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ガイドのお仕事-6月4日

カルガリーの天気は良かったものの、山の天気は午後から悪くなるとの予報

かなり風の強い日でした。

この日ご案内させていただいたのは、アメリカに駐在されているというご家族。

航空機で来られたのですが、荷物が出てこなかったのだとか。

お住まいの場所では夏休みにすでに入っているものの、この地はまるで冬

せっかく用意したジャケット類がホテルに届いていない中での観光となりました。

まずは、お客様とお会いする前にいつもの場所へ。
サルファー山にも太陽があたって綺麗だったので、そちらも1枚。

待ち合わせ時間の15分程まえにホテルへ
最近はめっきりそんな習慣を実践する人は居なくなってしまいましたが、待ち合わせ時間の15分前には現着するのがこの業界の基本。

お子様の為に用意したブースターシートを装着して出発。
会社によっては、お子様用のチャイルドシートやブースターシートは用意せず、子供は親の膝の上で。と案内する会社もあるようです。
他人の子供の安全には気を配らないのでしょうかね。

最初の下車観光スポット、キャッスル山。
同じ時間に出発した他社の車は素通りしてしまいました。
午後から天気が崩れることを考えると、見る事が出来る場所は逃さず行かないと…



キャッスル山のあと、川沿いにムースが居るのを発見しました。
実に何年ぶりでしょうかね。
望遠レンズに切り替えて写真に収めることができました。
まだ若いムース、水辺の草を一生懸命食べていました。

山に囲まれたこの湖も、一瞬だけ湖面に写る逆さロッキーを見ることができましたが、到着して数分と経たないうちに、風の影響が出てきました。

場所を移動した時には、湖面が風で波打っていましたね。

この日、この角度からがもっとも青さを見ることが出来ました。
見る角度によっても色が変わる氷河湖
ここまで来るツアーって無いんですよね。
この色は是非ともみて欲しいと思います。


クロウフット氷河に到着した時には、かなり雲が下がってきていました。
山の稜線と空との境が全く分からないじょうたいでしたね。

写真に収めることは出来ませんでしたが、この日もブラックベアを見ることもできました。ムースにブラックベア、幸先の良いスタートでもあります。

2日前より少し解氷が進んでいましたが、それでも2%位しか解氷していません。
そんな凍った湖を見る事が出来ると思っていなかったお客様は、凍った湖の様子を喜んでいらっしゃいました。
あと、1週間位でしょうかね。
この湖が全面解氷するのは。

まだまだ凍り付いている湖でも、湖畔では、春がすでに訪れていました。

人は真冬の格好をして散策していましたが、自然は明らかに春を感じているようです。

昼食レストランの近くに来た時には、少し明るさもありました。
回復は見込めないとしても、天候が悪化するスピードが遅れてくれることを祈るばかりです。

最初に採った野菜類の写真を撮るのを忘れてしまいました。
この日も美味しいビュッフェランチを頂きました。

お客様にも好評なビュッフェランチ。
北米のビュッフェは美味しくないというある意味常識。
でも。ここのビュッフェはとても美味しく、子供達はミートボールをお替りしていたようです。

ビッグヒルからの景色も、雲に半分以上隠されてしまいました。
標高の低い所では雨、少し標高を上げて来ると雪が本格的に降ってきました。

他社のガイドに見送られながら、今回もお客様と一緒に氷河の上へ。
お客様にはレシーバーを装着していただき、日本語で氷河の説明を。

氷河の上では時折地吹雪のような中、楽しそうに貴重な体験をされていましたね。

この時撮った360度カメラ映像を、お客様へプレゼント
恐らく、貴重な体験になったのではないでしょうか。

およそ20年。
カナダにある氷河が全て無くなってしまうのではないか。
という年数。

恐らく、このアサバスカ氷河への観光も、10年位で終わってしまうかもしれませんね。
そうなると、最後まで氷河の上で日本で案内したガイドになるのかもしれません。

ウォーターファイルレイクでも、山は見る事が出来ませんでした。

この後、大雪、大雨の中バンフへ戻りました。

お客様は今回のツアーをとっても楽しんでいただけたようでした。
恐らく、そろそろ帰任となるようで、日本からこの地へ来るのは遠いから、次はいつ来れるかな。とおっしゃっておりました。

子供達は、ムース、ブラックベア、ビッグホーンシープの群れや雄の姿も見る事が出来て、楽しそうでした。

楽しい家族の思い出旅行に同行させていただき、ありがとうございました。


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