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今月のインタビュー:さくらぱん(前編)2023年11月創刊号

美味しさと温かさ、地域をつなぐパン屋さん

 丁寧に焼きあげられたパンと温かい笑顔で人々を迎える個人店があります。ここでは、パンだけでなく、地域の作家によるハンドメイド作品やつながりのある生産者から仕入れた新鮮な農作物や、ジャムなども販売されています。このような活動には、どんな思いが込められているのでしょうか。その目的や夢について、今回は花巻市実相寺にある、さくらぱんの藤澤店長にお伺いしました。

――まず、このお店はどんなお店ですか?
特色などもあれば教えてください。

店長:どんなお店にしようかと考えた時、こどもに食べさせたいと思えるようなものを作りたいという思いがありました。わたしのこどもにはアレルギーがあって食べられないものが多かったので、そんな子でも食べられるパンがある、そんなお店があったらいいなという思いで始まりました。ですので、店には卵・乳不使用のパンも多数ご用意しています。
 岩手にはたくさんのおいしい食材があるので、県産の素材も積極的に使っています。小麦粉は岩手県産の6種類の小麦を使用し、パンによってブレンドを変えています。果物はオーガニックを使用し、油脂も身体への負担の少ないものを使用しています。身体に良い食材を使っているのも特徴です。

――この場所にお店を構えたのは何かきっかけはありますか?

店長:以前は宮城県で同じ「さくらぱん」の名前で店を出していました。店の名前は当時店があった桜ヶ丘という地名に由来しています。岩手に来て場所を探していた時に、桜の木が植えられているこの土地を見て縁を感じました。子どもが生まれて長く過ごしているうちに、ここの良さを実感し、今もお店を続けられています。

――お店のおすすめポイントはありますか?

店長:乳と卵を使用していないパンも置いているので、ぜひアレルギーがある方 にもパンを楽しんでいただきたいです。
 また、パンの他にも地域の方の作品や雑貨を置いています。自身のお店は構えていないけれど、『誰かに手に取ってもらいたい』という思いのある方の作品をこちらでお預かりしています。今ある商品は、お客さんとしていらした方と話している中で、自然と集まっていきました。作品があるおかげで、お店に来た方 に更に楽しんでいただけてうれしいです。

今回ご紹介したお店

「さくらぱん」
花巻市実相寺216-5
TEL:0198-23-3230
営業日:金曜 10:00~17:00、土曜 9:00~17:00


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