祝!地球観測衛星LANDSAT50歳
初投稿です。
環境保全活動に関わっている方々向けに、GISデータの情報提供サービスをしている、コンサベーションGISコンソーシアムジャパンのホームページの中の人をやっています。よろしくお願いします。
自己紹介はぼちぼちやっていこうと思いますが、その代わりになるかもしれないこの話題から。
地球観測衛星として長年貴重な情報を提供し続けているアメリカのLANDSAT(ランドサット)衛星が、1号機の1972/7/23の打上から起算して、もうすぐ50歳になります(正確には運用を更新しつつの代替わりですが、今は9号機まで打ち上がっています)。
何それ?という感じだという方に、画像の紹介。
1972年、49年離れた2021年の2つの画像で日付はともに11/26。
赤く見えるのは紅葉ではなく、簡単に言うと植物(樹、草、農地など)のある場所を赤く示したもの
画像から羽田空港、お台場、浦安のあたりを切り出したもの
羽田空港拡張、レインボーブリッジ、東京ディズニーリゾートの建設が進んできたことがよくわかります
LANDSATシリーズは現在9号機まで運用されています。スペックの向上が図られているものの、基本的な部分は踏襲されているため、検討を簡単に行うことが出来ます。当初の設計開発の慧眼に驚嘆しつつ、これだけ長期にわたって運用できる関係者の能力と懐の深さを感じざるを得ません。
当初、有償の画像でしたが、今では無償で提供されています。ありがたや。
もちろんダウンロードして使うことも出来ますが、あまりにデータ量が膨大になっているので、Google Earth 、Google Earth Engineに代表されるサービスを使うのも最近では有効な手段となっています。
詳しくは今後紹介しますが、1984年以降分についてはGoogle Earth Timelapsで簡単に見ることが出来ます。
日本でも、Tellus(テルース)というサービスが有り、国内の衛星を始めとするデータの拡充が図られているところでこちらも期待大です。
LANDSATについてですがこの説明(provideing uninterrupted data)が一番的を射ているのではないでしょうか。
初回はかなり特定分野の話になってしまいましたが、仕事に役に立ちそうなGIS的な話も含め、今後書き留めていきたいと思います。