右脳組と左脳組
こんにちわ メルボルン在住の小五郎です。
私ごとですが、今年一月に入籍致しまして、お金も経験も何もない状態で家庭だけ持つ事になったのですが、それなりに楽しく生きています。
入籍するにあたって色んな人に会ったし、色んな事を言われたし、自分でも考えました。
その過程で最近の人達の考え方だったり、今の時代の傾向みたいなのも見えてとてもいい経験になったと今になっては思います。
特に私は、一番色んな事を吸収出来る18歳くらいから海外生活をしているという事もあって、日本人の事を少し俯瞰で見たり出来る様になっているので、余計に色んな事が見えておもしろい経験になりました。
誰も興味のない自分の話はこの辺にして、先程の俯瞰で見るというのから思った私が思った事を書こうと思います。
私の拙い文章など興味ないとは思いますが、自分の頭の中を整理するためでもあるのでご容赦頂けたらと思います。
私は、いつも車を運転する時AbemaTVのアベプラを見て、「こいつらホンマ頭悪いな」と思いながら見るのが一つのストレス発散になっているのですが、この間見たテーマが「chatGPT」を教育現場で使用するのはアリかナシかみたいなやつでした。
何人かのコメンテーターが「そもそもこんだけインターネットが発達した世界で暗記学習や読書感想文、自由研究などはいるのか」みたいなことを言ってました。
もちろんテレビなので、その人も台本を読んでるだけかもしれないので、その人の本当の意見かは分からないですが、私はそれを見て「この人は左脳的な人なんだな」と思いました。
どういう事かと言うと、人間の右脳は動物的な本能のような感覚を持っていると言われています。左脳は逆に人間社会に必要なコミュニケーションや合理的な考え、言語、いわゆる人間的な考えを持っていると言われています。
ここからは私の意見ですが、最近の世界は右脳組と左脳組に分かれてきていると考えています。言い換えると、精神性と合理性とでも言いましょうか。
元々はこの世界はコロナの影響が大きなターニングポイントとなって、丸ごと精神性の方にシフトチェンジしたと思っていたのですが、どうも合理性側の人も増えているようです。
まず、どうして精神性側になってきているかと思ったかというと、コロナ後、人々はこの世の中に期待するのをやめたんだなと感じました(ここでは基本的に日本の話です)。
賃金は上がらない、仕事もしんどい、人間関係も疲れる、更にそこにトドメとしてコロナによる外出禁止で唯一の楽しみである飲み会を取り上げられました。
その結果、みんなが現実社会には幸せを見出せなくなりました。
そして、サウナ、キャンプ、ジムなどのアクティビティブームが来たのです(その前からヨガブームなどの前兆はありましたが、)。
これらは、現実社会から離れ、精神的に気持ち良くなったり達成感から幸せを得るものです。
最近では、ほとんどのサラリーマンがサウナに通っています(言い過ぎかもしれませんが、)。
その様子を見て、人はついに精神世界の方に移行していくのかと期待していましたが、どうやらそのタイプと別の種類の人間も出てきたみたいです。
それが左脳組(合理性)です。
全てが便利になったこの世界で多くの人々は、物事をすごく合理的に考える様になってきました。
ほとんどの物がオンラインでより安く購入でき、旅行をしても道に迷う事もなく、まずいレストランに行ってしまう事もなくなりました。
それは凄く便利な事で、たくさんの人の幸せを生んでいるしポジティブな事だと思います。
ただ、それが当たり前になってきた今、起きているのは人々の合理化、無駄を省くと言う行為です。
AbemaTVの例で言うと、AIが全部答えを出してくれる今、確かに暗記や読書感想文などは、直接現代社会の能力としては必要ないかもしれません。
だからと言って、それらを合理的に考え、省くというのは教育としてとても危険な事だと思います(まぁ、彼らはわざと言っているのですが、)。
なぜなら本を読む、知識を得る、考える、生み出すという行為は直接仕事に繋がらなくてもあなたの人生を何倍も豊かにするからです。
ただ、道を歩いていても、学や感性のない人は何も感じないかもしれませんが、学や感性のある人は、何か発見があったり小さな事にも想いを馳せてみたりと、毎日が輝く様に見えます。
知識や経験というのは、あなたの人生に深みを与えます。
元野球選手のイチロー選手がこんな事を言っていました。
『遠回りすることが1番の近道。たとえミス無しでたどり着けたとしても、深みは出ない。』
全てに言えることだと感銘を受けました。
世界が便利になっていく中で、一見無駄に見えることもたくさん出てくると思います。
この教科は使ったことないから要らない、この行事はめんどくさいからいらない。わかります。
左脳で考えるとその通りです。
でも、右脳で考えてみて下さい。
その奥にどんな発見があるのか。その行事にはどんな歴史と背景、意味があるのか。
結婚する際も、同年代の人達に言われました。
「結婚のいいとこってなに?」と。
左脳で考えたら結婚のいいところを見つけるのは難しいです。
好きな時間に寝れないし、好きな時間に起きれないし、好きな物ばっかりは買えないし。
合理的に考えてる間は、結婚なんて出来ません。
ただ一緒に美味しい物を食べる人がいる。
色んな感情を共有できる人がいる。
頑張る理由ができる。
それだけで理由なんて十分です。
もう、「いいところって何?」という質問がナンセンスです。
目先の損得に捉われず、右脳で考え感性と愛を持って生きる
それが今、便利になっていく世界で必要になっていくと気づいた人達が多いと感じました。
一方で、人がそうなるのを必死で止めようとしてる人がテレビに出て、影響されてる人も少なくないんだなと。
その結果、今の社会で、精神的な幸せを重んじ現代社会から離れる人『右脳組』と合理的に考え今の現代社会で生き残ろうとする人『左脳組』が誕生しているのだと思います。
だからこそ日本の時代が来たなと感じているところでありますが、それはまた別のお話。
人類みな兄弟であります。
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