
4月までは雪が降るカルガリー、雪の影響で航空機が遅延することも考えての対応。
長男の18年間の思いを込めた日本行きでもあるので、慎重かつ臨機応変に対応が出来るように・・・
利用機材が定刻通りに到着し一安心。
雲がかかっていて綺麗なロッキーを上空から見ることは出来ませんでしたが、無事に乗り継ぎ地であるバンクーバーに到着
チェーン店ばかりのお店ではないバンクーバーは食べ物のにおいがカルガリーとは異なり、それだけで旅に出た気分になります。
日本への便に無事に乗り継ぐことが出来、あとは約10時間の空の旅を快適に過ごすか位。
ざるそばのついた機内食が出て、早くも日本への旅を思わせる演出に心がワクワク。
機内での二度目の食事は、選択肢がなく焼きそば。
昔のエサのような機内食に比べたら、ちょっとはましになった感じがしましたね。まぁ、昔より2倍以上の航空券代になっていることを考えれば、もう少し気の利いた機内食でも良いかもと思う所はありましたけどね。
二度目の機内食が提供されたら、間もなく日本。
動画を撮っていた為、写真を撮り忘れましたが、銚子も綺麗に見ることができました。
何とか無事に日本到着。
入国審査前に、日本に降り立った長男は、それだけで興奮していました。
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