LANDSATリベンジ?
こんにちは。
前回の投稿でfarearth OBSERVERを紹介しましたが、本州部分がほとんど雲に覆われているという残念な結果でした。
そこで、同一周回を飛ぶ今日に改めて画像を見てみました。
さてどうだったでしょうか。
まず軌道を確認
前回と同様、Search Satellite Database (n2yo.com)で軌道を確認してみます。
前回の投稿を読まれた方は、LANDSAT 9でなくてLANDSAT 8になっていることに気づいた方もいるかも知れません。実は2013年に打ち上がった1つ前のLANDSATシリーズ衛星です。LANDSAT9は2021年の打ち上げです。
それぞれの周期は16日なのですが、8日ずれて運用されているため、実質8日おきに観測ができることになります。LANDSAT 9の前回の観測は9/2でしたので、ちょうど8日後の今日9/10にまた巡ってきた計算です。
軌道や観測範囲を同じにして運用しいるので為せる業ですね。深いです。
farearth OBSERVERで見てみる
前回同様、Pinkmatter Solutions (Pty) Ltdのホストしているfarearth OBSERVERのサイトを見ます。
時間経過に伴って、右側のリストが更新されていくため、これと同じ画面は表示されません。そこで、情報として次のものを探して、三角マークをクリックします(図では赤枠内)。
10 Sep 2022 Europe, Asia
01:12:26 UTC LANDSAT 8 OLI ULK▶
2022/9/10のLANDSAT8画像はどうだった?
昼間は南行軌道(Desending)ですので、北海道のさらに北から動画が始まりますが、北海道に近づいたときから動画を見てみます。
時間は協定世界時(UTC)、日本標準時(JST)の順番で示しています。
ところどころコメントを入れています。
飛行速度は毎度同じわけですが、札幌ー東京間を2分、北海道道北ー伊豆諸島間を3分で通過しています。
まとめ
今回も雲は多かったのですが、前回に比べれば大分地上が見えました。
実はこの軌道は、軌道と列島の形状が並行しているため、南北に長い日本の中でも、特に長い時間にわたって、日本を見られる軌道になります。
と言っても3分ですが。
まだ9月の始めであるため、それほど地域差はないですが、これが10月、11月となってきますと、農作物の収穫、紅葉や積雪など、日本の四季の違いが数分で体験できる動画になります。ぜひ皆さんもサイトにアクセスして見てみて下さい。動画で見たほうが浮遊感があって面白いです。
なお、このサービスで提供しているのは、軌道とその観測状況の、いわば概要動画です。実際の画像はもう少し細かく見ることができますので、LANDSATLook、Landsat Explorerなどの閲覧サービスを使うか、Earth Explorerなどのデータ入手サービス、Google Earth Engineなどのクラウドサービスをご利用下さい。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
いつもは北海道に本拠地を置くNPOで、環境保全を主な題材としてGISやリモセンに関する仕事をしています。
コンサベーションGISコンソーシアムジャパン の活動もその1つです。
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